No. | 254 |
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Date: | Fri, 15 Mar 2002 16:07:39 +0900 |
Subject | 石原完爾と昭和の夢 |
ハンドルネーム: | 高木從人 |
Name: | |
E-mail: | kyuseido@jupiter.interq.or.jp |
発言: | 「地ひらく 石原莞爾と昭和の夢」(福田和也著、文芸春秋)
を読みました。 昭和史についての優れた参考書であると共に、天才軍事思想家石原莞爾の物語としても優れていて、 楽しく読めました。 しかし、210ページにベルリンで「里見の回想などによるならば、この部屋で石原は、『おでこ』と呼ばれる女性と同棲していたらしい。」とし、「要するに、石原もまた、当時渡欧した多くの日本人と同様に、強い為替を背景にして、人並みの遊興を楽しんだのだろう。」 とする点には疑問を持ちました。 自分の信条や愛情に反する行為を簡単にするような石原莞爾ではないと思えます。 そして、石原は誤解を受けやすい言動をする人でした。 これも誤解ではないでしょうか。 アパートメントに一人住まいしていた石原は家事をみてもらうために家政婦のような女性を雇い、そのいつも出入りしていた女性が情婦と誤解されていたのではないでしょうか。 そして、石原もおもしろがってそれを正さなかったのではないでしょうか。 石原は満州事変でその才能を遺憾なく発揮し、少ない兵力で圧倒的な中国軍を撃破しましたが、その後、日中戦争で不拡大方針をとって、陸軍の主流を外れました。 歴史は満州事変に於いて、石原の才幹を利用したと言えましょう。 しかし、それにより英雄となり、一時は日本の進路を決定できる立場に立ったのだから、文句は言えないでしょう。 そして、石原の構想した世界最終戦争とは我々が提唱する統合戦争のことです。 石原はこれを予言したのです。 そして、それが持久戦争ではなく、決定戦争になるのはその通りです。 代表の発明した新技術の機械力が圧倒的だからです。 そして、満州国を建国して石原が行おうとしたことは、戦後日本により、実現されました。 石原は満州国を建国してアメリカと戦う世界最終戦争の前に、日本に国力を付けさせようとしましたが、戦後日本は世界第二位の経済大国になりました。 今の日本には石原の理想、王道楽土を実現する基礎的な力があります。 石原の大きな間違いは世界最終戦争を天皇一族の戦いだとした点です。 ひ弱な貴族にそのようなものを企画する力はないことは明らかです。 我々は石原の天皇家第一主義を除いた理想を実現します。 救世国民同盟ホームページ http://www.interq.or.jp/jupiter/kyuseido/ |