石原莞爾フォーラム
No.157
Date:2000.3.31 10:10 AM
Subject陸軍共産化は卓見
ハンドルネーム:fish
Name:高倉亮
E-mail:fish@mars.dti.ne.jp
発言: 「日本陸軍の共産化について」のご意見をみましたが、卓見だと思いました。確かにこうした意見は、タブー視される傾向があるかもしれません。
 共産化については、(1)具体的に共産党の党員やシンパが陸軍内にいた、(2)共産主義的な思想を持った軍人が陸軍内で一定の勢力を持った、という二つに分けて考える必要があると思います。
 (1)については、確かにタブーでしょうね。でもロシア革命をみても、暴力革命の鍵を握るのは軍隊ですから、共産党が軍隊への浸透を計りたかったのは確かでしょう。しかし、実際に陸軍を動かす勢力になっていたかどうかは、私個人としては、疑問です。
 (2)の方が現実味があります。社会主義とは?と言った大きな問題になりますが、19世紀後半から、20世紀中頃まで世界的に社会や国家を問い直す意識が広く起こったようです。国家社会主義と共産主義の類似点はよく指摘されていますが、陸軍を動かしたのが共産主義的な、日本を早急に近代化し、また、社会への帰属を強め集団化を図るという共産化志向であった、といえるのではないでしょうか?


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