合唱バカの華麗なる人生

 =なにコラ台湾演奏旅行2009編=


2009.10.17(Sat)

 朝5時に起き出す。緊張感があると、前日が24時就寝でも目覚めるものだ。朝食の用意とともに、スーツケースを引き出してきて荷造りをする。詰めるべきものは事前に整理してあるので、作業はそれなりに手早く済む。出かける準備が完了してからでもまだ時間が余っていたので、メールの返信などもできた。途中でJ氏からモーニングコール。もっとも、起き出してからすでに45分くらい経っていたが…(笑)余裕を持って家を出発。京都駅まで歩いていく。しかし、中途半端な石畳はスーツケースに不便きわまりない。今回は比較的軽い荷物であるのが幸いしているとはいえ、そもそもスーツケースにも過大な振動を与えるのは良くないと思える。「はるか」のチケットは前日にネット予約してある。前日だと半額で取れるのがありがたい。指定席に着きながらも、忘れ物がないかを頭の中で何度も確認。忘れ物は、電車が動き出してから気づくというのが法則。幸い、今回は準備忘れはないようだ。一路、関西空港へ。

 順調に到着。実は前日にお土産を買い込むつもりが、仕事の都合で立ち寄れず、ここで買わねばならない。エアロプラザに立ち寄ろうかとも考えたが、時間が早すぎる。もっとも、空港駅からの連絡通路近辺には営業時間に関する表示が全く無く、不親切きわまりない。時間のリスクもあるので、空港の方に向かう。しかし出発ロビーの4階ではなく、直接3階へ。ぐるっと土産物らしき店を探す。いつのまにか100円ショップもできていた。考えあぐねた末に、3点程購入。スーツケースに詰め込んでおく。出発ロビーへ移動し、チェックイン。スーツケースは12kgほどだった。特に用事もないので、さっさと出国手続きに向かう。今回はパソコンも持っていないので、比較的身軽なのが嬉しい。免税店を覗いて、先方の担当者への個人的なお土産も買い込む。スカイシャトルに乗ってゲート近辺近くまで移動する。普段ならカード会員ラウンジでくつろぐところだが、今回はカード再発行中のため無理。フロアをうろつき、もしや現地でお茶を買い込む時間もないかも、と考えてペットのお茶を購入しておく。ふと見ると、パソコンが並んでいる。無料のインターネットコーナーができていた。グーグル画面から、Gmailにもアクセス可能。これはありがたい。一通り済んだところで、出発ゲート近くへ。すでに、同行メンバー3人が待機していた。しばらくしてあと一人も到着。この5人が、本日台湾に向かうグループとなる。Y2氏が「おにぎりを買おうかどうか迷っている…」というが、国際線ならたいがいは食事が出るはず。念のため地上係員に尋ねるY2氏。「簡単なものが出ます」とのことで安心。ふと搭乗券をよく見ると、切り取り線から見て逆方向に印刷されている。最近はバーコード読み取りで、半券をもぎらないことが多いのでこれでいいのだろう。楽譜を見て復習したり、と過ごしていると、Y1氏の「なんでいるねん!」の声。ほぼ同時に、C嬢が私のそばに立っていた。そう、S嬢とC嬢はなにコラ演奏会に合わせて台湾旅行をしよう!という非常に奇特な連中なのである。今回を合わせて3回目となる海外演奏旅行を全て聴いているのは彼女たちだけであろう。聴けば、20日まで滞在とか。うらやましいかぎり。そうこうしているうちに、搭乗時間に。JL651便にて、台北へ出発。

 フライトは、最初の30分程はやや揺れ気味だったものの、後は快適。そういえばJALに乗るのも久しぶりかも。フライト情報の妙に凝った画面が気になるところ。もちろん搭乗時に台湾の新聞を取る。午前の便なので、昨日の新聞である。繁体字の新聞は初めてだが、簡体字よりは分かりやすいのがありがたいところ。読んでいるうちに食事時間になる。現地の新聞を読んでいると、現地人と間違われることはよくある。しかも、今の髪型はけっこう台湾人風。アテンダントに、「どっちかな?」という感じで話しかけられるのが面白い。食事は昼食として、普通の機内食であった。各席にメニューは配られず、アテンダントがシートを見せて選んでもらう形。これも経費削減の一環なのだろう。約2時間、定刻通り台北に到着。

 席は前の方が取れたので、さっさと入国審査場へ向かう。すでに到着しているメンバーに電話し、楽屋口の番号や、誰かメンバーがいないと入館できないことを確認する。携帯電話が普通に通じるというのは、本当にありがたい。途中に両替所があり、ATMもあったので、キャッシュカードで現金を引き出す。最近は、この方法。両替所と違って、無駄な小銭が発生しないので便利。入国カードを書いていなかったY2氏、Y3氏に書き方を指導して、審査場に。入国審査はもちろん外国人用と現地人用に別れているが、Y3氏はなぜか現地人の方に案内されていた。まあスムーズに手続きが済むに越したことはない。手荷物をピックアップし、タクシーへ。タクシーには、「定員4人」と明記してある。5人だったので、2台に分乗。コンサートホールへ直行する。ホールまでは約50分、1250元ほどであった。もう一台のタクシーがなかなか到着せず、しばらく待つ。何度かY1氏の携帯に電話してみるが、不在になっている。もう到着しているのかと楽屋口に見に行ってもらったが、そうでもないようだ。そのうちにY1氏から電話があり、「今、白い門の前にいます」と。違う場所につけられたようだ。無事合流し、楽屋口へ向かう。ホールの前の広場ではお祭りのようなものがあるらしく、屋台も沢山出ている。後ろ髪を引かれながら、ホールへ。入り口でN氏をずいぶん待たせてしまった。

 入館証をもらって中に入り、楽屋に荷物を置いて、舞台へ。すでにリハーサルは始まっている。ホールは、すばらしいもの。さすがに「国家」と名がつくだけはある。舞台後ろのオルガンが実に大きい。客席で聴いてみたところでは、舞台上だけで十分に響きがあり、ちょっとお風呂場的な感じもある。今回マネージャーとして同行したF嬢も、舞台担当者との打ち合わせに忙しい様子。海外旅行初めてにしてこの演奏旅行、しかもステマネというのは、彼女にしかできないことであろう。リハーサルに合流する。十分に発声もできていないが、ちょっとがつんとやってみたところでは十分に響く。休憩を挟みながら、リハーサルを続ける。台北MCからの依頼で、アンコール時のステージシートが欲しいとか。プレゼントが…、とのことらしい。

 今回の演奏旅行では、日本から近いこともあって本人手配者も多く、行きのフライトは10以上の便に分散。まあ幸い無事に全員がついていたのは、ほっとする。ただし聞いたところでは、数人に入館証がなかったとか。あとで聞いたところでは、どうも宿泊リストをもとに書類を準備したようで、完全独自手配者の分がなかったようだ。こういうトラブルは、現地ではつきもの。今回は最初から行けなかったので心配をしていたが、幸いホストの台北メールクワイヤーに日本語が話せるメンバーがいて、助かっていた。なんでもこの日の昼は、大変美味しい小龍包だったとか。惜しいことをした。もっとも、「小龍包しかなかった」らしいが…。とはいえ、今回は基本滞在費、食費、移動費など、すべてホスト持ち。なんとも感謝に堪えない。

 なにコラのリハーサルを終えて、しばらく楽屋待機。この間に補習をしたり分担金を集めたり。東京、長野、広島、山口など地方から直接来ているメンバーも多いので、この機会に集めなくてはならない。当日パンフも配られた。しかし、何人かのメンバーの名前が抜けている。入館証と同じ理由らしい。パンフを読むと、いろいろな団体からの支援があったり、台北MCへの寄付呼びかけの文面があったり。今回招待されたプログラムも継続して行われている(なにコラが5回目)が、それはこういう団体への支援のための活動アピールの一環でもあるのだろう。しばらくして、再び舞台へ。台北MCとの合同リハ。指揮者I氏の、あいかわらず間抜けなトーク。まず最初に、事前になにコラメンバーに配布しておいた演奏旅行バッジを、台北MCメンバーにプレゼント。サプライズは常に企画しなくては。幸い喜んでもらえたようだ。リハは順調に済んで、本番までの大休憩。この時間を利用して、本日到着組はタクシーでホテルのチェックインへ向かう。Sunworld Dynasty、タクシーでも割と時間がかかった。しかし台湾のタクシーは安い。町並みは、昭和40年から50年代の日本と言った感じ。懐かしさと雑然さがある。今回はゆっくり待ち歩きができないのが残念。ホテルに到着してチェックイン。入り口でサーモグラフィーをもった係員がいてチェックしていた。ずいぶん敏感だ。フロント係は、普通に日本語が話せる。なぜか、朝食権が二枚ついている。もっとも荷物を部屋に置くメンバーもいないので、再びコンサートホールへとんぼ返り。ただし今度は、タクシーが歌劇場の方に着いた。先ほどの、屋台が広がる広場を横目に見つつ、楽屋へ。夕食の弁当は、鳥丼といったところか。鳥と、ダック。しかし量が多く、とても全部は食べきれない。半分程度にしておく。着替えて、開演前の舞台上で写真撮影。なんでも、演奏中は写真を撮らないのだとか。またインターミッション以外の途中入場も不可だそうで、なかなか厳しいらしい。再び楽屋待機。T氏の奥様&お子様も到着。せっかくチケットも取っていたが、身長110cm以下はホールに入れないのだとか。袖に部屋があるので、そこで聴くことになる。

 直前発声をして、いよいよ本番。舞台袖、また楽屋前には、開演時間までの「残り時間」を示すデジタル時計がある。チケットは、ホールのHPによれば8割以上は売れていたが…。入場してみると、6割程度の入りか。まず北欧曲から。定番ダルビでは、ソロの帽子をしっかりスーツに止めすぎてなかなか出せず。いつものように客席に問いかけをする。一人目は「?」という感じで、まあまあ。二人目に「あなた?」という感じで問いかけると、「うん」とうなずかれる。これには困ったが、「ああ、違う!」という雰囲気でごまかす。あとはいつもの通り、M1氏とのデュエット。ただし、思った程客席が盛り上がらず。やはり初めての合唱団、聴衆も最初はどういう風に振る舞ったらいいのか分からないのかもしれない。「鉄への呪い」は、いつもの通り。ソロのK氏ががんばっているので、こちらも打ち消すべくがんばってみる。かなり良く響いていた。しかし、曲間でも結構客が入ってくる。事前に聞いていたのとは違うが、まあこれも台湾流なのだろう。

 退場して、ほとんど間もなく第二ステージへ。日本の歌は、曲数も多くてなかなか大変。全ステージを通してMCがつき、事前に原稿を渡してあった。なにコラはいつものT氏が日本語で司会、現地の通訳を付けてもらっている。第一ステージでは原稿通りの割と丁寧な曲目解説をしていたが、第二ステージからはT氏は曲目のみ。通訳は、原稿をもとに丁寧につけてくれていた。まあ、どうせ通訳がつくのであれば日本語で話す必要はないかもしれない。もっとも、「稗搗節」でT氏が「次は宮崎県民謡です」とだけ日本語でアナウンスのには、あとで「曲名くらいは言え」と非難轟々であったが…。なお今回は基本ベースだが、セカンドで歌う曲もいくつかあり、曲間に行ったり来たり。さぞかし「変な人だ」と見られていたことだろう。第二ステージのあとで、インターミッション。この時点で10分押し。「曲が少ないから追加してくれ」と頼まれて2曲足しているのだが、なくてちょうどいいくらいだった。

 第三ステージは、台北MC。途中から袖で演奏を聴く。舞台が終わったところで、客席から熱烈な賛辞。これらが固定客なのだろう。しかし日本の合唱団では考えにくいところである。続いて第四ステージは「世界の歌」。WIMOWEHは演出付きであるが、最後に照明を落としていったところで、曲が終わる2小節前で強大な拍手が。どうするか迷ったあげく、照明も明るくなったので演奏終了。最後まで演奏できなかったというのは初めてだろう。しかし、どういう点が受けるのかいまいち把握できない状態。しかし三ステージは結構大変な量。最後まで歌うとへとへとな感じになる。演奏終了、またもや熱烈な拍手。「アンコール!」の声も。こういう姿勢は国民性なのだろう。アンコールは偽ヨイク。そして台北MCとの合同アンコールだが、聴いていた客席から上がってきた彼らからプレゼントが。オンステメンバー個人名入りの篆刻印と、100円ショップ風のお遊び花。そして「赤とんぼ」を合同で歌って、演奏会は無事終了。この時点で20分押し。曲は足さなくてもよかったなあ。

 演奏後、客が掃けてから舞台上で台北MCと一緒に写真撮影。それから着替えて、外で待機。しかし、名簿に名前がなかったために、印がなかったメンバーがあり、本当に申し訳ない思い。楽屋口には熱心なファンが集まっている。こういう活動ができていること自体がすごいと思える。なにコラはさっさと追い出したが、台北MC メンバーは片付けなどもあるようでなかなか出てこれない。また楽屋口で聴衆と一緒に写真撮影などもしている。こういうクールさが、なにコラにも必要かもしれない。貸し切りバスで、打ち上げ会場へ移動。大型の観光バスも一杯に。吉星港式飲茶は、日本語の看板も出ている広東料理店。奥の宴会場に案内してもらう。総勢70名以上なので、なかなかの大所帯。演奏会が押したこともあり、宴会が始まったのは23時。日本では考えられない。24時間営業の店だから、「終わる時間は君たちまかせ」と言われていたものの、さすがにそこまでの習慣は日本人にはないところ。

 宴会といっても、台北MCのメンバーは多くがバイクで来ているとのことで、アルコールはなし。あるいは、ホスト役ということでそういう方便を使っていたのかもしれない。まずはグアバ系のミックスジュースで乾杯。その後、我々にはアルコールを提供してくれた。台湾のビールは、ライトでやや薄め。飲みやすいことには違いない。M2氏はビールが苦手なので、他のものを、と聞いたら「中国のワインはどうだ」と言われる。それってもしや、とか行っていたら、やはり紹興酒が出てきた。600mlを、ほぼ一人で飲み切ったM2氏は偉い。食事もおいしい。もちろん円卓である。セレモニーは、双方の指揮者挨拶。引き続き通訳がついてきていて、通訳を交えながらである。台北からは、CDのプレゼント。こちらからは、金箔の置き時計と、Tシャツ2枚。「好きやねん」と「なんでやねん」のプリント入り。それなりには受けてもらえたようだ。いろいろ話していると、台北のメンバーは大変若く見えるが、実はわりとそれなりの年齢であった。ほぼ同い年のメンバーが同卓であり、Facebookの交流を約束したりする。そして歌の交換も。台北からなぜかDuraman、なにコラから斉太郎節。そして、台北メンバーから個人的になにコラメンバー各人へプレゼントも。さすが中国系というか、贈り物攻勢はすごい。最後に台北からお別れの時に歌うと言う May the road rise to meet you、なにコラから「見上げてごらん夜の星を」を歌って、散会。このとき24時45分。

 再び貸し切りバスにて、ホテルへ移動。大陸などによくあるように、一方通行などの部分が多いため回り道が結構ある。ホテルに到着してから、CD販売の精算なども。10枚程度は売れたようだが、価格が高かったのかもしれない。物価の違いはやはり大きい。もっとも、前にいった北京との違いは感じる。やはり社会主義国と資本主義国との違いなのだろうか。一部メンバーは部屋宴会をしているようだが、さすがに長い一日、もう疲れた。この時点で日本時間は午前2時、21時間連続で活動していることになる。部屋は、もとホリデイインだったというだけあり、リゾートホテル風の広いつくり。荷物の片づけをしてシャワーを浴び、さっさと就寝。同室のY3氏は部屋飲みに行ったようだ。

2009.10.18(Sun)

 6時半に起床の約束だったが、6時には目が覚める。日本時間だと7時なので、いつもの起床時間。習慣、恐るべし。適宜身支度を済ませて、6時半には準備完了。起き出してきたY3氏とともに、朝食を食べに降りる。しかし団体が多くて大混雑。日曜日でもあり、朝早いと逆にグループにぶつかるようだ。テーブルの空きが無くて困ったが、幸い別室のようなところに余裕があって着席。中国粥をメインに食べる。ゆっくり食事をしてから、部屋に戻って一休み。部屋のテレビを見てみる。大陸の番組や、日本の衛星など。今更ながら、国の近さを感じる。台湾の番組では簡体字の字幕がついていて、言葉の違いを感じる。適当にフロントに降りて、チェックアウト。同行者との待ち合わせの間にちょっとだけホテルの近所をうろつくが、コンビニはごく近くには無し。新聞が欲しかったのだが、断念。ホテルの中の売店にはどうもなさそうだった。

 そうこうしているうちに5人が揃い、タクシーで故宮へ。飛行機の時間の関係で、本体より先に移動する。今日もいい天気。開館前に到着し、スーツケースなどを預けてチケットを購入。「ここで初めて自分の財布からお金を出した」というY2氏。たしかに、弾丸ツアーの上に接待されまくりでは、自分からお金を出す機会が本当にない。開館と同時に、故宮へ。集合時間を決めて、各自観覧。ちょうど雍正帝関係の特別展が開催されており、興味深く見る。勅書などには満州文字があり、改めて清が征服王朝であることを実感した。皇帝への奏上文に、皇帝側からのコメントがついたものも展示されており、こういうものが展示されること自体がすごいことだと思う。教科書に出てくる皇帝の肖像画も見られた。通常展示も、3階・2階と見ていく。しかしこの頃には団体客が大量に入場しており、どこもごった返す混雑ぶり。合間をかいくぐりながら、貴重な展示品を見て歩く。ミュージアムショップも冷やかし、絵葉書を買う。外に出て、至善園に入る。故宮の入場券があれば、入場は無料。市民向けの庭園と行ったところ。Picnic Zoneには、「バーベキュー禁止」の立て札も。池には鯉が飼われていたが、あまりの数に逆にグロテスクな感じもある。撒水栓があちこちにあり、自動で水撒きがされていた。再び故宮に戻り、集合場所へ。荷物を取って、タクシーを呼んでもらう。ここのスタッフも含めて、台湾ではスタッフがマスクをしていることが多い。警戒といえばそうだが。

 タクシー2台に分乗して、空港へ向かう。市内から空港へは900元の統一料金なのがありがたい。思い出を語りながら、出発ターミナルへ向かう。チェックインを済ませてから、Y2氏が小龍包を熱望していたことも有り、5人で上層階にある台湾レストランへ。ビールを頼むのに、台湾のビールのほうが高いかと思っていたら、日本のビールは小瓶、台湾のビールは中瓶(600ml)。途中から台湾ビールに切り替えていた。私は現地主義なので、最初から台湾ビールで。料理も美味しく、旅立ち前に大満足。一旦解散して、お店などを覗く。「亜熱帯書店」を覗いてみたが、小さい店舗でもありそれほどの本は無く、雑誌などを適当に買い込む。意外に時間が経っていたので、出国審査へ。出発ロビーに人だかりができていたが、どうも有名人待ちらしい。横目にして、出国審査に。免税エリアに一つ書店があり、適宜物色。欲しかった台湾語の小辞典を買う。しかしお金が余りまくっていたので、台湾の女性シンガーのCDも購入する。あとは雑誌類など。迷っていたら出発時間近くになっていて、慌ててゲートへ。すでに搭乗は始まっていて、飛行機に乗り込む。こちらは、搭乗券の半券を切り取っていた。やはり台湾の新聞を取る。残念ながら、この新聞には昨日の演奏会記事は載っていないようだ。

 帰りのJL654便は、揺れもほとんど無く順調に飛行。さっき食べたばかりでもあり、機内食はパス。買い込んだ雑誌をめくっているうちに、一眠り。気がついたらあと30分で関空と。無事、帰国。さっさと外に出て、入国審査、手荷物ピックアップ。「はるか」で京都駅まで。家に帰ると、19時。昨日の6時半に家を出てから、35時間半。まさに「弾丸ツアー」にふさわしい、短期決戦であった。さすがに次は、もっとゆっくりと訪問したいものだ。

空港で買った、陳綺貞のCDを聴きながら

= fin =


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