No. | 58 |
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Date: | Thu, 19 Nov 1998 21:57:29 +0900 |
Subject | 否定はしません |
ニックネーム: | |
Name: | 福島猛 |
E-mail: | kikuzuki@tokai.or.jp |
発言: | 古い倉の中に祖父の愛読したであろう書物の中に、石原莞爾の本があり、子供の頃から興味を持っていました。たまたま海外たまたま海外で駐在することがあり、軍隊がある、戦争というものがすぐとなりにあるという、そんな生活の経験をしました。海を隔てて眺めてみると、今の日本も大きな軍事バランスの中にあるということが、少しばかりわかるような気がしました。人生も半ばを少しすぎると、後世の歴史の解釈というものの、あいまいで、あまり本当でないことがわかってきます。正直言って、明治以降の都合よくまとめられた、何となくよい子ぶった、きれい事の平和主義者の近代史には、疑問と、白々しさを感じています。石原莞爾のみならず、もう一度日本人の歴史を考えてみるべきだと思います。私は一概に石原莞爾を含めた当時の人々に対して、否定的な見方をするべきではないと思います。むしろ一方的に故意に忘却の彼方へ追いやろうとした戦後の社会のありかたこそ、不幸であったかも知れないと思います。 |