あとがき

 

 

「運動ではない!商売なんだ!!我々はプロだ!!!」

これが小林よしのり氏の考え方であり、それに基づいて、

あらゆる運動を一括りにして、「運動のための運動」と非難している。

私は昨年に行われた「中国大使館包囲デモ」に参加した人たちが

「運動のための運動」をやっているとは思わない。

このままでは日本が危ないとやむにやまれぬ心底から突き動かされた行動だったと思う。

 

さて、私は昨年から皇統問題を論じ、買い求めた書籍は二十冊以上。

一冊がものすごく高価な本もあった。

そしてこのホームページは自前で作ったもので、管理費用もかかっている。

その結果、私に入ってきた金銭は1円たりともない。

一銭の得にもなっていないということだ。

小林よしのり氏からすれば、まさに運動であろう。

運動で結構である。

金儲けのために活動しているのではない。

目的はたった一つ、「わが国が誇る、そして、日本を日本たらしめる皇統を守りたい」、

ただそれだけのことなのだ。

だから皇統問題に関すること以外、小林よしのり氏の発言には一切の批判を行っていない。

「反小林よしのり」が目的ではないからだ。

あくまで皇統護持だけが目的となる。

 

草莽崛起を旗印に立ち上がった幕末の志士たちは、

金儲けのために命をかけて働いたのではない。

「日本を守りたい」、ただそれだけのことだったのだ。

 

命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、

仕抹に困るもの也。此の仕抹に困る人ならでは、

艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり。

 

西郷南洲翁の遺訓からの引用であるが、どうやら小林よしのり氏からすると、

「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらない人」というのは、

「自分探しの運動」や「カルト」に見えるそうだ。

やむにやまれぬ気持ちから日の丸を掲げて行動した「仕抹に困る人」たちを、

カルトに見える人間の「皇統論」か、誇りに思う人間の「皇統論」のどちらが信ずるに値するのか、

最後まで読んでくださったみなさまのご判断にお任せしたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

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