合唱バカの華麗なる人生

 =なにコラ東京ジョイント2007編=


2007.7.21(Sat)

今回は東京でもあり、比較的ゆっくりした朝。荷物を準備して、8時半に出発。これなら普段の出勤と変わらない。地下鉄で京都駅へ。今回は企画旅行のため、キオスクで使えるクーポンがある。在来線構内にあるショップを通り過ぎ、新幹線コンコースの売店で使おうと思ったら、どうも使えないようだ。新幹線関係は別系の店舗になるらしい。ただし本屋では使えるらしい。結局使わずに、乗車。

新幹線に乗ると、車内販売のホットコーヒーを飲むのが習慣の一つ。以前は砂糖・ミルク・マドラーがパックになっていたが、今はそれぞれ別々に出される。私は砂糖が要らないので、無駄が生じないのは良い。ふたがシアトル系コーヒーショップのような飲み口付きになっていたり、車販のコーヒーも進化している。

乗車券は東京までだが、早めの列車を取ったこともあり、時間がある。朝読んだ新聞の記事をヒントに、思いついて品川で下車。品川の駅ナカ、エキュートに立ち寄る。ただし新幹線を降りたら北コンコースで、エキュートへ行くために一度在来線ホームに降りる羽目になった。エキュートは、1階がフードショップ、2階はレストランと物販。なかなかしゃれた構成。空間に余裕があるのを「もったいない」と感じるのは世代の問題か、性格の問題か。ランチを食べる必要があったが、数少ない店で迷い、結局カレー屋のシターラへ。ドリンクなしのランチ、900円。高すぎるということはない。カレーの種類も選べるのは嬉しい。キッチンで働いているのはインド人のようだ。なかなか本格的なカレー。

食後は再びエキュートをうろうろ。特にこれといったものもなく、かといって練習場に移動するにも早いので、やはりエキュートのドーナッツプランでドーナツとコーヒー。カレーを食べたせいか、チョコレートが食べたかったこともあり。本を読みながら、しばらく時間を過ごす。ここは下のコンコースが見下ろせるところ。品川駅には新幹線コンコースを見下ろす位置にもスタバがあるが、あれはどこから入るのだろう。

頃合いを見計らって、山手線に乗って有楽町へ。ここから有楽町線に乗り換える。メトロガイドも、地下鉄に乗ると読むものの一つ。護国寺まで移動する。地上に出ると、講談社を横目に見ながら、夕食を食べられるような場所を物色しつつ練習会場へ。しかし、R25が読みたかったのだがどこでも入手できず。土曜日では入手困難か。代わりにL25というものを発見。そんなものも出ているのだ。練習場の近隣を回っていたら、すでにNCメンバーを数名見かける。しかし、食事ができそうなところは案外少ない。土曜日ということもネックのようだ。

練習場はアカデミー音羽。ライブでも出来そうな部屋なので、当然デッドな空間。ちょっと長時間の練習にはつらいかも、と思っている間にも、ぼつぼつとメンバーが集まってくる。14時から練習。発声に時間をかけるのは最近の傾向。基礎訓練の時間でもある。なにせ50名が練習に集まることは、年に数回しか無いのだ。しかし上手くいくような上手く行かないような、顔を合わせる回数の少ないメンバーとの合わせは年々困難の度合いが高まるようだ。明日の単独曲、合同曲を練習。練習途中にI東氏にM下氏より連絡があり、アンコール曲を一曲決めたので楽譜を今から持っていく、と。二年前のこともあり、予想されていたことではあるのだが、もうちょっと前から決めておいてほしいところ。ともあれ楽譜の到着を待つことになる。その他にも、コンクール候補曲の練習も。このジョイントが終われば、すぐにコンクールなのだ。練習の間にマネージも進む。

夕食休憩。目当てにしていたラーメン屋は休みで、仕方なくマクドにてサラダセット。T田氏とともに軽い夕食を済ませる。文教地区ということもあってか、中学生らしき姿も多い。クラブ活動の帰りといったところか。練習場に戻って、夜のセッションが続く。さすがに6時間に渡る練習は、長い。アンコール曲の楽譜も届くが、なんと中学の課題曲、しかも同声3部。男声女声と、同じ部分を歌うらしい。やれやれ。最後にピアニストを迎えて伴奏付きの曲を練習。しかし1曲でもあり、二回ほど通せばそれで終わり。ピアニストも大変。

21時過ぎに練習は終わって解散。それぞれ手配している宿に向かう。淡路町へ向かうために、茗荷谷まで歩く。予想していたより遠く、ちょっと失敗の感。途中でやはり茗荷谷へ向かっていたF森氏、H中氏と合流。駅まで歩いていく。F森氏によれば、この辺りは大変治安もよいそうだ。やっとこさで駅に着いて、丸の内線に乗る。両氏とは途中で分かれる。ここで改めてホテルの案内を見ると、どうもお茶の水駅からでもそれほど遠くないようだ。お茶の水は好きな町でもあり、思いついてお茶の水で降りてみたのが失敗のもと。お茶の水駅の聖橋口は…、ええー。川の向こう?!しかたなく川沿いに歩く。聖橋を渡って、JRの方へ。夕食も食べたい気がするが、まずは荷物を置きたいと思ってホテルへ向かう。周辺案内図を見るが、遠い! 確かに5分には違いないだろうが、アップダウンもあり、練習で疲れた体と重い荷物には辛いところ。これなら素直に淡路町まで行っておけば良かった、と自分自身に悪態をつきつつ、やっとホテルへ。幸いコンビニは途中にあったので、今日もらったばかりのアンコール楽譜製本のための糊を購入。今日、東京都内で数十本は糊が売れたことだろう。

本日のホテルは、東京グリーンホテル淡路町。チェックインして部屋に入る。うーん、さすがに狭い感じ。まあコンパクトな感じで悪くはないが。荷物を簡単に整理して、また外へ出る。小腹が空いた感じなので軽く食べられるところを探すが、すでに22時。居酒屋くらいしか空いていない。しかたなくコンビニで冷やし蕎麦とビールを買って、部屋で食べる。楽譜の確認などをしてから、就寝。

2007.7.22(Sun)

7時前に目が覚める。7時からの朝食は、団体客のため混む可能性があると聞いていたので、朝食はゆっくりのつもりでいたが、経験上7時に朝食が満席になることはまずない。思い直して手短に身支度をし、1階の食堂へ。すでに半分くらいは埋まっているが、問題なく座れる。和食洋食との選択があれば、当然洋食。オレンジジュースを取ってしばし待つ。しかし、出てくるのが遅い。後から入ってきた客には既に提供されているのに…、と思っていたら、同じ思いの客が聞いていたようで「いま調理中です」とのこと。よく見ると、和食のみが早く出されている。結構待たされたところで洋食が出てきた。どうも目玉焼きを注文後に焼いているようだ。堅焼き。一通り食べ終わったところで見ると、待ち客も。やはり経験と即断即決が重要。

部屋に戻って、ゆっくり荷物の整理と楽譜の見直しを行う。8時半前に、やや早めとは思いつつチェックアウト。朝には小雨が降っていたが、今は止んでいる。淡路町まで歩いて丸の内線に乗ろうと思ったら、反対側のホームへの改札口に入ってしまった。ぐるっと遠回り。来た列車に乗ろうとすると、NCの一群あり。一緒に乗っていく。

会場の文京シビックホールは、水道橋の駅前。やや小雨気味。楽屋口は9時にならないと空かないらしく、搬入口でしばらく待機。さすがお役所附属のホール。NCメンバーがバラバラと集まってくる。T橋のひときわ高い挨拶が目を引く。やっと楽屋口が開いて、楽屋へ。9時半から発声と練習だが、その前にアンジェリカとの顔合わせ。簡単な対面と挨拶。それぞれ、練習や舞台リハに移る。この朝の練習で、やっと今回のメンバーが全員集合。新潟からのK林先生など、この日からしか来られない多忙の人たちもいるのだ。恒例のS岡による体操のあと、発声と本日の曲の練習。ステージでの並びなどもここで決めていく。全てが本番当日に動くのが、なにコラたる所以。昼食休憩まで詰めていく。

昼食は弁当を手配してもらっている。よくよくおかずを見ると、海鮮系のものばかり。この辺も、さすが女声合唱団というべきか。短い昼食時間の後、ステージ練習へ。ホールは天井が高く、後ろの方がよく声が飛ぶ感じ。内装などもいい雰囲気。客席で軽くハミングしてみても、鳴りそうな感じがある。ステリハは短い時間のなかで進められる。I東氏の焦りをよそに、のんびりとしたメンバー。いいのか悪いのか。ソロがある関係上、リハでがつんと歌ってみたがなかなかいい残響。期待できそう。英国から一時帰国していたというM本氏もリハ見学に訪れる。

単独練習後は、合同ステージの練習。その前に、再び顔合わせ。アンジェリカの紹介がある。一年生から四年生まで。そう、大学合唱団なのだと改めて思い出された。社会人合唱団には無い区分である。アンジェリカから、今回の演奏会のためにスカーフを制作したとの紹介がある。なにコラは、前回と同じくバッチを作成。しばしプレゼント交換を行う。その後、合同曲の練習。なにせ、合わせるのはこのときが初めて。よく考えたら、とんでもないことなのかも。数時間後のステージのための練習が、ここでしか行われないのだから。1曲目は女声前に男声後ろ。2曲目は、3群の合唱ということもあって2群は客席に展開する。客席からだと今いち響きの感覚がつかみにくいが、聞いている方には問題ないとのこと。アンコール二曲も練習。こちらは男女混ざってのオーダー。昨日もらった曲の、歌い方の変更指示がここで出てくる。対応できるのは両合唱団ならではというか。合同練習は早めに終わったので、あとは自由交流会(!)となる。舞台上で歌っているメンバーも。こちらは早々に楽屋へ引き上げる。しばし本番前待機。自分は本番直前まで着替えない主義。いろいろ最終的な確認などをする。その間にも開場となり、モニターにはちらほら客が見えてくる。客席の前の方が埋まらないと、ソロの関係上ちょっと辛いかも。

5分押して開演。1ステはアンジェリカ。その間、舞台袖やら廊下やらで待機する。演奏だけだと思いきや、MCが入る。団の簡単な紹介などもあり、「内容が、かぶるかぶる」となにコラMCのT橋が袖に飛び込んでくる。下手入り、上手はけで流れていくので、入退場に混乱はない。2ステはなにコラのタダタケ。舞台に立つと、客の入は6割といったところ。大学生にはこのホールは大きすぎたか。しかし余裕がある分、響きは豊かに。鳴りを楽しめる演奏と、温かさを感じる拍手。いい感じ。ここで休憩。3ステはアンジェリカ、こちらはMCなし。4ステなにコラはMCありなので、期せずしてうまく調和がとれていた。T橋のMCは、最初のアンジェリカのMCを受けてのものに修正されている。さすが。世界の歌といいつつ実は北欧作品がほとんどの、4曲を演奏。拍手を盛大に頂く。自分のソロは、とりあえず目一杯出してみた。反応がよかったのは幸い。続けて5ステが合同。I東氏とM下先生が一曲ずつ。その後、アンコールという形でまた一曲ずつ。最後まで盛大な拍手となる。これにて終演、ロビーコールはなし。2時間半、わりと長い演奏会のはずだが、あっという間の感だった。

着替えて楽屋で意思統一、そして打ち上げへ。持っていかれていない個人宛プレゼントや団差し入れをまとめて移動。ロビーで見に来てくれたO氏に感想を聞きながら、打ち上げ会場へ。後楽園駅ビルの6階、アジア料理屋。名称はいちおうレセプション。両指揮者による乾杯から、アンジェリカの回生毎の歌披露、またなにコラのお礼演奏。両指揮者へのプレゼント贈呈など。段取りがいまいちの感はあるが、まあまあ楽しく過ごす。一緒に歌おうにも、共通の歌がないのが男声女声ジョイントのつらいところ。今日のアンコール曲を強引に歌う。20時に終了となる。ここからアンジェリカは「打ち上げ」が始まるそうだ。

東京駅には20時半過ぎに到着。家へのお土産を買ってから、切符売り場の空席情報を見ると、早い時間の列車にも空席多数。もう少し早い列車に変えようと、自販機で変更しようとするが不可。窓口で聞くと、企画切符のため変更は不可と。しかたなく、ホームの待合室で列車が来るのを待つ。帰りに乗る新幹線は、N700系。初めての乗車。車内に入ると、まだ新しい匂いがする。車内を撮影する乗客も。新しいところでは、電光ニュースに開く扉の方向が表示されるようになったこと。これは今まで車内放送にしかなく、意外に欠けていた情報。カーブに入ると強制振子の 傾きを感じる。途中、軽い酔いの感覚を覚えたのは、疲れのせいと、振り子構造のためでもあろう。本を読んだり仮眠している間に、京都到着。荷物もあるため、烏丸口に出てタクシーを拾う。乗り場でなく、わざわざ塩小路まで出て流しているMKを拾う。自宅到着、お疲れさま。次の遠征はいずこへ?

= fin =


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