被災者の苦難の日々を分かち合って

 

       私が近く出版する皇位継承に関する書籍については、

       初刷分の印税全額を「東日本大震災」の義捐金として寄付することを決めました。

       私たちのような庶民にとって最低でも数十万円になる金額は、小さな額ではありませんが、

       決め手になったのは天皇陛下のビデオによるお言葉です。

 

       《被災者のこれからの苦難の日々を,私たち皆が,

       様々な形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。》

 

       天皇陛下及び皇統をお守りすることが出版の目的であるなら、

       自分の印税は、天皇陛下の思し召しに従い被災者の生活再建のためにお送りするのが

       至極当然のことであると思いました。

 

       貯蓄の中から被災地に義捐金を数十万送ろうと言えば、おそらく妻は難色を示したでしょう。

       家計を預かる人間はシビアなのです。

       ただし、出版の印税はまだ入っていないし、懐から出ていくわけではないので速やかに納得してくれました。

       所詮、妻からすれば皮算用なのでしょう。

 

       元々、チャンネル桜の水島社長に骨を折っていただかなければ実現しなかった話です。

       印税は間違いなくチャンネル桜を通して被災者にお送りします。

 

       これで私の本を買っていただいた場合、正しい皇室の歴史が理解でき、

       尚かつ被災者に義捐金が入るということで、二重にも役に立つという大義ができました。

 

       天皇陛下が国難に心を痛めておられるとき、

       皇室を題材にして他人を批判する書籍を出版していいものかと躊躇する気持ちがありました。

       しかし、これで心おきなく出版に向けて全力で取り組んでいくことができます。

       現在、タイトルを考えたり、装丁など最終調整を行っています。

 

       参考資料の購入や、東京での打ち合わせに要する交通費など、それなりに出費はありますが、

       とりえあず私には一円も利益が入らないどころか、マイナスになることが決まりました。

       増刷はあてにはできないでしょう。

       これこそまさに「運動」です。

       運動で結構。

       草の根による運動の強さを心ゆくまで発揮したいと思います。

 

 

 

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