合唱バカの華麗なる人生

 =全国コンクール2002編=


2002.11.23(土)


 朝は寝坊気味。前日に準備を全くしていなかったので、慌てて鞄に着替えやステージ衣装を詰め込む。今年は近場ということで油断したか。急いで地下鉄駅へ。京都市役所前から、山科まで。ここからJRに乗り換える。駅のホームでペットボトルと、ちょうど切らしていたリップクリームを購入。どうせ北小松の駅前にはコンビニはないと予想しての行動。電車に乗ってざっと見回しても、とりあえず関係者はいなさそう。しばし電車の旅。
 北小松で降りると、わらわらと降りてくるなにコラメンたち。駅からは施設の送迎バス、および車組の出迎え。適宜分乗する。せっかく天気もいいし、時間もあるので、K、S、W君の若者グループと歩いていくことを選択。快晴で、紅葉も奇麗。「こんないい時期に、車で行くなんてもったいない」とはK君の言。然り。しかし途中で、すでに一度現地に到着した車が戻ってきて、結局それに乗車。同志社の北小松リトリートセンターへ。
 到着するとK氏の奥様および一家と出会う。「H氏に肩を直してもらうためだけに来ました…」それもまた良し。荷物をもって、礼拝堂へ。しかしこの施設、建て直しをしたばかりということもあって、噂には聞いていたが素晴らしい造り。大学の保養施設とは思えない。礼拝堂にはパイプオルガンとスタインウェイのピアノ。驚き。礼拝堂にはいると、既に到着していたメンバー多数。とりあえず点呼。といっても、この時点でいない人間は多数。これがなにコラたる由縁。
 今回のマネージャーであるS嬢による「生活上の注意」のあと、発声と練習。今回は午後いちの出演ということもあり、時間があまりない。団員からの厳しい指示や指摘も交えながら、練習が進む。昼食は食堂で。これがまた奇麗なところ。ステーキ丼のような昼食。値段からすればかなり良いと思う。この頃から、今回のコンクールに向けた「なにコラ紳士録」が配布される。ただし、練習中は「読書禁止令」が指揮者より発令。午後はまた練習、練習。休憩時間に、礼拝堂の裏から山に登ってみる。あちこちの山道に名前がついているが、勝手につけてもいいものだろうか(笑)。とりあえず、一番高いところ「変容の丘」まで登ってから帰ってくる。標高は高いものの、山にありがちで木によって視界が遮られ、眺めはいまいち。むしろ途中のほうが美しい湖面を眺めることができる。
 夕食は簡単とはいえ一応コース料理。他のゼミ合宿団体などもあり、結構満員状態。料理も、温かいものは席についてから運んでくる。すごい。コース料理など、一定の価格以上の食事をすれば食後のコーヒー・紅茶は無料になる。通常は150円だとか。夜もまた練習に次ぐ練習。さすがに疲れてくる。しかも指揮者は練習時間を長くする。21時40分になってやっと練習終了。練習の間も、現在不在のメンバーについて確認するように頻繁に指揮者からの指示が飛ぶ。マネージャーは大変。風呂の湯が出るのが22時までということで、急いで風呂へ。結構広くて十分くらい。しかしなにコラメンが続々と集まり、大混雑状態に。
 宿泊は6名の和室。ちゃんと客用のお茶・お湯や浴衣も用意されていて、本当に普通の旅館並み。全くもって驚きの連続。翌朝のためにテレビをタイマーにしておく。自分は早く寝る。夜中に目が覚めると、いびきがさまざま。翌朝に聞いたところでは、ある部屋では夜遅く到着する予定のK氏を待つために?宴会を開催していたとか。しかも到着が24時をまわっていたとか(笑)。

2002.11.24(日)


 5時45分に目覚める。外はまだ暗い。おもむろに起き出し、準備。なんせ、今朝の礼拝堂集合は6時15分。暖房が入っていないために寒い。ところでリトセンの弱点。収容人数に比して、トイレの数が少ない。これは結構致命的。ともあれ、指揮者より朝の訓示。それから自分による短い礼拝説教(笑)と体操。続いて発声。6時30分から発声したのは初めてだ。それから軽く歌詞読みなどの練習。朝食後はすぐに移動、といいながら実は朝食はバイキング。当然行列。わかってたことじゃないの〜?誰か数人派遣して適当に盛っておくとか、方法はあったとおもうけど。まあとにかく、豪華な食事には満足。急いで荷物をまとめ、チャーターバスにて大津市へ移動。雄琴近辺でもり上がるのはやはり男声合唱団(笑)。
 午前の練習は、浜大津のスカイプラザ。ところが、練習場へ向かうはずのエレベーターが動かない。しかたなく階段で行くと、「関係者以外立ち入り禁止」。マネージャーが電話で確認すると、9時半から練習のはずが「10時にならないと入れません」とのこと。エレベーターホールでの練習にはH氏が難色を示したため、急遽大津港近所の屋外広場で練習(^^ ;)。道行く人が見ていたり、横断歩道から見ている人がいたり。しかし「Iホールより歌いやすい」という声も。30分ほど練習してから、練習会場へ移動。
 この段階になっても、別団体へ出場している人などで全員は揃っていない。練習場は完全にデッド。無理ないように練習していく。霧吹きが欠かせない。2時間ほどの練習の後、チェアマンより「午後いちにて、審査員の感性を破壊する演奏を!」との檄。ここから再びチャーターバスでびわ湖ホールへ移動。
 団体集合場所を確認後、いったん昼食解散。ハンバーガーを事前に注文して買っておいてくれたのはマネージャーS嬢のおかげ。しばし昼食休憩、その後再集合。ここでやっと全員集合。移動して着替えは小ホール。贅沢な話だ。リハーサルはリハ室。ここは初めてだが、鏡もあってよく響く。練習にも良さそう。しかし鏡に写っているなにコラを見ると、やはり人数が多い。あとは流れ作業で移動。午後いちということで、結構あちこちで待たされる。
 本番の舞台。小ホールで歌ったことはあるが、大ホールは初めて。子音が飛ぶ!声が返ってくる!十分に楽しみながらの演奏。時間が短く感じられる。「もっと歌いたい」という思いとともに退場。袖口では指揮者が一人ずつ団員と握手。これも珍しい。「楽しかった」は皆の感想。それから写真撮影。全体写真の後はパートごとに。写真のおっちゃんが妙に盛り上げたがる。それから着替えて、訓示の後解散。
 自分はいったん家に帰って一休みしてから教会へ。結果はやはり気になるので、残っているはずのメンツにメールで確認。2位金賞、来年もシードとのこと。来年出るのかは分からないが、とりあえず無難な結果だと思う。
 打上げは夜から。早く行きすぎたら入れず、しばし本屋で時間潰し。2回目にいったら名古屋から来ているS氏が手持ちぶさたに待ち状態。それから20分もしてから、やっとぽろぽろと集まってくる。宴会はいつもの盛り上がり。ただ、結構方々で話し込むメンツ多数。これなら今後も安心かも。「名前が出るのをいつも期待しているんですけどね」という宴会マネージャーT氏の台詞と共に、今回のコンクールも終り。

<おしまい>


メールはこちら:  yutaka70@mbox.kyoto-inet.or.jp

All rights reserved. Copyright by Yutaka Maekawa, 2002.