<鳩間島> 民宿まるだい
泊まった時期:’01年7月、’02年7月
素朴な島にある、素朴な宿です。宿のおじさんも素朴です。貨物船で鳩間港に着くと、数台の軽自動車が停まっていて、それぞれに「マイトウゼのかたはこちら〜」とか「青空荘で〜す」といってるのに、まるだいの人はみあたりません。来てるのかな?と思って5歩ほど歩くと、そこに停まっていた軽の横のおじさんがポツリと、「まるだいです」といい、「荷物はここに、宿はすぐそこなので歩いてください」といわれました。
宿は本当に港から徒歩5分くらいのところでした。普通宿につくと何かしら説明があるのですが、その説明もなしにほったらかしです。
この宿では自主的に動かないとほっとかれます。(^_^)
宿はおじさんが一人でやっています。基本的に部屋は表の2部屋(一番座と二番座)で定員は6人です。裏座もあるのですが、里子の中学生たちが住んでいます。
私が泊まった日は、なんかの間違いで8人来てしまい、普段おじさんが寝てる部屋にあふれたカップルが泊まることになりました。
この島には食堂がないので、宿では3食つきになります。内容は普通の民宿とほぼ同じです。ただ、男の料理なので、おばぁがやってる民宿の食事のような繊細さには欠けますが。。。(味はおいしかったですよ)
夕食には蛸がつきました。おそらくこの島で獲れたものだと思いますが、おいしかったです。(でも蛸とりのシーズンは秋から春だそうですね)
へやは表側なので、完全オープンです。雨戸はあるのですが、閉まることを知らないとお思います。おかげで日中でも風があれば凌ぎやすく、昼寝には最高です。
台風の影響で一泊しかできなかったのですが、ほとんど部屋や軒先で寝てました…
この宿の前の家に住んでる仲宗根さんは三線の師匠で、夕方には練習のため爪弾いておられました。この宿のおじさんも実は三線の名人といううわさです。
追記:2002年
この宿のおじさんは素朴なおじさんと言いましたが、家は那覇市内にあって、ご家族はそちらにいるようです。単身赴任と自分で行っておられました。那覇でも伝統文化の保存に尽力されている様子が宿の写真から伺えました。
今回蛸は出ませんでしたが、妹さん(?)が手伝いにこられているせいか(?)、食事がかなり豪華でした。