世界合唱シンポジウム
前川 裕

前川 裕  2005年、京都で第7回「世界合唱シンポジウム(World Symposium on Choral Music)」が開催される。このシンポジウムは世界合唱連盟(International Federation for Choral Music)が開催するもので、1987年にウィーンで初めて開かれた。以後3年おきに、ストックホルム/ヘルシンキ/タリン(共催)、バンクーバー、シドニー、ロッテルダムで開催された。来年、2002年には米国ミネアポリスで開催される。

 このような国際シンポジウムの内容は、大きく二つに分けられる。一つはセミナー・講習会等の学びの場、そしてもう一つが招待合唱団による演奏会である。セミナーでは、歌唱法や指揮法を学ぶコース、各国の合唱事情やレパートリー紹介などがあり、参加者はそれぞれ好きなものに参加する。演奏会はそれのみでも聴くことができ、世界中から招待された合唱団が多様な演奏を繰り広げる場となる。私はこの夏に「アジア南太平洋合唱シンポジウム」という「世界…」よりはひとまわり小さなシンポジウムに参加したが、アジア太平洋という地域だけでもその多様性に感銘を受けた。これが世界レベルでの開催となると、どれほどのものになるのか、期待がつのってくる。

 世界は広く、合唱の楽しみ方もさまざまである。日本の合唱界に新風を吹き込むものとして、このシンポジウムに大きく期待したい。


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