2010.8.19(木)
朝は普通に起きて、家事を済ませる。朝早くの出発でもないし、4日家を空けるので、その辺の準備も必要。9時前に家を出る。ポルタのくまざわ書店で立ち読み。松本の市内についても概要を頭に入れておく。新快速で野洲まで移動する。電車は空いていて快適。駅を出たところで、M田氏と合流。集合時間よりやや早めであったし、早くも気温が高くなってきていたので、駅前のコンビニで涼みながら車を待つ。10時の集合時間に、プリウスに乗ってO田氏が登場。今回はこの3人が基本単位の行動となる。
駅前を出発して、竜王ICまで地道を走る。O田氏は昨日まで3日間、紀伊半島や四国を車で回っていて、引き続いてこの旅行である。既に千キロほど走っているそうで、なかなか大変だろう。名神に乗って、東へと向かう。車も少なく、順調な走行。小牧から中央道に入って、最初の休憩は虎渓山PAにて。ほぼ昼食時間であり、ソースカツ丼を皆で食べる。中央道のサービスエリアでは、どこでもソースカツ丼があるようだ。少し休憩。このPAの近くに、真言会の修道院があるそうだ。引き続いて中央道を走る。南アルプスが美しい。駒ヶ岳SAで二回目の休憩。アイスを食べる。他のグループに電話してみると、我々が一番先頭を走っているようだ。京都、豊中などからほぼ同時刻に出発しているので、当然といえば当然である。引き続き長野道に入って、15時頃に松本ICに到着した。
少し時間が早いので、松本観光をする。車のまま松本城北側の駐車場に留め、まずは旧開智学校を見学。明治建築を堪能する。昔はすぐ東側に川が流れていたようだ。今はテニスコートになっていて、痕跡はない。ここでM松氏から連絡が入り、今晩の集合場所が変更とのこと。すでに0次会が始まるようだ。続いて松本城へ。天守閣は最上階まで登ることができるが、さすがに急な階段も多い。堀は比較的浅いようだ。順路の最終で、にわか雨が。しばらく待ってから、再び車に戻ってホテルへ移動。松本市中心部を抜けようとすると、今度は渋滞に引っかかる。17時頃でもあり、仕方ないところ。今回の宿は「松本ウェルトンホテル」。こじんまりしたホテル。車に積んでいた荷物はだいぶ熱くなっていたので、部屋で開けて冷ます。再び連絡があり、0次会の場所が変更になったとのこと。時間も既に1次会に近くなっていたので、0次会には行かずに直接1次会場へ向かうことにする。
町中を歩いて、再び松本城近くまで。M松氏にゆかりがある民芸居酒屋の「しづか」で宴会。18時からの予定であったが、到着遅れや道順連絡の不備もあり、結局開始は18時半から。馬刺や川魚などを楽しみながら、明日に向けて英気を養う。M田氏への「で、パートどこやったっけ?」というC英子嬢の突っ込みが繰り返され、爆笑の渦が。二次会は、アイリッシュパブのOLD ROCKで。ピザが美味。明日の移動予定についても調整する。その後解散、飲みとラーメンとホテル帰りとに分かれる。自分はO田・I田氏とラーメンへ。地図に従って歩くも見つからず、しばらくうろうろして再びそれらしき通りに戻ると、発見。ラーメン「狼煙」は、一風堂系の豚骨。これも美味しかった。歩いてホテルへと戻り、24時頃に就寝。
2010.8.20(金)
6時半くらいに目覚めて、身支度を済ませて朝食を軽く食べようとレストランへ。ほぼ予想通りの極簡単な朝食で、パンとコーヒーというアメリカンスタイル。まあ宿泊費も安いので、贅沢は言わない。身支度をしてからチェックアウト。ロビーにネットが使えるPCがあったので、メールなどもチェックする。朝は三グループに別れる。自分はH磨・M松・O田氏らと共に美ヶ原温泉へ。300円の公衆浴場は快適。露天風呂にも浸かる。ペットボトルが置いてあり、一度に二本まで温泉を汲んで自宅に持ち帰ってもよいそうな。ただし、飲用の場合の効能は「無し」らしい。その後、隣の蕎麦屋「みやまそば」で食事。「もりとラーメン」のセットが基本らしいが、自分は朝食も食べておりもりそばだけにしておく。手打ち麺の蕎麦は美味しかった。セットは、それぞれの一人前分が普通に出てくるもので、別にセットだから安いわけでもない。普通のおばさんでもこの二杯を食べているのには驚いた。食べ終わった頃に、風呂に入らず食事だけの組が到着。
ここから軽井沢へ向かう。O田氏と二人で出発。高速を使わず下道を走ることにした。最初は快適な道であったが、少しずつ高度が上がるにつれて道が狭くなり、厳しい環境に。143号線をまともに走ってしまった。遂には対向が出来ない道幅にもなってしまった。峠のトンネルは一台分しかないし、道の所々で崩落も。幸い車は前からも後ろからもほとんど来なかったが、ドライバーO田氏は精神疲労になってしまった。二つほどの峠を越えると、やっと道幅が広く。青木村に降りていく。しかしこの道、途中には天皇訪問の碑もあり、昔は重要なルートだったのだろう。ずいぶん時間がかかってしまったので、全て下道の予定を変更して、上田から高速に乗る。標高800メートル辺りを走る高速道は快適。ナビに従って、碓氷軽井沢ICで降りる。ここで再びナビによって、下道へ。再び峠越えの狭い道が現れたのだった。さすがに距離は短かったので、クリアして軽井沢へ。南側から入る形になった。
大賀ホールそばの駐車場に車をいれたところで、しばし休息時間。しかし自分は、山道の揺れと、急に外に出たことによる暑さにあたってしまい、戻してしまう。こういうことは久しくなかったのだが、山越えはそれだけハードだったということだろう。落ち着いたところで、H磨・M松氏に遭遇。しばらく時間があるので、お茶を飲みにいくことにする。といっても、自分が食べたのはアイスクリームだった。 13時にホール前に集合。東京から直接、また今日関西からやってきたメンバーも続々集まってくる。F島氏は、たまたま新幹線でI東氏と乗り合わせたそうで、京都の「五色豆を預かってきました」と披露。豆に、何の意味があるのか。そうしていると、NCのマネージャとでも言うべきF田嬢が自転車に乗って登場。「京都から自転車で来たのかと思った!」と突っ込まれる。もちろん宿泊先の自転車だが。ここで夫人連は、軽井沢漫遊へ出発。そこからステージリハーサルへ。8分の演奏時間に対して9分弱のリハ時間は短すぎる。少しいまいちな感じ。その後は、近くの林で練習。F田嬢からダメ出しももらいながら、1時間程詰めた練習をする。
直前発声まで2時間程、自由時間に。まずは食事を。近くのイタリアン、アトリエ・フロマージュで5人程が集まって食べる。M田氏が養老的な呼び方で注文を求め、「場違い」と指摘される。やはりここは軽井沢。ピザと焼きカレーは美味であった。チーズが売りの店らしい。1時間弱滞在して、店を出る。ここで別れて、自分はレンタサイクルを借り出す。別荘地帯から北へ抜け、旧三笠ホテルへ。ここは初めての訪問で、見たかったところ。内部を見学し、その昔に思いを馳せる。帰りは下りなので楽ちん。1時間弱で戻ってきた。もう少し時間があるので、お土産を買ったり、ブルーベリーソフトを食べる。 16時半に、先ほどの林の中で直前合わせ。最後から二番目の出演でもあり、他に練習している団体は無い。その前から雲が広がりつつあったが、この時間になると地上にもガスが広がってきた。気温が上がらずに寒くなってくるので、最終発声・確認をさっさと終えて、ホールへと逃げ込む。ロビーでしばし待っていると、I東氏が。今回は審査員としてNCを聴くことになる。直前リハ待ちでは、「御自由にどうぞ」というコーナーでなぜか味噌汁をつくって飲むM松氏。そのために、リハに遅れてしまっていたが。リハ室は、応接のような部屋があてられていてちょっと戸惑う。しかしガラスが割れそうな程にがんがん歌ってから、本番へ。仰々しい紹介の後で入場すると、期待感ある拍手に出迎えられる。演奏は、やや早めのテンポでどんどん進む。いちおう8分以内というルールがあるが、結果は8分15秒だった。曲間に拍手もあったので、実質は10分近かったかも。それほど大きな失敗は無く、演奏が終わると、大きな拍手と歓声。演奏後は客席に座って、最後の団体を聴く。このホールは天井も高く、また横への広がりがあるので、声楽などの場合は声の方向、演奏者の向きなどが結構重要になる。その辺を理解しているかが、ホールを鳴らせるかどうかの分かれ目。
終了後は、車に分乗して今日のホテルへ向かう。中軽井沢の「パイプのけむり」。その名前から想像していた小さなペンションとは違って、ベットの4人部屋がいくつもあるような規模の大きなファミリー向けホテルだった。今日も相当宿泊者があるらしい。まずはチェックイン、だが、フロントの要領がどうも悪い。グループの代表は手配したK堀氏だが、じゃあ本人がサインしないと、と思っていると、「名前を残したい人がどなたでも結構です」など。なんとものんびりしたものである。あとで「あれはきっと今日雇われたに違いない」と言うメンバーも。ともあれ、部屋に入ることができる。ベット4台でも広さは普通にあるので、快適に過ごせる感じである。部屋の風呂にも温泉の成分表示があるので、湯は温泉らしい。
夕食は19時にということだったので、大きな食堂に行くと、すでに沢山のファミリーが。受付で「しばらくお待ちください」と言われてしまう。時間を指定しているというのにどういうことか、と言っていると「ではどうぞ」と言った感じ。全てがアバウトである。混み合っているために席を探すのに難渋し、適当に分散して座ることにする。食事はバイキング。野菜が多めなのが嬉しい。逆に、肉やフライ系は少なめ。ファミリー向けには、まあそのほうがいいのかもしれない。ビールは、軽井沢高原ビールが生で飲める。大ジョッキ(といっても中のグラス程度)が600円強、飲み放題が1500円だったので、「この程度なら3杯は軽い軽い」と思ってN山氏と飲み放題にしたが、軽井沢高原ビールは意外に重く、後のことも考えて結局2杯でストップ。飲み放題負けしてしまった。そのうちに人も減ってくる。結局、18時からスタートの人々の滞在時間が1時間半くらいと長めであるのに、19時から後の組を入れることに問題があるようだ。適宜移動して、歓談を続ける。それでも8時過ぎには解散。続く宴会に備える。
部屋以外にも大浴場があり、そこそこの広さ。メンバーたちと湯につかるのも楽しい。M松氏には「タオルを頭に乗せて浸かっている姿が似合い過ぎ」とも。しばしの入浴の後、部屋に戻るとK堀氏が登場。仕事を終えてやって来たところとか。今回の長野関係手配の立役者でもある。しかししばらく入院していたとのことで、その苦労話を聞く。実に大変だったようだ。
21時から、部屋宴会。4人部屋ではあるが、さすがに22人が入ると狭くて暑い。買い込んだビールで乾杯。今回初参加であるはずのC春嬢が、こまめに働いてくれて感謝。すっかり馴染んでいるのはすごい。アンサンブルコンテストの講評用紙のコピーを黒M田氏が持ってきたので、回し読む。I東氏の「五色豆食ったか」という、まったく本筋と関係ないコメントに爆笑。会話が弾んでいると、隣の部屋から苦情が。廊下の戸は閉めているものの、暑いので窓は開けていた。まあファミリー主体なら、そりゃそうだろう。声を落とし気味に、談笑を続けた。結局お開きは23時頃。それぞれ部屋に戻って、就寝。ここは軽井沢、窓を閉めるのを忘れてはいけない。
2010.8.21(土)
6時過ぎに目覚め、朝風呂に入りにいく。やはりメンバーの顔がちらほら。明るいと外の様子も分かって良い。朝食もやはりバイキング。日中だと、外に拡張した温室部分は暑い。始まる時間に行くと、比較的空いている感じ。やはりリゾート系の地では、ゆっくり行動になるのだろう。M松、T上、O田各氏と共に食事。後にK堀氏も合流。食事、食品関係の話がすらすら出てくるのはさすがメーカー勤務のM松氏、とT上氏が称賛。「ただの歌好きのおっちゃんではないことが分かります」という落としも含みつつ。まあ同氏は、今朝は嬉しがりすぎて早起きし、キーボードで音取りをしていたのだとか。いろんなメンバーがいるのがNCである。
出発まで1時間ほど自由時間。宿でレンタサイクルを借りて、走りに出る。塩沢湖を通ったところではまだまだ時間があったので、追分へ向かう。アップダウンもあり、片道約10kmほどのコース。所々にコスモスの花が咲いているのが、さすが高原。道路に出ていた気温表示は21度だった。太陽を背に走ればそれなりに汗もかくが、日陰にしばらくいるとそれらもすぐに消えてしまう。追分ではどこかに入る程の時間もなかったが、旧道の雰囲気を味わう。今度はほぼ同じコースを逆走してホテルへ。途中にはトウモロコシの無人販売も。
チェックアウトし、皆で石田観光農園に向かう。中軽井沢辺りは混雑しているが、これは18号線と交わる道の信号の交替間隔が、かなり偏って18号優先になっているからであろう。交差点を抜ければ、それほどの交通量はない。星のリゾートを横目に、一路北軽井沢へ。途中の山越えでは、浅間山の雄大な姿が正面や横に見え、絶景ポイントもいくつか。展望台でもあれば、と思うところ。しかし北軽井沢は、噂通り遠い。なかなか着かない感じである。しかしながら遂に看板が見え出し、石田観光農園に到着。我々が一番乗りで、順次メンバーが到着する。そもそも、ここに来た目的は農産物もあるが、合唱団の合宿所として、昔の使用者の寄せ書きが残っているのを楽しむためでもある。ブルーベリーの実と牛乳をミキサーにかけたブルーベリーミルクを飲みつつ、談笑の時間。また施設も見学させてもらう。今日も2団体程、合宿をしているそうだ。そうこうしているうちに、急に車も増えてくる。われわれをW大のOBと間違えて声をかけてきた職員のおっちゃんによれば、昨日のテレビ番組でここが紹介されたのだとか。テレビ効果を改めて実感。
ここから一旦解散し、自由行動に。それぞれに観光へ向かう。自分は、O田氏・M田氏とともに、観光農園の果物・野菜狩りへ。受付で料金を払ってハサミとカゴを受け取り、歩いて3分程の農場に案内してもらう。まさに高原の畑の一角。風景も最高である。まずはトウモロコシ、生で食べられる種類なので、もぎってその場で食べられる。甘い。またトマトやキュウリも。イチゴは季節外れなので小さいものがまばらにしかなかったが、それでも小さいものに甘みが凝縮されていた。木のプラムを採るためにはハシゴも準備されているが、三点梯子なので慣れないと扱いは難しいかも。採ったものを場内の水道で洗って、直接食べる。野菜のみずみずしさは、採れたてならでは。続いて、ブルーベリーを採取。結構密集して植えてあるので、茂っているところにはそれほど人も入っていないよう。少し分け入ると沢山実がついており、どんどんと袋に入れていく。小さな実を採り続けるのは単純作業なので、そのうち自動的に手が動く感じになってくる。受付でもらった小さな袋の3分の1くらい採ったところで、水洗いしてひたすら食べる。食べてみるとそれなりの量でもある。これでお昼ご飯代わりには十分。帰りがてら、ハーブが植えてある一角でセージの葉を摘んで、口直し代わりにかじる。しかしここにあるジャンボかぼちゃは、すごい大きさである。母屋に戻って道具を返すと、食堂で茹でトウモロコシのオマケがあるそうな。茹でたものは、生よりもさらに甘みが増していた。ついでにジョッキ牛乳を飲む。O田・M田両氏はソフトを。お土産にジュースも2本ほど買い、観光農園を満喫した。
ここから鬼押出しに向かう。途中で、北軽電鉄の車両が展示してある公園の側を通る。昔から存在は知っていたが、実際に見られたのは嬉しい。4kmほど走って、鬼押出しの駐車場へ。入場料は、石田観光農園で100円割引券をゲットしていたのでちょっとお得に。橋を渡っていると、先に向かっていたメンバーと遭遇。これもなかなかの偶然。鬼押出しは、なるほどの奇景。表参道から入って、奥の道まで進んでいく。浅間山を眺めつつ歩いていく。奥では人もほとんど無く、静けさが支配する世界。観光地にあってこの静寂は貴重である。しかしルートは長く、1時間弱くらいかけて一周する。「鐘をつきたい」というO田氏は、鐘楼の鐘を大きな音で搗く。鬼押出しから群馬側を見下ろすと、一面の森の中に場違いな感じで観覧車が見える。軽井沢おもちゃ王国のようだ。入り口の売店で、しばし物色。ブルーベリーワインがあったので買ってみる。M田氏は蒸し卵を食べていた。一個100円は、ちょっと高いかも。
鬼押ハイウェイを通って軽井沢へ向かう。午後になると浅間山頂にもよく雲がかかるが、雄大な姿を十分に眺められる。終点から白糸ハイウェイに入る。白糸の滝を目指すが、意外に道は細い感じ。たまに大型の観光バスも通るので油断ならない。駐車場が見え始めたところで、早めに空きを見つけて車を止める。駐車場の線引きがないので、わりと無駄なスペースも見受けられる。300メートルほど歩いて、白糸の滝へ。なかなか綺麗なところだが、観光客も多い。O田氏に言わせれば、「今回いちばんガッカリしたところ」だそうな。イワナの塩焼きを食べたいO田氏につきあい、こちらは野沢菜のおやきを食べる。車に戻って、さらにハイウェイを下る。軽井沢市内は渋滞。集合時間もそろそろ気になり始める。ナビの地図を頼りに、駅南側へ抜けるようなルートに入ってみる。しかし別荘地に入って道が細くなり、離合もやや大変な感じに。ドライバーO田氏は必至に運転。広い道に出て、一安心。そこから高速に乗ろうと南へ向かう。混雑する右側車線が気になりつつ、流れの良い左側車線を走行。ずっと直進が続いていたが、ある時左側車線になってしまう。混雑は高速に乗るための列であったか。なんとか右側に入れてもらい、碓氷軽井沢ICへ向かう。途中では高岩の絶景も眺めつつ、高速に乗る。走行は快適。東部湯ノ丸ICで降りて、温泉郷へ向かう。しかし、18号線からも結構遠い。長く走ったあとに、鹿教湯温泉へ到着。他にも遅れ目のメンバーがあり、夕食宴会の開始は遅めにとなる。 今日の宿泊は「かどや」にて。昔ながらの感じの温泉旅館。夕食まで時間ができたので、内湯に入る。今回の旅行で入る温泉は、いずれも澄んだところばかりである。湯上がりに、下駄に浴衣姿で少し近所を散策。携帯を見ると、圏外に。まさかこの有名な温泉で圏外とは。少し歩いては電波状態をチェックしてみるが、全く無理なようで致し方無し。部屋に戻ると、同室のT上・N山が在室。早く到着した組は公衆浴場にも行ってきて、0次会的に飲んだそうな。
夕食は19時から。広間には、コの字型に並べられたお膳が。まさに、絵に描いたような昔ながらの宴会場設定。H磨夫妻は遅れてくるということで、宴会開始。今回は珍しく挨拶をした。さらに珍しく乾杯発声も。歓談の時が始まる。浴衣を着て腕組みをしているのが似合うそうで、なぜか「文豪」と呼ばれて写真を撮られる。またここで昨日の結果報告があり、NCは2位であったそうだ。他に素晴らしい団体もあったそうなので、それなりであろう。観客賞はダントツの1位だとか。まあ、あの聴衆の反応なら無理も無いか。挨拶やら談笑やらが盛んに行われる中で、K堀氏からアナウンスが。今回は宴会ゲームが用意されているとのこと。まずアルコール部門では、コップのビールをストローで飲むというもの。予選と本選を経て、I田氏が優勝。サイトウキネンのグッズをゲット。ノンアルコール部門は、箸で麦チョコを移動させ、制限時間内の数を競う。カウントは玉入れ方式で一つずつ食べていき、こちらは仕事でも慣れているというC英子嬢が圧勝。ホテルの都合で、21時に一旦終了。隣の部屋に移動して、二次会が始まる。酒は各自の部屋から持ち込みということで、再び集合して宴会に突入。なぜか先ほどと同じ配置のテーブルに、下座には座布団重ねが。名誉あるBM、T橋の司会で進行。笑いが絶えない宴会が続く。聞くところでは、2階の会場から4階まで聞こえていたとか。ずいぶん迷惑な集団だったろう。
23時にお開きとなる。部屋に戻ってからも、M田氏の話をめぐって同室のT上氏・N山氏との意見交換が、布団に横になりながら続く。本人曰く、「いつも飛び込んでいるつもり」なのだそうだ。これは、例えば今回のような企画に積極的に参加する、ということらしいが、他の3名は皆「歌い出しを早くしているつもり」なのだと一様に誤解し、首を捻っていた。結局午前1時くらいまで話は続き、それから風呂に入りに行く。露天風呂でも話し込んで、結局寝たのは1時半過ぎか。夜半に立つ人がいるが、部屋のドアが古いためか、閉まる時に大きめの「バタン」という音がするのが気になる。しかしさすがに疲れで就寝。
2010.8.22(日)
それでも朝は、6時くらいに目覚めたが、肉体的疲労もあるし朝食も遅いので、7時頃まで布団でうつらうつら。それから起き出して、朝風呂へ。内湯に行くと、すでに3名程のメンバーが入浴していた。寝汗を軽く流す程度に浸かる。やはり昨日の高原地帯よりもやや夜の気温は高かったようだ。もちろん、それでも涼しいのではあるが。人間の体の適応能力に改めて感心。部屋に戻って、荷物の整理など。飲み物系のお土産が多いので、キャリーバッグが重い。ちょっと頭が重いのは、昨日の宴会で久々に飲んだ日本酒のせいだろう。ジョッキでなければ、ビールを沢山は飲まないものである。
朝食は8時から。昨日の宴会場の隣の部屋で、他のお客さんとも同室。他にも10人程度の宿泊があったようで、さぞかし昨晩は五月蝿かったことだろう。朝食はごく普通の、アジの開きがついた和定食。M田氏はM松氏に、ご飯の装い方を指導されていた。朝からご苦労なことであるが、たしかにそういうことを習う機会は少ないのかもしれない。一品として出されていたイチジクの甘煮を、梅干しかなにかと勘違いしていきなりご飯に載せて食べてしまったT上氏は悲劇であった。朝食後に、昨晩の宴会代金を集金。K堀氏のマメな行動が生きる。朝食後は、しばらく余裕の時間。結局、こういう一見無駄な時間こそが本当は大事なのかもしれない。荷物をまとめて、早めにロビーに降りてソファでくつろぐ。T上氏とM田氏は受付ロビーの座敷で囲碁を。M田氏は、高校の囲碁部で全国大会に出場したことがあるそうだ。もっとも出身県の高校で囲碁部があるのは3校だったそうだが。
ホテル入り口前で、全員の集合写真を撮影。所用で朝早くに軽井沢に戻った黒M田氏を除き、全員集合の写真を撮るのはこのときが初めて。何人ものメンバーのカメラをとっかえひっかえ撮影してくれた従業員さんに感謝。デジカメに慣れていないようで、撮影する毎に「どうですか?」と聞いているのが、皆の笑いを誘っていた。写真後に解散し、それぞれ帰路をとる。基本の3名で、一路滋賀へ。
鹿教湯温泉から松本へ抜ける。行きと違って、今度こそトンネルを抜けてスピーディーに。こういう有料道路は価値がある。高台の見晴らしの良いところを駆け抜けて、松本市へ。途中にドライブインという名称の休憩所があるが、名ばかりの小さなものばかり。途中に美鈴湖というところがあり、行きに立ち寄ったM田氏の話では神秘的な湖だそうな。またの機会があれば行ってみたい。さらに松本トンネルを抜けて、市街中心部を避ける。このトンネルは自転車でも有料(30円!)で通れるらしい。しかし結構本格的なトンネルで、自転車では危なそうだが。下まで降りてきたところで給油。すでに600kmくらい走っているはずだが、まだ100kmくらい走れるとか。すごいものだ。松本ICから長野自動車道に乗る。岡谷ジャンクションでは、一瞬ながら諏訪湖も望めた。中央道に乗り換える。
帰りはこまめに休息を取る方針で走行。小黒川PAで最初の休息。O田氏が伊那の郷土料理ローメンに挑戦。焼きうどんのようなものか。自分はまだそれほどお腹もすかないし、コーヒー牛乳を飲む。南アルプスを眺めながらの休息は心地良い。15分程休息して、出発。道は特に混まず、快適なドライブ。100kmほど走って、恵那峡SAで二回目の休憩。ここは大きなSA。スタバもある。どうしてもステーキ丼が食べたいというO田氏は昼食。食券を買うとそのまま調理が始まり、番号で呼ばれるまで待つだけでいいそうだ。しかし混雑している場合には、室内の席の確保は難しそうである。12時ではあるが、まだ空腹を覚えないので、栗のソフトクリームを食べる。なかなか美味。40分程の休憩。出店には野菜などもある。小さな展望台があるので登ってみたら、割と良い眺め。御嶽は雲で見えなかった。再び出発。名神に入っても混雑はなし。午前中にあったらしい短い渋滞も、すでに消えていた。養老SAで最後の休憩を取る。ここでは車を降りたら「暑い!」湿気をともなった高い気温。遂に、日常の世界に戻って来てしまった。ここで昼食にする。自分はきしめん。しかしM田氏のカレーが「オリエンタル」であることに後で気づいたのは残念。ここで、今回の交通費も精算する。19000円を割る感じ。やはり鉄道よりも遥かに安い。
帰路、メンバーから帰宅メールも少しずつ入る。一番乗りは大宮のK林氏。まだ旅行中のT中さん親子は黒部まで行ったとか。こちらも竜王ICで高速を降りる。料金は千円。行きは6千円だったから、「土日千円」の威力をまざまざを見せつけられた。さっきの精算は多すぎだったことに気付き、割り直しをする。ICを出てから方向を間違え、ドライバーO田氏にも初めてのルートで野洲へ。ナビが役に立つ。近江富士を東側から見つつ、野洲市内へ入る。野洲駅で下ろしてもらって、JRに乗って京都へ向かう。山科でM田氏と別れ、京都駅まで。元気を出そうと、鰻寿司を買って帰る。時に4時過ぎ。
帰宅してパソコンを開くと、メンバーからの到着・感謝メールがどんどん流れて来る。まさに夢のような4日間だった。皆で楽しんだ時は、何ものにも代えられない思い出である。