小林よしのり氏からの動画反論について

 

いつまでたっても小林よしのり氏からの動画反論がないので、

さすがに反論は無理かなって思っていたら、突如としてアップされました。

 

それにしても「ストーカー」「イカれた」「童貞」「大人の世界を知らない」など

散々な言われ方をしてしまいました(笑)

 

水島社長や新田均教授のお気持ちをほんの少し知ることができました。

なんか悲しい気持ちになりますね。

こんな情けないことを漫画で書かれたらと思うと、お気持ちお察しします。

こんなのはもはや言論ではない。

 

内容はというと、まったく予想していたとおり、「そのまんま」というものでした。

だいぶ前に先回り反論しているものばかりです。

 

くだらない議論に振り回されるのは面倒なので、

できれば当サイトを読んでおいてもらいたいなと期待していたのですが、

避けたかった低次元の議論が行われてしまった・・・。

 

その前に議論をする姿勢として述べておかなくてはならないことがあります。

 

小林さんが、わたしのことをストーカーだと言ったのは、

動画コメント覧に、62件のコメントを書いたからだということです。

しかし、わたしが独立したコメントとして書いた数は14件です。

それも、動画コメントは一回の文字数が極めて少ないので、分割して書いただけでした。

内容は3つの指摘だけです。

 

あとの48件は、他の人からレスされたので、それに答えていただけです。

だから他の動画には一切コメントしませんでした。

 

他の人の意見に対して真摯に答えていたら、いつのまにやらストーカー扱いされてしまいました。

これが小林よしのりさんのやり方ですか。

これが「ゴー宣道場」の公論ということなのでしょうか。

 

では、動画の内容はと言いますと、はっきり言って、驚くべき国語力の欠如というものでした。

動画を見た皆さんはちょっとびっくりされたんじゃないですか?

 

小林さんが「一夫一婦制では男系継承は不可能」ということを

女系論の核心であるというように語ることについて、

わたしは確率計算上も「核心」とまでは、とても言えないのではないか

ということを述べ続けてきました。

 

ところが、トッキー氏は「すごい勘違いをしている」というのです。

何だろうかと思って見てみると、わたしが小林さんの主張を

「一夫一婦制では一世代で男系継承の可能性がゼロ%になる」

と勘違いしているということなのです。

 

まったく意味不明です。

 

もちろん将来に渡って男系継承が不可能になるという根拠を示せと述べてきたわけで、

なんで一世代でゼロ%になるなどとあちらが勘違いするのか、

あまりにも読解力がなさ過ぎるのか、わざとなのかちょっと混乱してきました。

 

そして、小林さんがなんと答えたのかというと、

「側室制度がなく、晩婚少子化で確率が相当低く安定継承が保証できないと言っている」

というのです。

 

晩婚少子化というのは「状況論」でしょう。

だから状況論でしか回答できないだろうと当初から予測していたのです。

まったくの予想通り。

 

そもそも「安定継承が保証できない」では、

これまでさんざん述べてきた「核心」とまではとても言えないし、

「終わっている話」ではない。

古代から安定継承など保証されていなかったのです。

 

小林さんは「昭和天皇は側室による男系維持と一夫一婦制の二者択一に結論を下されたのだ」

と述べたわけです。

 

昭和天皇が結論を下されたときは、晩婚少子化など誰が予想していたのですか?

今上陛下がご誕生される以前の話ですよ。

 

小林さんは「制度論」として、側室制度なしに男系継承は不可能と述べたわけで、

それを「状況論」にすり替えるという姑息なことをやる。

 

それでも、そんなことはとっくに予測していたわけで、

こっちはそれをあえて受けた反論をすでに展開していたのです。

 

わたしがすでに予想して、公開していた反論ポイント3つを掲げてみましょう。

 

◇◇◇◇◇◇◇

☆悠仁親王殿下がご誕生以前の皇室では、

 8人連続で女子がご誕生されたことをどう考えるのか。

 

☆出生率2人で計算しているが、これから皇室のご結婚はますます困難になる。

 皇室典範に関する有識者会議の報告書を持ち出し、近年の皇室での出生率から批判する。

 

☆一世代計算では、男子がまったく誕生しない確率は極めて低いとしても、

 世代をまたがると、偶然男子が減少したときに、同じ計算が成立しなくなる。

◇◇◇◇◇◇◇

 

動画を見ていただいた人はお解りだと思います。

小林さんは、この3つをそのまま述べていました。

 

彼らの論理は所詮こんなものなんですよ。

こっちは百もお見通しだったということです。

詳しくは当サイトの「側室制度なしに男系継承は不可能というウソ」をご覧下さい。

ここでは省略させていただきます。

 

---------------小林よしのり---------------

明治天皇も大正天皇も側室の子である。

その後に昭和天皇、今上陛下、皇太子殿下と3代も嫡男が続いたのは

異例の幸運だったのであり、逆に女子ばかり続くことだって当然起こる。

------------------------------------------

 

この発言に対して、一夫一婦制になってからの皇子女の数では、

大正天皇は4人、昭和天皇は7人、今上陛下3人。

これによる男子誕生の確率は93%→99%→87.5%で継承されている。

「異例の幸運」などということではないと述べました。

 

すると、「皇太子殿下に男子のお子さまがいないことを無視していないか?」

というレスをいただいたのです。

 

そこでわたしは、「皇太子殿下はお子さまがお一人だからです。

お子さまが三人いれば、基本的に女子ばかりになる可能性は低いのです」

と返信させていただきました。

確率論として当たり前のことですよね。

 

それに対して小林さんは「子供は産もうと思えば必ず産めると考えているのではないか」

という訳のわからない反論を動画で展開しはじめたのです。

わたしはあくまで確率論の話をしていたんですよね?

 

論点を確認しておきましょう。

男子誕生の確率が93%→99%→87.5%で継承されていることを、

「異例の幸運」という認識で、

女系論を述べてもらっては困るというのがわたしの主張です。

 

皇太子殿下に内親王殿下だけがご誕生されたのは、

お子さまが一人だから、50%になるのは当たり前です。

小林さんが言っていることは、皇太子殿下にお子さまが3人おられ、

どなたかが親王殿下であられても、

「異例の幸運」と言っていることになるのですよということです。

 

なんでこんなことがわからないのでしょうか。

これはもうほんと「バカの壁」ですね。

 

極めつけは次のやりとりです。

 

「お子さまが3人で、3人とも女子になる可能性が12.5%もあります。

某国から核を落とされる可能性が12.5%と言われて、枕を高くして寝られますか?」

 

というレスをいただいたことについての項目です。

 

それに対してはわたしは

 

「この例でいえば、それでも小林さんは確実に核弾頭が落ちると言っていることになりますよ。

わたしはむしろ落ちない可能性だって十分にあると言っているに過ぎない」

 

と返信したコメントを取り上げられました。

 

それに対して小林さんは

 

「それは沖縄の極左だよ。侵略してくることがない確率もあるという言い方になる。

安全保障の面から考えられません」

 

と回答しました。

 

まず前提として、わたしのコメントは省略されて紹介されていました。

正確には

 

「こちらも議論のすり替えです。宮家があれば1%程度も(核被弾が)可能ですが、

この例でいえば、それでも小林さんは確実に核弾頭が落ちると言っていることになりますよ。

わたしはむしろ落ちない可能性だって十分にあると言っているに過ぎない。

断言されることについて疑問視しているだけです」

 

ということでした。

つまり、これもあくまで確率論からの反論でして、

安全保障という観点はまったく関係がありません。

 

なぜなら、小林さんたちにとっては、3人とも女子になれば、

その中の女子が継承すればいいだけであって、核爆発でも何でもない。

 

わたしたちにとっては核爆発になるのかもしれませんが、

それなら小林さんの女系論は、自分から某国の核爆弾を被弾させろと言っているこになる

それこそ最悪の極左であり、自虐思想です。

「安全保障の面から考えられません」などと言われる筋合いはない。

 

小林さんの主張が、いかに“自分を守るための議論”、

“議論のための議論”になっていることがおわかりだろうと思います。

 

「誰のための議論なんですか?」ということです。

 

わたしたちは御皇室を守るための議論という一点でぶれない。

これが不動の哲学である保守主義の神髄であり、

いかに基軸となる思想が大切であるかということを物語っていると思います。

 

こんな人たちが二千年以上続いている伝統を、変えようといっているのだから、

いかに始末が悪いことになっているかということがよくおわかりだろうと思います。

 

しかし、小林さんのこの動画はいい。

小林さんの支持者はますます減っていくことでしょう。

そして、わたしのことが注目されると、

「小林よしのりウソ・詐欺全集」も当然に脚光を浴びるでしょう。

 

小林さんからわざわざ宣伝をしていただいた。

 

問題は「一夫一婦制と側室制度」だけじゃないですよ。

山のようにある「天皇論追撃編」のまやかしが、明るみにでます。

 

どうでしょうか。

どちらがペテンであるのか、一度真剣勝負してみましょうか?

そっちがその気なら、徹底的にやり合っても構いませんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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