2/21(日)

 8時に起きる。気温はマイナス5度。ここのところ安定している。朝食を食べ、メールを読む。土日はメールも少ない。家にいる時は9時から勉強を始めることを目標にしている。メールなどを書くのに時間がかかってしまい、9時半くらいから勉強開始。まずは先日読んだ本の読書メモをパソコンに打ち込む。それが済んでから、論文の目次と序を書きなおす。今週は教授に見せに行くつもり。少し扱う範囲が広がりそうだ。どこから手をつけようかと考えるところ。6月の学会発表との兼合いも考えなくてはならない。一通り書き終えたらもうお昼になっていた。今日は外も明るいが、時々雪がちらついている。今日は勉強のために、外出はしない。一日中Tシャツを着たまま家の中にいる。

 お昼にはインスタントのパスタと、調理済み貝の缶詰。ムール貝のような感じだが、開けてみたら随分小粒だった。味はまあまあ。パスタの方はいまいち。インスタントだし、しかたないか。食後は、ラテン語の下調べをする。ラジオを聞きながら。AMのローカル番組か、FMのクラシック番組。後者はいつでもクラシックが聴けるのが嬉しい。時々日本の演奏家の録音も流れる。コーヒーを入れたりして休みながら、いろいろと続ける。ギリシア語はヨハネを読み終えた。続いてマタイに進む。単純計算だと1日2章ずつ読めば十分試験までに終わるのだが、なかなか予定通りにはいかない。一休みしてホームズを読む。あちこちつまみ読みになっているが、今回は長編を読み出す。しばらくしてまた勉強に戻る。時々メールをチェック。家にいるとどうしても何度も見てしまう。

 6時過ぎに夕食。日本のカレーとご飯。これを食べながら日本語のホームページを眺めていると、まさに日本にいるのと変わらない(^^ ;)。食後にフィン語の宿題の自由作文を書く。今回は「遠くにいる友人について」というのがあったので、パリにいるアレクシのことを書く。彼の日本語は上手になっただろうか。また少しギリシア語を読む。10時近くなると、目と意識が疲れてくる。ずっと家にいたせいだろう。こういう時は早めに寝るに限る。

2/22(月)

 まだ暗いうちに目が覚める。まだ早いかなあ、とぼんやりしていたら、ヒーパッカがぶつぶつ言っている。それで目覚めたようだ。時計を見たら5時。また壁を叩こうかと思ったが、そのうちに静かになったので放っておく。再び気がついたら8時前。もう明るい。気温はまたマイナス5度。朝食を食べる。パンにもぼちぼち黴が生えはじめる(^^ ;)。室温では1週間が限度か。朝の授業の前にしたいことがあるので、急いで準備して出かける。あまり時間がないので慌てて行こうとしたら、家の前で横倒しに転んでしまった(^^ ;)。久々。滑りはじめた、と思ったらもう止まらない。再び駅へ急ぐ。幸い9時の電車に間に合った。「100」を見ると、日曜日現在のフィンランド全土の積雪状況が出ている。北部でも80cmくらいらしい。緯度の割には雪は少ない、というのは全国的な傾向のようだ。ヘルシンキに着くとマイナス2度。歩いてコンピューターセンターへ。昨日つくっていたレジメを印刷し、教授に会見申込のメールを送る。メールソフトの使い方が分からなくなっていて、無駄な時間を使ってしまった。ここのプリンターは、一度に同じものをたくさん印刷する事ができないようになっている。コピー代わりというのを防ぐためか、印刷が遅れている時にダブらないようにするためか。印刷してみると、内容のもの足らなさが目立つような気がする(^^ ;)。

 フィン語の授業へ。みんな集まってくるが、先生だけが来ない。今までも何回か遅れてきたので、またか、といいながら待つが、30分経っても来ない。そのうちに大学本館の守衛が来て、今日は先生が風邪?で休み、と告げる。それならそれで貼り紙とかをしてほしかった。次回水曜日の授業があるかどうかは、守衛にはわからないという。困ったものである。ともあれ、ここは出る。雪が降ってきた。神学部に行く。少し頼まれた調べものがあるので、事典や研究書をあちこち見る。大体の結論は出たので、食事に行く。大学本館はぼちぼち込みはじめる時間。今日はチリソース入りのパタ。辛くはなく、ちょこっとだけ刺激のあるシチューと言ったところ。パンの端っこの切れ端を頂く。食後にマリアン通りへ向かう。雪はかなり降っていて、少し風があるので吹雪状態。少し時間があるので、フィンランド文学協会の書店に寄る。セール品の棚を眺めていると、結構いろんなものがある。エストニア語の読本とか、ラトビア語の文学などもあるのは意外。楽譜つきの伝統音楽が載っているものもある。今日は取り合えず何も買わないで出る。向かいの大学の建物へ。

 集中講義の今週は、メッツォ女史の講義。死海文書の聖書以外の文書についての概説。今日は大まかなところの話なので、特に目新しい事はない。OHPを使って説明をしていく。話し方で思ったのは、この人も前のギリシア語のマリヤネンも、話を強調したいときにする身振りが共通していて、両手をちょうど耳の辺りまで上げ、人差し指を「ちょいちょい」とすること。ウルリッヒ教授も片手だけながら同じ動作をしていたので、西洋にはよくある動作なのかもしれない。が、ちょっとかわいらしい動作なので、男性がすると結構笑える(笑)。1回休憩を取って、コーヒーを飲みに行く。受講生の中にはクムランが専門の学生も何人かいるようだ。講義は3時まで。

 調べものの続きをしに、オリエンタリアへ。いくつかの本を眺める。ついでに本を借りていく事にする。多分明日には返さなければならないだろう、と思っていたら、2週間だった。まだバーコードをつけていない本だったので、同時に登録もしていた。システムが少し変わったようで、前のように伝票に記入するのではなく、バーコードだけで処理できるようになっていた。長く借りられるのはありがたい。ポルタニアに寄ってノートを買ってから、駅へ向かう。多分コイブキュレに行く623のバスが出る時間じゃないかな、と思って駅前のバスターミナルへ行くと、5分ほどで出る予定だった。バスに乗って帰る事にする。途中までは615と同じルートを走る。ティックリラの近くまで来たら知っている道に出た。コイブキュレまで約50分だから、あまり実用的ではない。スーパーに立ち寄ってから家に帰る。5時。

 あきちゃんから葉書と封書が来ていた。まずラテン語の訳をつくる。それが出来たのは7時。シャワーを浴びて食事。ピザを焼く。一休みしてから、ギリシア語を少し。それから論文の概要をつくる。明日、教授に提出しなくてはならない。メールを見たら教授から返事が来ていたが、名前に「Ms.」がついて返ってきた(笑)。「a」で終わる名前だから、女性だと思ったようだ。訂正しておかないと驚かれるな(^^ ;)。寝る前に歯を磨こうとしたら、洗面台に剃った髭が散乱している。ヒーパッカを呼び、注意する。まったくどういう考えなのか。

2/23(火)

 7時に目が覚めるが、まだ眠い。もう一度寝直して、8時に起き出す。今朝はマイナス2度程度。朝食を食べ、メールチェック。それから論文の概要に手を入れる。いろいろすることがあるので、10時の電車で出かける。曇り空でさえない。ヘルシンキに着くと、雪が舞っている。少し風があるので寒く感じる。歩いて神学部に向かう。事典類を少し調べ、コピーを取る。それをもってコンピューターセンターに行く。途中でポルタニアの購買に寄り、封筒を買う。ここはバラで買えるので便利。さらに概要に修正を加えようと思ったら、現在印刷ができない状態になっている。事務に聞いてもいつ回復するか分からない、というありさま。とりあえず、テキストの入力だけはしておく。そのうちに印刷もできるようになっていたので、新しいものを印刷する。また文献目録は新しく印刷せず、前のものをコピーすることにする。全部終わったらもう11時半。先に食事をしようかと思って大学本館に行くが、すでに行列状態。パンだけでも買おうか、とカフェの方を覗くとこちらも行列。これではどうしようもない。あきらめて神学部に戻る。先程つくった書類をホッチキスで留め、封筒に入れて神学部の事務室にある教授宛の棚に入れておく。これで一仕事終わり。

 お昼は食べ損ねそうだ。今度はアジア・アフリカ学部に行く。借りていた本を教授に返さねばならない。オフィスアワーが12時からなので、それに合わせていったらすでに先客が二人。これでは15分からの授業に間に合わない。しばらく待ってみたが進む様子もないので、あきらめて出る。今度はマリアン通りの建物へ。途中でスーパーが見つかった。チョコレートだけでも食べるか、と思ってレジに並ぶが、ここも列になっている。しばらく待ってもなかなか進まないので、棚に商品を戻して店を出る。結局食べ損ね。講義は時間通りに始まる。今日は女史は眼鏡をかけていた。いままではコンタクトだったのかしらん。少しずつ専門的な話に入っていく。休憩時間は、OHPシートのコピーを取っていたら終わってしまった。最後に質疑が長引いて、終わったのは3時。こちらの学生は特に終りを指示しなくても、45分を過ぎると自分の判断で出て行く。ここは他の建物から離れているのでなおさらだろうが。

 再びアジア・アフリカ学部へ。教授の部屋のドアが開いていたので、教授から見つけられた。開口一番、「試験を受けるか?」と聞かれる。てっきり没になったと思っていたが。授業時間内にするテストだし、自由が効くようだ。これで「受けません」とも言えないので(^^ ;)、いちおう前の時は風邪を引いていて、と事情を説明する。君の都合のいい時間に、この研究室で試験を受けられる、という。口答と筆記とどちらがいいか、というので筆記の方を、と答える。日時も約束しておく。来週の木曜日の午後、ということになった。また勉強しなおさなくては(^^ ;)。いつまでも学部の掲示板に試験の結果が出ていないのが気になっていたが、自分を待っていたのかもしれない。だとしたら、あまり情けない答案も書けない(^^ ;)。また、借りていた本の著者に手紙は出していないのか、という。著者から手紙が来て、前に話題になっていた日本人の学生から何の連絡もないがどうなっているのか、と聞かれたらしい。普通、授業に参加している学生の情報は、名前ですらクラスで確認するしかなく、最終的に試験を受ける時に初めて分かる、ということになる。だから先生も自分のことは分からず連絡もとりようがない、と返事したらしい。とにかく本を読み終えるまでは返事を出せませんし、と答える。さすがにサマリア研究などに携わる日本人はまれだから、あちらも関心があるようだ。この本はこの研究室においてあるし、いつでも見に来なさい、とのこと。例文が面白いですね、というと「確かにそうだ」という返事。一応目は通したようだ。

 会見を済ませてから、大学本館に行って食事をする。今日は、白身魚を串に刺したもの。タルタルソースがかかっている。串に刺してある意味はよく分からない(^^ ;)。食後に神学部へ。ギリシア語と、研究書読みをする。6時にYLの練習へ行く。今日はマッティ・ペロがいない。エサが代わりに発声をする。さらに続けて練習も。マッティも休みのようだ。二人とも、「スキー休暇」になるらしい。ここで、去年のこの時期に来た時もマッティが不在だったことを思い出す。あれもやはりこの休暇だったようだ。パルムグレンの音確認を一通りする。8時の休憩までで全部終り。休憩の時にラウリと少し話す。3月の演奏旅行は、ラハティとヒュヴィンケーになったそうだ。いずれもヘルシンキからは近い。休憩のあとで、いつも幾人かが練習後に行くというレストランで歌う曲、というのを練習する。シベリウスの歌曲を、アカペラ男声4部にしたメヌエット。団員が編曲したようで、なかなか面白い。それが終わったのが9時。駅に行き、電車に乗って帰る。インターネットの書き込みやメールの返事などを書いていたらもう12時になってしまった。

2/24(水)

 目覚ましで起きる。ずいぶん雪が積もっているようだし、まだ雪が降っている。気温はマイナス2度ほどで大したことはないが、風があるようなのでもっと寒いかも。朝食にはチキンカツをパンに挟んで食べる。ちと豪華(笑)。今日は、8時半から日本との間でのラテン語読書会をチャットでしようという企画がある。しかし電話をつなごうとするも、応答音すらしない。あるいはこの雪のために大学近辺が停電になっているか、機械が停止しているのか。何回か試みるも同じことなので、今回はあきらめ。次回に期待をつなぐ。雪がたくさん降っているので、電車がちゃんと走るかどうかも怪しい。早めの電車で行くことにする。外に出るとやはり雪は深くて、4、50センチはありそうだ。歩きにくくてしかたない。しかし雪はさらさらなので、風に吹かれて風紋が出来ている。まさに吹けば飛ぶような雪。除雪車も動いているようだが、本通りだけで手一杯のようだ。駅の階段にも雪が積もっていて、半分しか通れない。いつもの快速は無しで、各停のみ。それも遅れてきた。取り敢えず来てくれさえすれば何とかなる。ティックリラで外を見ると、向かいのホームの部分の線路は完全に雪にうもったまま。屋根のない部分では、高さがもともと低いこともあってホームであることも分からなくなりそう。ヘルシンキに着く直前、カイサニエミ海岸には水鳥のために一部凍らないようになっているところがあって、鴨がたくさんいる。今日はとくにたくさんいるようだ。車窓から眺めていると、餌をあげている人がいた。よく見ると、鴨に混じって白鳥も何匹かいる。白鳥をここで見るのは初めてだ。そういえば、新聞には渡り鳥がフィンランドに戻りはじめた、という記事が載っていた。春はやはり近づいているのだろう。

 ヘルシンキもやはり大雪。急いで大学に向かう。フィン語の教室に行ったら、貼り紙があって先生は病気休暇、とのこと。まあ予想されていたことではあったが。この調子だと今週は全部休みかも。ということは、授業の終りが1週間ずれこむ可能性がある。まあ今のところ特に影響はないと思われるが。いったんコンピューターセンターに行って、研究のノートをパソコンに打ちこもうかと考えるが、もっと考えておかないと書きようがない気がしたので、そのまま神学部へ行く。いろいろノートを取ったり眺めたりして考える。11時半前に大学本館で昼食。今日はトンカツ。これはトンカツといえる代物。ポテトスライスのホワイトソース煮が添えてある。食べ終えてから、マリアン通りへ。セナート広場を横切ろうとしたが、雪が深くて断念。車道に沿って歩く。大聖堂前の階段もすっかり雪で覆われ、滑り台のよう。

 講義は定時に始まる。最初にレポートについての説明がある。長さや内容など、実に詳しく書いたレジメが配られたのは随分親切。3月末必着で、カナダのメッツォ女史のところへ直接、とのこと。メールで送ってもいいが、ギリシア語やヘブライ語の関係から印刷したものを送ってくれた方がいい、という。二人ともマックユーザーであった(^^ )。今日の話は死海文書の聖書解釈などについて。現在ここで博論を書いている学生の草稿を読んで説明する、というのもあった。休憩時間に、お茶を飲みに行く。たまたまテーブルの向かいにいた女学生は教室ではいつも自分の後ろに座っているが、同じヨハネを扱っているそうだ。しかも自分が以前少し扱った終末論とのこと。また、「私は日本語の文を一つだけ知っているよ」というので何かと聞くと、「静かにしなさい!」だそうだ(^^ ;)。ユースに止まった時、同室の二人が遅くまで喋っていた時などに役に立ったとか(笑)。日本人のみならずアジア人は町中などでわりと大きな声で喋るね、と同意すると、「文化の違いだねえ」とメッツォ女史。少し遅れて授業に戻る。15分の休憩ではコーヒーを飲むだけでも短い。後半は続きの内容。時々ウルリッヒ教授のコメントが入る。レポートを意識したコメントが入るのは親切。3時前に終わる。授業のあと、先ほどの女学生とヨハネに関する話をする。まだ研究をはじめたばかりだそうだ。2年ほどドイツにいたとかで、論文のアウトラインもドイツ語で書いていた。こちらからはコメンタリーのリストをあげる。

 神学部に戻る。教授との面接の時間まで図書室で調べ物を続ける。3時半に、3階にあるラルス・エメリウス教授の部屋へ。先生たちの各々の部屋のドアのそばには、呼び出しブザーのほかに3つのランプがついている。赤は塞がっている(忙しい)、黄はしばらく待て、緑は入りなさい、と説明が書いてある。ドアブザーに応じて、中から操作するようになっているらしい。最初に行くと黄色のランプがついていた。しばらく待っていると、そのうちにランプが消える。ブザーを押すと、緑のランプがついた。教授の部屋は随分広い。部屋は2人でわけあっているのが普通だが、教授は一人で独占?なので余裕がある。握手して挨拶。名前を告げると、「メールの名前では女性だと思っていたよ」と笑う。教授はそう歳ではないはずだが、だいぶ年配にみえる。招かれて、教授と向かい合わせに座る。「フィン語はできるか」と聞かれるが、専門的な話になるとややこしいので、英語で話すことにする。英語は教授はちと苦手なようで、自分でもそう言っていた。もらったレジメにはひと通り目を通した、なかなか面白いテーマだ、という。このテーマの動機や目的などについて聞かれるので、簡単に説明する。このテーマで勉強しているうちに君が得るものもたくさんあるだろうな、とも。ともあれ、この神学部ではドゥンデルベリ研究員がエキスパートなので、彼と話したまえ、君のことはもう話しておいたから、とのこと。この部屋から彼に直接電話できるから約束を取り付けたらいいだろう、と勧められるが、こちらの都合でどうせ来週まで無理だし、メールで連絡する、ということにしておく。図書室の机は予約しているのか、と聞かれる。もし必要なら確保することはできるから、と説明書をくれる。今回の会見はこれで終わり。また図書室に戻って、調べものの続きをする。

 6時前にEOLの練習へ向かう。そうお腹も空いていないので、途中でハンバーガーを買って、歩きながら食べる。今日の練習は、いくつも曲を復習・音取りしていく。30分で1曲ずつ、といったところ。休憩時間に、春季の団費振込み用紙をもらう。やはり150FIM。年間で300FIMというのはそれでも高くない。練習の最後には、この日曜日に教会で聖歌隊として歌うものの練習。アンティフォンや、ピエ・カンティオーネスからのものなどだった。9時で終わり。駅まで歩いていく。もう雪は降っていないが、あちこちに除雪でできた雪の山がある。駅に着くと、まだ快速はなく各停のみ。時間が近いのでホームに急ぐが、たくさんの人がホームで待っている。ホームの先にいた、コイブキュレには止まらない快速が先に出る。それでもドアは開かない。発車時間から5分以上遅れて、やっと乗り込める。しばらくすると、いつもの案内放送もないまま発車。ゆっくり目ではあるが、一応ちゃんと走ってくれるのでありがたい。ティックリラの駅は、あいかわらず何本かのホームは雪をかぶったままである。帰ってきたのは10時過ぎ。

2/25(木)

 8時に起きて、朝食…と思いきや、昨日パンを買ってくるのを忘れていた。バナナとヨーグルトになる。それから出かける用意。今は雪は降っていない。部屋の目の前にあるゴミ置き場の屋根にはずいぶん雪が積もっている。食事を済ませてメールチェック。ラジオでニュースを聞くと、電車はまだ平常運転ではないらしい。早めに行くことにする。とりあえずダイヤ通りに電車は来たので一安心。ただし各停。ヘルシンキへ向かう。町のあちこちに除雪された雪がうずたかく積み上げられている。大学へ向かう。今日はドアに休講掲示は貼っていないし、ドアの鍵も開いている。中に入って待つ。そのうちに、後から来た一人が「今日はあるのかい」と聞く。「掲示がないから、あるんだろう」というと、「掲示はあるよ」という。「本当か」といってドアを見ると、上のほうに確かに貼ってある。礼を言って、教室から引き揚げる。しかし見落としたとも思われないので、後から来て貼ったのかもしれない。教室の鍵が開いているのはその証拠。門番が鍵を管理していて、授業のない時には締めるようになっているはずだから。

 ともあれ、神学部へ行って、ギリシア語を読む。朝食が少なかったせいでお腹も早く空いてきた。混む前に大学本館の食堂へ。列に並ぶと、前には黒い髪の東洋系の女性がいる。日本人かと思ったが、提げている鞄にハングルが書いてあるので韓国人と分かる。気に留めずに並んでいたら、あちらがたまたま後ろを見て、「ハイ!」と声を掛ける。韓国人に知り合いはいないのでいぶかしく思っていると、「ほら、去年に教会で会った…」と。ここでやっと理解。といっても無理はなくて、当時は眼鏡をかけて長い髪だったのに、今はコンタクトでショートカットだから、それは分からないはずだ(^^ ;)。最初は英語で話していたが、「眼鏡はどうしたの?」とフィン語で聞くと「おや、フィン語も話せるの!」となる。今日のメニューは「ルイジアナ・パタ」とあるが、豚?のシチュー。らっきょが入っている。食べながら話をする。確か今年が最終年だったっけ、と聞いたら、予定が変わってまだだ、と。もう6年目のはずだが。最初の1年はフィン語に費やされてしまうのかもしれない。スウェーデン語はやっていないが、ドイツ語のクラスはとっているとか。そのうちに「あれ、私たちはフィン語で話しているんだねえ!」と(笑)。アジア人同士がフィン語で会話するというのも愉快。さすがに彼女のフィン語は流暢。すっかりヘルシンキ訛りも入っている。また何かあったら、ということでメールアドレスを交換する。彼女のアドレスも名字だけなので、アカウントはアルファベット2文字だけ。たぶんいちばん短いアドレスの一つだろう(^^ ;)。食後に分かれて、再び神学部へ。少し残った時間、さらに続きを読む。1冊研究書を借り出してからマリアン通りへ。

 今日はセナート広場にもいくつかの通路が作られているので、歩きやすくなっている。授業は定時スタート。「今日は最後でもあるし、2時まで続けてから喫茶店でみんなでお茶を飲みましょう」となる。今日の内容は、死海文書の終末思想とメシア思想について。テキストなども見ながら説明していく。最後は「バラムの星」について、旧約・新約・タルグムの例を比較して、終り。それからいつもの喫茶店に行く。メッツォ女史が「コーヒーは私が払うので、食べ物はご自分で」と。幾つかのテーブルに分かれる。ヨルダン出身という学生、といっても結構年を取っているようにも見えるが、と、この月曜日に修士論文を提出したフィン人の女子学生、といってもこちらもわりと年にみえる、と同席する。彼女は就職の関係でパリの会社との連絡待ちだとか。さすがヨーロッパは近い。国籍も違う3人の話なので話もいろいろになる。ヘブライ語やアラビア語は文字のために難しさがある、日本語はなぜ横書きになったのか、フィン語を話せるようになる外国人が少ないのはなぜか、など。またヨルダン国王の交代についてはどう思うか、とか、仕事の苦労なども。ヨルダンからの学生はかなり苦学生らしい。ヘルシンキに来た年にちょうど湾岸戦争があってヨルダンに家族が移住し、彼らの生活のためにも働かざるをえなかったとか、いまでも夜勤のアルバイトをしていて、週の最初は昼は大学、夜は仕事でぶっつづけだとか。こちらの身分の甘さを感じる。3時前にここは出る。

 神学部へいったん戻るが、今日は帰る予定にしていたことを思い出し、駅へ。未だ各停のみだが、定時運行にはなっているようだ。コイブキュレまで戻って、スーパーで買い物をして帰る。4時過ぎ。今日はあきちゃんの誕生日なので、家に電話する。それからしばらく研究書読み。7時にシャワーを浴びて食事にする。シャワーから上がったところでヒーパッカが部屋をノックする。何を言っているのか最初わからなかったが、冷蔵庫の鳥のカツを出してきた。一つ売ってくれ、ということだと理解。最初でもあるから気前よく?譲る。こちらの食事はハムのグラタン。一休みしてからギリシア語・研究書読みを続ける。そのうちに再びヒーパッカがノックする。もう一つくれないか、というのだが、あまりやると癖になるので「今日はもうだめ」と断る。しかしまだ8時半、スーパーも開いている時間なのに、なぜ自分で買いにいかないのか、むしろ不思議。そもそも食べ物を買ってきているところは滅多に見たことがない。12時半過ぎに寝るが、なぜかいまいち寝付けない。そのうちにヒーパッカが騒ぐので、壁を叩いて静かにさせる。

2/26(金)

 8時に起き出す。今日は洗濯の日。天気もいいようで、そのうちに日が差してきた。食事を済ませて、メールチェック、それから日記書き。結構時間がかかるものだ。10時半くらいまでかかる。そのまま出かけることにする。今日は青空が見えるところも多く、空気もさわやか、というか今までと同じ服装では少し暑いくらい。電車の中で「100」を読むと、3月にフィンランドでは最初のロマ民族の言葉での礼拝があるという記事がある。全土で1万人いるそうだが、そういえばそういう話は聞いたことがなかった。英語・ドイツ語の礼拝があるのは知っているが、その外の言語はどうなのだろうか。ヘルシンキへ着くと、まずメッツェタロにいって食事をする。今日は鳥の足。小さめのが3本なので、量としては十分。ベリーの粒つぶソースがあったので、ご飯といっしょに食べる。ちと多かったか。それから歩いてポルタニアへ行き、文具を買う。食後のせいか、帽子や手袋がなくても平気なくらいの陽気。さらに神学部へ行って、借りていた本の更新をする。

 ここで勉強していくかどうか考えるが、いい天気でもあるし、明るいうちに帰りたいのでそのまま出る。便箋を買う必要があるので、ストックマンへ。ストックマンの文具売り場ってどこだったかなあ、としばらく考え、アカテーミンの地下にあることを思い出す。しかし、便箋らしきものは見つからない。封筒はあるのだが。おかしいな、と思ってくるくる何度も回るが、やはりそれらしきものはない。別の店に行くか、と思ってエスカレーターで1階に上がったら、正面にカード・手紙用品が売っていた(^^ ;)。見てみると幾つかある。しかしごく普通の便箋というのはノートみたいな感じなので、日本人が受け取る場合には「なにこれ?」となりかねないかも。それ以外には派手派手しいものばかり。普通のものを買っておく。ここでも切手が買えるようだ。そこから駅へ向かう。丁度いいくらいの電車があった。陽気のせいか?駅でもアイスクリームを食べている人をよく見かける。といってもプラス1度くらいだが。スーパーに寄ってから買えると2時半。ギリシア語読みをする。少ししてから、ちと頭が重いので昼寝をする。気がつくと6時。寝過ぎたか(^^ ;)。昼寝の寝起きはどうも頭がぼける。そのままシャワーを浴びて、食事にする。ピザを買ってきたが、今日のはいつもの倍の大きさの400g。食べているとさすがに多い(^^ ;)。食後はまたぼつぼつギリシア語を読む。はかどるようではかどらない、というか。まあいまのところほぼ予定通りなのでいいか。

2/27(土)

 8時前に目覚める。今日は朝から大学に行く予定なので、さっさと起き出す。気温は0度くらい。少し暖かい傾向が続いているが、それでも積もった雪をどんどん溶かす、というには程遠い。少し雪がちらついている。出かける用意をして、9時過ぎに家を出る。歩いていると、小鳥のさえずりもよく聞くようになったと思う。カラスは年中いるのだが(^^ ;)。ヘルシンキへ着くと、大学へ向かう。山積みになった雪はいずれトラックで運ばれるのだが、話では雪捨て場も一杯になってきたとか。集中的に降ると、いろいろ困ることも多いようだ。

 今日大学に来たのは、博士論文の公開試問があるということから。大学本館、いつもフィン語4の授業をしている隣の教室。ここは木の作り付けの椅子があり、前には立派な講演台もある。すでに本になっている論文が置いてあるので1冊もらう。来ているのは15人くらいか。どうせそんなもんだろう、と思っていたら、時間が近くなるとどんどん人が入ってきて、教室は満杯になる。前の方には教授たちが座っているようだ。他は学生がおも。どちらかというと女子学生の方が多いように思う。10時から、と告示にも書かれていたが、やはりこちらの習慣に従って15分から。司会者、論文提出者、質問者の3人が入ってくるのを、全員起立して迎える。主人公は白ネクタイのタキシード。30代半ばくらいと思われる男性。質問者は黒のガウンを着て、立つ時にはいわゆる学者帽をかぶるようだ。質問者は、ライデン大学の日本人教授の村岡先生。司会者の開会宣言によって、公開試問が始まる。今回の論文は、アラム語方言の文法について。なんでもアラム語に関する博士論文がヘルシンキ大学に提出されるのは初めてだそうで、まず、論文提出者から簡単にアラム語の歴史について、プロジェクターも使った説明がある。これは英語。一通り読んでから、フィン語による要約を繰り替えす。これによると、スウェーデンにもアラム語のコミュニティがあるそうだ。迫害のためにイランなどから移住したそうだが、意外。それから、質問者に意見を求める。それに応じて質問者が立ち、まず論文の概評、そして概説的な質問、それから論文の細部についての質問と続く。村岡先生の評価は高いものだ。しかし細部についての突っ込みはなかなか鋭い。論文提出者が「正直、わかりません」という場面では質問者の「正直なところを買いましょう」という笑いを誘うコメントも。厳しい中にもところどころユーモアがあるのはさすがこちらの伝統か。質問者からの質問が終わると、今度は提出者が聴衆に質問を求める。しかし、質問はなし。ここで司会者が閉会宣言をして、公開試問は終了。ほぼ1時間強だった。

 記念のカフェテリアがあるというので、ついでに覗く。ちょうど大学本館の食堂の真上に当たるところに、カフェテリアの設備がある。コーヒーとケーキが準備されているのは、自前かそれとも学部の補助があるのか。コートが邪魔だったので、大学の入り口にあるクロークに預ける。ここは無料らしい。ここでサマリア学のシェハデー教授と会う。「ムラオカは知っているのか」というので「名前だけを」というと、「じゃあ自分が紹介してあげよう」といってくれる。これはありがたい。なんでもヘブライ大学時代に一緒に勉強していたそうで、「彼は自分よりもヘブライ語が上手で、お互いはヘブライ語で会話する」とか。さすがである。ちょっとタイミングが合わないので、別のテーブルに座ってシェハデー教授と少し話す。1990年からここで教えているそうで、家族もこちらにいる、とのこと。「イスラエルは不安定だし、宗教上も少数派だからね」とは、教授がキリスト教徒だからである。いろいろ複雑な問題はあるようだ。教授も、そろそろ行かなくてはならないから、ということで、村岡先生に紹介してもらう。一瞬何語で話すかと迷うが(^^ ;)、やはり日本語で。簡単に自己紹介をしてから、先生の書いたシリア語の本の入手方法についてとエチオピア語の文法書について尋ねる。後者については2、3の書名を書いてくれた。なぜか筆ペンを懐から出してくる(笑)。お礼を言って、ここを退出。

 今は日も差して明るい。まず図書館に寄り、さっき聞いたばかりの本の所蔵を調べる。ドイツ語のものはあったが、フランス語のものはここにも日本にもない。フランス語のものはいい本だよ、とのことだったのに残念。ポルタニアに行って食事をする。幸い行列もない。今日は魚のホワイトソース。食べ終えてから駅へ行って、帰る。が時間を勘違いし、ちょうど電車が出たところ。20分の処理に困るので、もうじき出る途中まで行く各停に乗る。乗り換えの案内放送で、プイストラで下車。同じホームで待つ。日差しもはっきりしていて、明らかに暖かさを感じる。気温は随分高いようだ。しかし、待ち時間はわりと長く、ティックリラまでいっても十分乗り換えられたと思うが。あちらではホームを移動する必要があって、それでここでの乗り換えを勧めているのかも。来た電車に乗る。電車のホームでの停止位置はホームなり線路沿いの柵なりに一応表示してあるが、別にホームの決まった場所で乗客が待っているわけでもないので、実におおざっぱ。ホームも長いので、オーバーランすることもまずない。コイブキュレで降りる。家に帰るとまだ2時過ぎ。ギリシア語を読む。一休みでベッドに横になりながら、論文について構想を練る。それから起きて、ドラフトを書き始める。書き出すと面白くなって続くが、始めるまでが長い(^^ ;)。6時過ぎに食事にする。缶の肉スープを温めるのと同時に、そこにラーメンを放り込む。これはなかなか当たり。種なしブドウも買ってあるのでときどき摘まむが、逆にのどが渇くような気がするのであまり良くないのかも。食後は再び続きをする。11時前になっても半分くらいしか出来ていない。月曜日にはある程度まとまったものを提出するので、明日に頑張らないと。次の日のために少し早めに11時に寝る。が、なぜか寝付けない。

2/28(日)

 朝に何度か目が覚める。最初はまだ暗かった。次に気がつくと結構明るい。目覚ましを7時にかけたのだが、まだ鳴っていないしまだ7時前なのかな、と思って時計を見たら7時20分だった。スイッチを入れるのを忘れていた(^^ ;)。危ない危ない。1時間後の電車に乗るので、さあ起きねば、と思って部屋の電灯のスイッチを入れると「ばちっ」という音がする。電球が切れてしまった(^^ ;)。幸いデスクライトがあるのですぐに大きな問題はないが、玉を買ってこなくては。ともあれ食事をして出かける用意。予定通りに家を出る。木々には霜が降りて、白い木のようになっている。幻想的な感じ。しかし気温はそれほどでもなさそうなので、樹氷というわけではなさそうだ。ティックリラで見たらマイナス4度だった。

 ヘルシンキについてから、歩いて古教会へ。今日はここでEOLが聖歌隊として奉仕することになっている。9時に集合。発声をして、短く曲の練習。15分ほど前に聖歌隊席であるバルコニーへ昇る。バルコニーの手摺の真ん中は、譜面などが置けるような台になっているのに気づく。その部分の下には扉もあるので、楽譜などを入れておくのだろう。10時から礼拝が始まる。会衆は3、40人といったところか。大きな教会なのでちょっと寂しいが、どこも同じような感じなのだろう。EOLが歌うのは3回。フィンランドのルター派の礼拝にも何回も出ているが、だんだん構成が掴めてきた。その日の讃美歌?が最初にあるが、最後の節だけはその時歌わず、礼拝の一番最後にそれを歌う、という形になっているのが特徴的。今日は聖餐式があって、EOLのメンバーからも何人かが降りていって聖餐を受けていた。また讃美歌の最後のみならず、使徒信条の後にも「アーメン」がないとか、改めて気づくことも多い。ここのプログラムにはいつ会衆が立つかというのが記されていないのでちょっと不便。礼拝が終わるのは11時15分くらいか。礼拝の終りにも鐘が大きく鳴る。

 礼拝の途中から、雪が降り出していた。外に出ると、ずいぶんたくさん降っている。トミと一緒にDomusまで歩いていく。彼は風邪を引きずっているが、フィン語で「風邪を引く」というのは何というのか、と聞くと、英語とほぼ同じ表現であった。今日の昼食は七面鳥のカツ。ちと固かったが。雑談をしながら食事。フィンランド人はパンの端っこは食べないのかい、というと、「たぶん、真ん中の方が大きいからだろう」(笑)という意見が出る。また今日はカレワラ記念日だが、小学校などでカレワラを通して読むことはあるのか、と聞くと、先生にでもならない限りは部分しか読まない、ということ。ただ読もうとしてもそう難しくはない、ということだった。食事を終えてから別れ、こちらは駅へ向かう。雪が降っていることもあるし、電車がいつ遅れたり運休になるかわからないので、早々と家に帰るのが吉。

 雪道を歩いていると、反対方向へいく人と鉢合わせになることも珍しくない。フィンランド人は、ほぼ間違いなく向かって右側によける。これは道路事情などで不可能な場合を除いて、決まっているかのよう。こちらがうっかり左側によけようとすると変な顔をされる(^^ ;)。なかなか徹底しているようだ。また町には2種類のごみ箱がある。電灯などにつけてられている緑の箱と、直置きの丸いステンレスのもの。いずれも違いはないらしい。以前妻に送ってもらった日本の新聞記事に「世界のごみ箱」というようなものがあって、フィンランドのこの緑の箱も乗っていた。記事の説明では「子供が缶をここに捨てる絵がかわいらしくて、思わずして入れたくなるような空き缶入れ」というようなものだったが、絵は広告にすぎないし、怪しげな写真の入った広告が入っていることも少なくない(^^ ;)。そもそも「缶」の消費量はフィンランドでは非常に少なく、ペットボトルか瓶である。「空き缶入れ」とすると、消費量とごみ箱との比率があまりにもアンバランス。この説明を書いた人はフィンランドの事情が分かっていないようだ。ちなみに缶飲料は、ファンタなどの炭酸系がほとんど。あとはビールもあるが、瓶に比べて高くつくので輸入ビール以外では普通は飲まれない。「缶コーヒー」というのもない(笑)。

 郵便博物館で少し時間を潰してから、駅へ。駅前工事の関係で通路がまた変わっていた。隙間から、地下の駐車場の屋根らしき部分もみえる。電車に乗って待つ。しばらくすると、いつもの案内放送もなく発車。出てから放送が流れる。別に問題はないのだが。しばらく走っていると、スピードが落ちる。で加速しようとすると、ガタガタを大きな振動がする。それが2回あった。これはまずいんじゃないかな、と思っていると、案の定パシラで車内放送があり、この電車はキャンセルする、次の電車に乗ってくれ、とのこと。仕方がないので、駅舎へ上がってスタンドでコーヒーを買い、本を読みながら30分後の電車を待つ。次の電車の時間が近くなってから、電球を買うのを忘れていることを思い出す。まあ明日でもいいか、と思う。が、ホームに降りていくとちょうどヘルシンキ行きの電車が入ってきたところ。思い直してこれに乗り、ヘルシンキに戻る。駅地下のスーパーで買おうとしたら、欲しい規格のものがない。丁度切らしているようだ。しかたないのでソコスの地下に行くと、こちらにはあった。5FIMほど。再び駅に戻る。また案内放送なしに発車するが、今度は止まることはなかった。途中で、車内放送でラジオのスポーツ中継が入る。ちょうどなにかの競技のゴールのようだ。運転士か、車掌か(^^ ;)。バスやトラムでもラジオを聞きながらというのはごく普通に見掛ける風景だが、車内に流すというのは初めてだ(笑)。日本なら懲戒ものだろうが(^^ ;)。コイブキュレでも雪だが、風がないぶん楽。

 家に帰ると2時半。電球を取り替え、書き損ねていた昨日の日記を書く。これが結構時間がかかる。それから論文に取り掛かる。書きながら考え、また書く、というところ。7時にシャワーを浴びて食事にする。今日は買ってきたラザニア。食後はまた続きをする。とりあえずはメモをまとめる段階だが、いざ書いてみると結構散漫としている。結論がちゃんと出るのかしらん(^^ ;)。ともあれ、できるところまで書いて明日提出することにする。


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