Diary 8/22-8/31

8/22(土)

 今日は5時半起床。6時過ぎに家を出て、地下鉄で京都駅まで。途中でスーツケースの鍵の本体を忘れたことに気づく。とりあえずは予備で賄うことにする。

 6:45の「はるか」で関空へ。チェックインを済ませて(預けた荷物は二人の合計で36kg:ちなみに機内持ち込みは自分が10kg,妻が7kg(^^ ;))から、マイレージの登録をすることを忘れたのに気づく。これは向こうに着いてから交渉することにする。チェックインカウンターにもHelsinki GuideとHelsinki This Weekがあったのでもらっておく。空港内をうろうろして、変圧器を買い、カフェテリアで軽く食事。

 1時間くらい前に出国審査へ。手荷物検査で、自分が通過した後になにやらつまった様子。どうも、自分の傘がひっかかったのではないか? ゲートに着いて少ししたら搭乗が始まった。朝、新聞が読めなかったので、朝日新聞とHelsingen Sanomatをとる。後者は、Nytという週間ガイドを見るため。オペラやコンサートを探すも、適当なものはないようだ。

 ほぼ定刻に出発。飛行時間は9:44。前回よりもさらに短くなったようだ。機内はほぼ満席。今日は曇りなので、地上は良く見えない。水平飛行に入ると、食事のメニューが配られる。前回と全く同じ内容であった。妻の評価では「暖かいものは暖かく、冷たいものは冷たい」と好評である。妻は箸で食べ、フォークなどのセットをくすねる(これは私のため)。フィンエアーのフォーク・ナイフ・スプーンはハックマン製の良いもの。トレーを回収に来たときには二人とも寝ていたせいか、特に苦情はいわれなかった。

 相変わらず眼下は雲ばかりなので、つまらない。途中で窓を閉め、お休みの時間がある。妻いわく「日本時間で夕方、現地時間で朝なのになぜ?」。疲れさせないためであろう。

 ほぼ定刻にヴァンター空港到着。妻に出口への行き方を教えながら歩いていく。日本人の団体客も多いようだ。入国審査では、フィンランドでの定住所が決まっていないことになにかいわれるか、と思ったが、大学の担当者気付にしておいたら何もいわれずOK。荷物をとって空港バスへ。今回はまだ両替していないことに気づき、両替所にいくも長い行列。一計を案じ、一つ上の出発ロビーへ走る。ここにも両替はあったはず…と思いながら探すと、OttoのATMが目に入る。住友銀行のカードが使えるはず、と思ってチャレンジするとOK。100FIMを入手する。住友のカードでは、creditでないと引き出せないようだ。これについては、「後ですごく利息がついてくるんとちゃうん」と妻の弁。少し不安になる。

 フィンエアーの空港バスでヘルシンキ市内へ。外気温は15度。約30分で中央駅へ。ここからまずホテル・マルスキに荷物を運ぶが、トランクの重さに妻が辟易。しかも、あちこちが工事中とあって歩きにくい。なんとかホテルまでたどりつき、チェックイン。なかなかの部屋。石けんは液体で備え付け。日本のように歯磨きはない。道路に面しているのでちょっとうるさいかな、とも思う。

 夕食はどうしよう、と考えながら、明日のトゥルク行きの切符を買いに駅まで行く。切符は問題なくとれた。ペンドリノに乗れるだろう。しかし、車両番号が19,20といった数字であることに怪しむ。二人分で、往復480FIM(一人運賃180,座席指定60FIM)。地下のスーパーで夕食を買う。Pirkkaには暖かい肉もあった。

 ホテルに帰って食事。あとははやばやとお休み。

8/23(日)

 朝はモーニングサウナへいくが、なぜか鍵が掛かっている。で入れずじまい。予約が必要なのであろうか。しかたなく部屋に戻る。

 8時頃朝食へ。品目もたくさんあるバイキング。しかし緑物は少ない。暖かいものも割に少ない。ゆったり食事ができる。

 食後は駅に向かう。トゥルク行きは、すでにホームに入っているが、ペンドリノではなく普通の客車。客車の番号もあっているのでそのまま乗るが、どうも納得が行かない。車外に出ていろいろ見ていると、ちょうど女性の車掌が来たので尋ねる。ペンドリノは今週はテストのためにお休み、とのこと。納得はするも、残念。

 列車の時間は特急の時間そのままでであり、2時間弱でトゥルクに着く。途中では虹も見えたりして車窓を楽しんだ。妻はほとんどを寝ていたみたい。調子が悪いこともあるが。

 トゥルクに着く直前に大雨。しばし駅舎で待つ。小止みになったので、あるいて大聖堂へ向かう。日曜のせいもあってか、人通りは少ない。20分くらいかかって大聖堂までたどりつく。大きな教会である。二階のギャラリーは、宝物が展示してある博物館になっている。ここの料金は下で払っておくようになっている。木像が、日本のものとの共通性を思わせて興味深かった。続いて、近くにあるシベリウス博物館へ。地上は平屋だが、地下にもあるので床面積は広い。写真もOK。学生は割引の入場料になった。地下にはピアノ・オルガンなどが無造作に?並べてある。倉庫のよう。シベリウスの自筆楽譜などは面白い。なぜか日本製の楽譜もあった。

 ここから歩いて、トゥルクのバスターミナルへ。ナーンタリへ向かうのだが、どのバスにのれば良いのかわからない。建物の中の窓口で聞いて、時刻表をもらう。11,110が行くそう。妻はバスターミナルの広さに感心している。しばらく待っていると、バスが来る。先払いで、ナーンタリまで16FIM。ヘルシンキ周辺とは料金体系が違うようだ。

 約20分でナーンタリに着く。海のほうへ向かって歩いていく。海の周りはにぎやかで、海軍の巡視艇も公開されている。海沿いに歩いてムーミンワールドへ。桟橋を渡っていくも、チケット売り場はしまっている。フィン語のみのはり紙があるが、どうも今年は8/20で閉園したらしい。あまり皆にも知れ渡ってはいないようで、我々より前を歩いていた外国人も嘆いていた。しかたがないのでまたハーバーまで戻り、カフェレストランで食事をとる。ここのLUONASは60FIMでちょっと高い。えびのサンドイッチをとったが、結構ボリュームがあった。

 そのあとで丘の上にあるナーンタリの教会を見学。内外はしっくい塗りで飾りも少なく、シンプルな聖堂である。十字架のイエス像が宙に浮いているのは珍しい。説教壇の装飾がなかなか細かい。

 バスターミナルへ戻るついでに、旧市街を通る。ここはまるで19世紀の田舎町のよう。しかも今でも暮らしているのがすごい。西部劇の撮影にでも使えそうな雰囲気である。ナーンタリ博物館の中に入ってみる。庭は無料か? 薔薇がたくさん飢えてある。一番奥には昔の民家が保存してある。中に入ると、天井も低く、わりに小さい。地下室は保存用か。

 バスターミナルへ戻ると、しばらくしてバスが来る。そのままトゥルクに戻り、ストックマンを見てから駅へ戻る。駅でフィンランド人に声をかけられ、「日本人か?」という。「そうだ」というと、キリスト教の案内(日本語)をくれた(^^ ;)。まあそのままもらっておくことにする。

 時刻どおりに列車は出る。帰りでは、これがペンドリノではないことについての車内放送があった。このころにはだいぶ疲れている。列車もわりと人が乗っている。

 定刻にヘルシンキへ。スーパーで夕食を買って、ホテルへ戻る。

 

8/24(月)

 今日はホテルを移る。フィンランドのホテルのチェックアウトは12時なので、それまで部屋は確保しておくことにする。

 モーニングサウナについてフロントに確認すると、勝手に行けば良いとのこと。バスタオルは持っていけ、とのことだったが、サウナにたくさんあった。さすがに大きなホテルだけあって、サウナも広い。途中で一人入ってきたが、ほとんど独占であった。

 朝食を済ませてから町へ出る。といっても、まずは下宿の紹介所へ行く。中央駅で1日切符を買い、7番のトラムでパシラへ向かう。紹介所のあるあたりは非常に近代的な町で、コンクリートの団地がちょっと冷たい感じもする。

 紹介所で、番号札をとって順番を待つ。この番号札はフィンランドではかなり普及しているようだ。自分の番が来て、コピーを示しながら「こういう申込書を1月ほど前に送ったのだが返事がこない」というと、調べてくれ、「そういう申し込みは出されていない」とのこと。郵便の事故か。返事がこないわけだ。しかたないので、その場でコピーをもとにして改めて申し込む。その場で紹介されるわけではなく、あとで連絡するとのこと。定住先がないので、大学の担当者経由にしておく。

 割に時間を食ったので、一旦ホテルに戻ってチェックアウトする。荷物をどう運ぶかで妻と議論するが、とりあえず半分を駅のロッカーに預けることで合意。重いトランクを運んでいく。ところが駅のロッカーはほぼ満杯。空いている小さいほうのロッカーではトランクが入らない。小さな荷物を入れることにして、トランクは次の宿、ホテル・アーサーに持っていくことにする。まだ昼であったので、ホテルに荷物だけ預かってもらおうと思ったら、「宿泊カードを書け」という。チェックインできるに越したことはないので、そのままチェックイン。ここでは妻の分もカードをかかされた。さすがに前のホテルよりは落ちるが、十分である。

 ひと休みしてから昼食へ。オメナプーで食事する。ランチのサマーバイキングが55FIMと高かったが、結構な品ぞろえではあった。

 食後は大学へ。担当者にあって、学生の登録書類を書く。その他必要なことを教わっておく。ここで下宿の紹介が来ていることを教えられる。電話してくれ、とのことだったが、条件など聞きたいこともあるので、再び直接紹介所に赴く。今度は7番でも逆のコースに乗る。

 紹介所ではヴァンターの物件を提示された。3人割りの部屋で、家具つき、水道・電気込みで約900FIM。ここまではヘルシンキから郊外電車で20分くらいとのこと。30日切符などの価格も聞き、条件としては悪くないと判断。これで契約することにする。契約は、まず保証金を銀行で払い込み、それから契約書を交わすとのこと。もう1度来ることになる。

 一仕事終わったので、再び7番のトラムで中心部へ。ポヒョラ・エスプラナーディをウィンドーショッピング。そのままマーケット広場まで行く。このときすでに5時近かったが、まだまだ店がたくさん出ている。妻はベリーを買い、食べながら歩いて回る。生のエンドウを食べ歩いているのにはさすがに驚く。魚類を焼いて食べさせるところもある。搾りたてのジュースもあるが、フィンランドでは林檎よりもオレンジのほうが好まれるのか、オレンジジュースをよく見る。

 くるっとまわってから、エテレ・エスプラナーディを通ってストックマンのほうへ戻る。もうだいぶ疲れたので、今日はストックマンは見ず、食料品だけ買うことにする。

駅で預けた荷物を出して、宿まで帰る。今日はだいぶ疲れた。

8/25(火)

 朝食はバイキング。前のところよりは落ちるが、十分な内容。割に客も多い。レストランから見えるのは小学校らしい。8時位で、子供が集まってくる時間か。出かける前に今晩のサウナを予約しておく。今晩8時。

 朝はまず紹介所へ行く。今度は国鉄に乗る。昨日の1日券もまだつかえるが、今日もいろいろ乗る予定なのでまた1日券を買う。パシラまでは一駅。トゥルクもそうだったが、駅舎には地名がなく、ただ「中央駅」とだけ書いてある。それだけ独自性が強いということか。駅前に銀行があるので、開店までしばらく待ってから入る。銀行のカードをつくろうとしたら、社会保証カードが必要とのことで作れなかった。とりあえず学生登録が必要なようだ。振込は自分の口座からできた。

 あるいて紹介所へ。先程の領収書を提示し、契約書を交わす。このときにわりと丁寧な「入居から退出まで」というガイドをもらえる。契約期間はビザと同じ来年の5月31日まで。ともあれ動くことはないだろう。

 ここからトラムを乗り継いで、アラビアの工場へ。わりと郊外の感じ。9階が博物館になっていて、会社の歴代のデザイナーの作品が展示されている。上に料金を払うところがないので変に思っていたら、エレベーターの中に「下のインフォメーションで払え」と書いてあった。後払いにする。9階の窓から見える風景が印象的であった。

 1階はファクトリーショップになっている。セール品もあって、地元の人たちも買いに着ているよう。エスプラナーディのアラビアの店から「買い物バス」もでているらしい。妻はいろいろ見て買いたそうだったが、重くなるから、ということで断念。入り口にあるカフェで軽く昼食をとることにする。カレーパンなどは電子レンジで暖めてくれた。

 食事後、「今買わないとやっぱり後悔するから」ということで妻は再びショップへ。自分は座って待っていることにする。そのうちに妻がレジから呼ぶので何かと思ったら、店員の英語がわからないそうで通訳をさせられる。免税で買い物。

 この荷物を持ったままでは散策もできないので、いったんホテルに帰る。今度は歩いて海辺まで行き、ウスペンスキー大聖堂へ。遠くからでも目立つ建物だが、近くに行くと大きさに圧倒される。中は典型的な正教の教会で、まさに豪華絢爛。天井は高いが、中のスペースはわりと狭い。後からきた日本人団体の、フィンランド人ガイドは上手な日本語を話していた。

 歩いてマーケット広場へ戻り、市営のフェリーでスオメンリンナへ向かう。海から眺めるヘルシンキも面白い。かもめがフェリーを追いかけてくる。15分ほどで島に着く。余り時間もないので、一通り歩いてみる程度にする。

 目立つ建物の教会はもとは正教だったそう。いわれてみれば、そういうプランになっている。今は典型的なあっさりした装飾のルター派教会になっている。銃眼のついた壁をみながら、南へ下る。橋を渡って、潜水艦へ。フィンランドは潜水艦の保持が禁止されているそうだ。ここにあるのはいわゆるユーボート。第2次大戦中のもの。いまは中に入ってみることができる。潜水艦の内部を見学できるのは、世界でもここくらいではないのだろうか。魚雷などもあり、興味深く見学した。

 もう少し歩いてから、帰途につく。この島自体は普通に生活している人がいるところである。だから市営のフェリーもあるのだろうが、どのような気分で生活しているのだろうか。波止場まで戻ってきたが、次の船まで30分もあるので、この間に次の宿の予約を電話でする。予約はできたので一安心。6時までに来い、といわれる。

 5時の船でヘルシンキに戻り、ストックマンまで戻る。6階で夕食をとり、5階でやっていた「おみやげセール」をみる。自分のかばんが必要だったので、駅前のアンティッラで買っておく。

 サウナの時間に間に合うよう、急いで帰る。ちょうど8時くらいに戻り、部屋の鍵と一緒にサウナの鍵ももらっておく。9時までに鍵を返してくれ、とのこと。部屋に荷物だけ置いて、サウナへ行く。部屋と同じ6階にある。2人用くらいのサウナ。体を洗うためのスポンジがなかったのがショック。でもまあサウナはサウナで、よい香りのなかに浸る。30分ほどで出て、鍵を返す。体もほぐれてゆっくり寝られる。

8/26(水)

 今日は妻が帰る日。朝食の後で荷物の整理をしておく。スーツケース1つにかばん2個、あとバックバックと、計4個になってしまった。妻の帰りのスーツケースはさすがに軽い。

 ヴァンターの下宿を見に行くことにする。ヴァンターは別の市になるので、市内切符ではなく地域切符(15FIM)を買う。駅では6-8番の窓口。両替などで手間取っている間に先の電車が行ってしまったので、駅の横の公園を散歩する。自由に駅に出入りできるのはこういうときも便利。

 電車でコイブキュッレへ向かう。約20分。わりと立派な駅で、切符売り場もある。

団地が周りに建っているが、やはり緑が多い。下宿までは歩いて5分ほど。すぐ近くに大きなスーパーが2つもある。裏は林で、環境としては申し分ない。冬にどういう風になるのかが楽しみ。いかにもフィンランドに住んでいる、という感じが味わえるところになりそう。気が付いたら結構時間がたっていて、駅まで戻る。この駅発の時刻表があったのでもらっておく。

 再び電車でヘルシンキ駅へ。横の出口から出てホテルへの近道をとる。荷物を部屋から出してチェックアウト。サウナ代は2人で40FIMであった。この値段ならあんなものか。自分がロッカーに預ける分のに持つだけを持っていき、あとはホテルに預かってもらう。

 荷物をもって駅に行き、トランクなどを預ける。このロッカーは24時間しか預けられないのだが、でもいつもほとんど埋まっている。

 昼食はラップ料理の店へ。ランチメニューも利用して、安めにあげる。付け合わせのマッシュポテトが大量で、とても食べ切れなかった。自分はトナカイの肉のソテー、妻は白身魚のフライ。フライといっても塩焼きのような感じで、衣はない。鰯のような感じ。10匹はさすがに多い。この店はランチでもわりとのんびりと食事を出してくる。結局1時間はかかった。

 だいぶ時間も少なくなったので、スオマライネン書店へ。妻はカレンダーを買う。ホテルへ戻って荷物をとり、そのままフィンエアーのバスターミナルへ。わりに待っている客も多い。後ろに並んでいた日本人のおねえちゃんからは、ばりばりの関西弁(^^ ;)。通路にも客が立つほどの満員で空港へ。途中で大雨になる。ところがヴァンターにはいると雨の跡はなし。距離を感じる。しばらくしたら降ってきた。

 空港に着いたのは出発2時間くらい前。ディスプレイには大阪行きの情報は出ていないが、前回の経験からすでにチェックインできるのではと思い、案内のおねえさんに聞くと「どのカウンターでもいい」との返事。とりあえず、妻にチェックインさせる。ややあってからチェックインを終えて戻ってきた。なんとかこなせたらしい。しばらく空港のカフェで時間をつぶす。

 1時間くらい前に出国手続きへ。ゲートをくぐってから、ガラス越しに話をしようとしたが、声が通らない。厚いガラスのよう。筆談などで手間取っていたら、後ろから警備員?に声をかけられる。やばかったか、と思ったら、「話す必要があるのなら、会えるようにしよう」という。彼は向こう側へ回っていき、職員用の通路を挟んで話ができるようにしてくれた。といっても、売店がどこにある、という程度の話だったが。必要なことを妻に教えて、警備員に感謝して去る。

 ここからは一人で暮らしていくことになる。さすがに心細い気分になるが、気を取り直してヘルシンキに戻ることにする。雨はやんでいる。フィンエアーのバスにのるつもりで待っていたら、615の路線バスが来る。あれはヘルシンキ行きのはず…と思って、駆け寄るとやはり合っていた。これにのって帰ることにする。さすがに路線バスは時間がかかる。結構な数の停留所に止まっていく。周りに家が見えないようなところからも人が乗ってくるのが不思議。45分くらいで中央駅に着く。ここからトラムに乗って予約したユースに向かおうとするが、3Tの方向を間違え、遠回りをしてしまう。結局ユース前に着いたのは6時5分過ぎくらい。このくらいならいいか、と思ったが、6時までに来い、といわれたこともあり、どうしようかと迷っているうちに時間がたつ。やむなく、駅まで戻って他の宿に電話することにする。テレホンカードを買おうと思ったら、最初のキオスクにはなかった。地下のキオスクでカードを買い、電話する。最初の宿は満室。あせりとともに次の宿へ。以前にも泊まったところだったが、即OK。このときもう7時前だった。一安心して、途中で夕食を買い、宿に行く。今度の部屋はテレビ付き。ただし椅子の上においてある。

 試みに電話をモバにつないでみると、トーン・0発信でつながった。これでメールが使える。このときには130件入っていた。

 買ってきたもので食事を済ませ、荷物の整理。日記もつけはじめる。

8/27(木)

 7時頃目覚める。朝食が付いているかどうかを確認するのを忘れていることに気づく。とりあえずフロントに確認すると、1泊200FIMで朝食は別(25FIM)とのこと。ジュースだけ飲んでから出かけ、外で食べることにする。

 今朝は寒い。手袋が欲しいくらいの冷たさになっている。このところ風も強くなってきたようだ。大学の本館に行き、学生組合の登録書と英語のオリエンテーションブックをもらう。ここにも例の番号札がある。書類を読むのと朝食を兼ねて、近くのマクドナルドへ。エッグマフィンとコーヒーで10FIMは、この国にしては安いほうか。

 学生組合費は銀行から払うことにしようと、駅前のポスティパンッキに行くがまだ開いていない。この時間を利用して、駅で自動の証明写真をとる。25FIMと30FIMの機械があるので、迷わず安いほうへ。この近くに、手数料をとる自動両替機があった。しかしすぐ近くに無料の両替機があるので、商売あがったりか。写真は4連で1回ずつ撮影するタイプ。ちょっと光ってしまったが、まあいいだろう。また銀行に戻って開店を待つ。よく見ると、番号札のところにも学生組合の振込用紙がおいてある。無事振込を済ませ、再び大学へ。担当者に会いに行くと、ちょうど出かけるところらしかったが、とりあえず受け取ってくれる。領収を書くからあとでもう一度来い、とのこと。

 そのまま神学部の図書室に行き、すこしく本を眺める。配列が日本と違うのでちょっと戸惑う。

 再び大学の本館へ行き、フィンランド語の入門コースを登録する。書類をもらうのかと思ったら、名前を控えるだけであった。

 朝が少なかったせいもあり、おなかが空いてきたので、しっかり食べるためにストックマンの6階へ。トナカイのソテー(47FIM)を頼んだら、ラッピで食べたのと同じ物がでてきた。しかし多い。グリルだけで十分である。水は前回は有料と思っていたが、他に何も頼まないときだけ4FIMとのこと。支払いになってお金が足らないことに気づくが、カードで支払って事なきを得る。十分に食べられた。この階のトイレは前は有料だったような気がしたのだが、今見ると無料になっている。サービスの変化か。

 食後は本屋などを見てから、神学部へ。担当者に会いに行くと、書類を作ってくれる。9月いっぱい有効な、学生登録ができたことの証明書だった。これをもって学生組合の事務所へ行け、という。大学としての証明は学生ノートだが、実際には学生カードのほうが広く使えるとのこと。どれだけ発行にかかるかはわからないので、早めに行くほうがいい、とのこと。

 その足で組合の事務所のある建物へ向かう。いくつかの入り口があって迷う。チケットセンターもこの建物にあり、ついでにコンサートやオペラの案内をもらっておく。こちらの建物は大きく、いくつかの入り口がある。一つの入り口から行ける部屋は決まっており、別の入り口からは行けない。いろいろ看板を見ながら、正しい入り口を発見。Cの6階にあった。書類を記入し、3〜4週間後に発行されるという。発行されたかどうかはWEB上で知らせているとのこと。INTERNETの普及率はやはり高いようだ。

 だいぶ歩いたので今日は疲れた。近所のスーパーによって、宿に帰る。早めにシャワーを浴び、食事。コンサートやオペラをチェック。しょっちゅうは見られないが、できるだけ経験できるようにしたい。9時くらいと、まだ明るいうちに寝ることにする。

8/28(金)

 7時くらいに起きる。だいぶ長く寝てしまった。買い置きの朝食を済ませ、まずは洗濯に出かける。さすがにヒーターがないと、部屋で干しているだけでは十分に乾かない。物は試しで、セルフサービスのコインランドリーへいってみることにする。

 出がけに、もう2晩ここに泊まれないか、と聞いてみる。ひと部屋チェックアウトする客があるはずだが、まだわからないという。昼に帰ってきてからもう一度確認することにする。

 ちょっと迷った末に着いたのは、わりと大きな店。台数も結構ある。カウンターで専用のコインを買って使う方式。洗濯1回・乾燥1回分がともに25FIM。ちょっと高い気もする。洗濯は1回6Kgまでできるので、たくさん持っていくほうがお得。洗濯に1時間、乾燥に40分かかった。その間は暇なので、最初は新聞を読み、あとで近辺を散歩することにした。

 すこしあるいていると、西側の港の近く、トラムの6番の終点のあたりにもマーケット広場がある。今日はフリーマーケットらしく、結構な数の店がでていた。いろいろなものがあるので、見て歩くだけでも面白い。スーパーファミコンもあった(笑)。フィンランド語のタイプライター60FIMはほしかったが、今買っても大変なので我慢。建物の中にも店はあるが、こちらのほうが少なかった。食品が中心なよう。一部はフリーマーケットの店舗になっているらしい。適当に時間を見計らって、洗濯ものをとりに行き、ホテルに帰る。

 追加の宿泊はOKとのこと。洗濯ものをおいてから、また出かける。駅に行く途中で日本食品の店「東京館」の前を通る。なるほど、カップラーメンなども売っているが、さすがに高い。15FIMくらいする。また機会があれば寄ってみることにする。

 駅でコインロッカーの更新をする。やはり混雑しているようで、空きを探している旅行者がたくさんいる。使い続けるのも心苦しいが、こちらも大変なので仕方がない。

 お昼は駅のスタンドでピザを買う。コーラ付きで25FIM。これを駅のホームで食べる。風が少し冷たかったが、日が差すと暖かい。

 食べ終わると12時。大学の本館に行き、フィン語の授業の部屋を尋ねる。同じフロアだった。それから神学部に行き、昨日見ておいた本について調べる。マイクロフィルムなので気軽には見られない。事務所に尋ねると、英語のできる職員がでてきて、調べてくれる。マイクロのリーダーも、神学部のは故障しているとのことだったが、いろいろみてくれて使えるようになった。しばらくその内容をチェックする。ここにはコピーの機能はないので、それは後日大学図書館に行ってすることにする。いくらか有益な情報を得ることができた。

 こんどは大学図書館へ向かう。すこし見て回るが、本の配列などがわからない。案内を見ると、この建物にはレファレンス類が中心になっているらしい。普通の図書は学部図書館にあるというので、そちらに向かう。ここは商業ビルと一体になったところ。エスカレータで上がっていくと3階にある。ぐるっと見て周り、ギリシア語のテキストなども確かめる。パソコンもたくさん置かれている。また地下にも書庫があり、エレベーターで行き来するようになっている。この書庫はかなり広い。図書館カードもここで作ってもらう。

 もう5時くらいになったので、帰ることにする。帰りがけに電気屋でテーブルタップを買う。またスーパーで食品を買うが、ここの出口には電子レンジがあるのを発見。さらに、宿に帰るとここでもテレビの横に電子レンジを発見。気づかなかった。電子レンジ食品も結構あるので、これでだいぶ食事の幅が広がる。

 買ってきたLAHDEN VICHYは炭酸水であった。失敗。行きに空港で買った変圧器は、プラグの部分が大きすぎてコンセントに収まらない。買ってきたテーブルタップでも同じ。こまったもんだ…。

8/29(土)

 朝7時に起きる。今日は特にすることもない。適当に朝食を食べ、大学で勉強するつもりで出かける。まず郵便局に行こうとしたが、途中でパスポートを財布を部屋に置いてきたことに気づく。慌てて引き返す。改めで出直し、郵便局へ。土・日は駅の側の入り口が開いている。Priority のシールを念のために貼って、投函する。

 その足で大学へ向かう。が、10時なのに非常におなかがすいたので、マクドナルドで例の朝食セットを食べる。それからポルタニアに行き、インターネットの端末に向かう。ふと、これで日本の新聞のホームページも見ることができることに気づき、朝日新聞を見てみる。もちろん日本語は化けているので、英語のページ。見ると、「東京で大きな地震」をある。詳しく読んでいくと、東京で震度7と書いてある。これにはびっくり。慌てて他の新聞も見てみるが、更新されていない。いよいよ慌てて、東京は大混乱か、日本語の情報を見ることができないのでいらいらする。とりあえず家に電話してみるが留守。東京の友人にも電話してみるが、うまく通じない。心落ち着かないまま、しかしなすすべもない。

 あきらめて神学部へ行くが、土・日は開いていない。学部図書館に行ったら、こちらも夏休みは土曜が休み。駅の荷物に入っているラジオでラジオジャパンを聞けばいいか…しかしトランクを駅で開けるわけにはいかないし…と悩みながら、ともかく駅に行って荷物の預け直しをする。相変わらず、空きのロッカーを探す人がおおい。ふと思い立って壁に表示してある別の場所に行ったら、たくさん空きがあった。で、こちらに預け直すことにする。同じ10FIMでも、大きさが違うものがある。

 ニフティにもニュースのサービスがあったことを思い出して、途中でスーパーによってから宿に帰る。ニフティで見てみると、震度は4とか。そのくらいなら割にあるか、と思ってちょっと安心。しかし、局地的な揺れもあるし、友人の安否が心配。

 昼は部屋で食べ、ごろごろしている。そのうち雨も降ってくる。結構寒い。そのうちに雨がやんだので、近所の市立図書館に出かけることにする。ここは19世紀末の建物で、新古典主義のなかなかいい建物。いかにも図書館、という感じがする。図書館の中にも犬を連れて入れるのがお国柄。犬もおとなしくしている。基本的にどこでも犬を連れて入れるようだ。いろいろ見て周り、図書館カードも作ってもらう。KELAのカードがないので、3カ月の期限付き。更新はまたできるそう。子供の本などをぱらぱら見て、外に出る。

 アカテーミンへ行こうとしたが、途中にある「安い本屋」という看板に気づき、入ってみる。カフェ・エスプラナーディの角当たりを入っていくところ。見てみると、新しいものも結構ある。スオマライネンよりも安いものもあり、探す価値あり。ただし種類は限られている。日本料理の本で、箸と塗り皿がセットになった本があった(笑)。今回は何も買わずに、今度はアカテーミンへ。うろうろしているとおなかがすいてくる。まだ4時だし…と思い、ストックマンの中もうろうろして時間を少しつぶしてから、6階で食事をする。またスーパーによって、宿に帰る。

8/30(日)

 やはり7時くらいに目覚める。わりとよく寝ている。テレビを見ながら、昨日買っておいたものを食べる。メールを見てみるが、地震に関しての反応はない。どうなっているのか。9時くらいまでぼんやりとテレビを見て過ごす。

 そろそろ行こうか、と思って荷物をもって出かけかけると、階段から雨が降っているのが見える。雨では困るので、また部屋に引き返す。荷物を置いて下に行き、新聞を読む。今日はおばさんがいて、今日の新聞を「フィン語だけどいいか?」といいながら渡してくれる。ざっと見ているだけでも、結構情報が得られるものだ。一通り読んでから部屋に帰り、フィン語の勉強をする。11時過ぎになってから荷物を整理し、チェックアウトすることにする。電話の代金は計32FIM。1通話は10分でも20分でも同じで、4FIMであった。どういうシステムなのか調べてみたい。合計832FIMをカードで払う。かばんのほうはとりあえず預かってもらうことにする。

 駅に行き、コインロッカーの預け直しをする。やはり、奥のほうのロッカーは十分空きがある。ちゃんと表示もあるので、旅行者のほうが気づかないのが問題か。いちおう傘を出しておくことにする。

 まだそんなにおなかも空いていないので、国立博物館に行くことにする。本来の場所は修理中で、町の南部に移転しているはず。通りの名前を頼りに歩いていくことにする。がしかし、なかなか着かない。どんどん海のほうへ行き、ほんとにあるのかな、と思ったときに「国立博物館」の垂れ幕が目に入った。学生料金は10FIM。地下では特別展の「フィンランドとライオン」をやっていた。紋章に使われているライオンの起源や歴史などを展示している。いまでも紋章として使っているものでもあり、なかなか興味深かった。2階はトペリウスに関する展示。いずれも英語の解説書がおいてあった。ここを出るまで、客は自分一人。日曜日でもあり、遠いこともあって客足も少ないのか。

 もう海もすぐそこなので、歩いていってみる。ちょうどヨットハーバーになっている。向いのすぐ目の前にある島への船もここから出ている。22FIMはちょっと高いと思う。そこにあったカフェで食事。外も晴れているので、外で食べることにする。日が差すと結構まぶしく、暖かい。ヘルシンキというところにいるのを忘れるよう。雀がよってきたので、一度パン屑を投げてやると、その後も様子を伺っている。しまいには目の前のトレーや皿の縁にまで乗ってきた。こちらの人は動物を大事にするせいか、あまり人を怖がらないよう。少しぼんやりしてからまた宿に戻る。ヨハネ教会によると、フィン語の礼拝中であった。外見はカトリック風なのにこうしてプロテスタントの礼拝をしているのはすこし奇異な感じがする。古本屋にもいくつか立ち寄る。このあたりには結構多いようだ。

 宿ではおばさんのほうが番をしていた。荷物をもらおうとするが、うまく通じない。おばさんのほうが娘に電話し、娘を通じて通訳してもらう。いろいろすったもんだして、なんとか荷物をもらう。おばさんはほとんど英語はできないようだ。

 荷物も、そう買い物をしているわけでもないのに結構重い。次の宿、オマポホヤに向かう。ここは前に見ていたところ。国立劇場のとなり。レセプションで例の宿泊カードを書く。このカードは宿によって少しずつ違っている。書く内容は同じだが。朝食はいらないことを確認し、鍵をもらって2の部屋に入る。近年に改装したとあって、部屋は大変きれい。壁の色が剥げたりしていない。ここは完全な一人部屋。ベッドはセミダブルに近いサイズ。これなら快適に寝られそう。椅子もわりといいのがおいてある。ただ問題は電話がないこと。これでしばらくメールは読めないことになる。下宿に電話を引くまでは、日本語のメールが使えない。

 建物の案内図を見ると、あると思っていた共同のキッチンがない。またサービス一覧を見ると「洗濯」というのがある。出がけに聞いてみると、キッチンはないとのこと。入り口に出ていたのは、キッチンのある部屋もある、ということか。洗濯は、アイロンかけ以外はしてくれるとのこと。15/30FIMと書いてあるのは一つ当たりということか?

 また出かけて、本屋へ行ったりしてうろうろする。妻に電話もする。メールが使えないので、電話を多めにしなくては。こっちのほうがお金が掛かるので結構痛い。夕食は駅前のビルのKEBUBで。ごはんものもある。頼んだらやはりかなり量がある。40FIM以内で十分なごはんがたべられるので、わりとお勧め。ただしカリフォルニア米。MACの雑誌と明日の朝食を買って宿に帰る。以前に見た、紙パック入りの水はどこにもない。もうなくなったのか。しかも水はわりと少ない。炭酸水のほうが多い。水は余り買わない、ということか。

 駅前の広場で、大学のAIESECがににぎやかにお祭りをやっている。各国の学生が自分たちの国のブースをもって展示している。バンドの演奏もやっている。これは今晩はうるさいな…と思う。一回りしてみたが、学生ということもあり、活気があった。アジア系の人たちのところがにぎやかだ。

 宿に帰ってみると、窓を閉めてもやはりすこし聞こえる。まあ許せる程度か。Macの雑誌を読むと、9/8-10にコンピューター関係の展覧会がヘルシンキであるらしい。MacExpoとも書いてある。1日分は無料の券も入っているので、行ってみたい。

8/31(月)

 今日で宿の滞在も最後になるはず。朝は昨日買い込んだものを食べ、コーヒーだけもらう。5FIM。砂糖とミルクが山盛り。ひとりなんだからこんなにいらないのに…。持ってきたのはレセプションにいたのとは違う女性。どうも、この二人で管理をしているようだ。予約をしたとき電話に出たのは男性だったが…。学生のような感じなので、夏のバイトか。

 朝はまず大学に出かける。同志社のメールディレクトリをいじって、転送しないようにする。これで、とりあえず大学から英語のメールを読むことだけはできるわけだ。大学で電車の学生割引パスをもらおうとしたら、KEKAの番号がないとだめだと。9カ月でもとれるらしい。ヴァンターで住民登録をしてからになるので、しばらくかかりそう。それまでは回数券でしのがなくては。これでは最初のうちは行ったり来たりが重なると費用がかさむ。1日1回にしておかなくては。明日は朝から下宿に移りたいし、ギリシア語は3日からだから、オリエンテーションには出られないかな、と思う。

 昼はフォーラムの下で食べる。ご飯が食べられるのがありがたい。食後は日本大使館へ在留届けを出しに行くことにする。午後は1時半からで、早く着きすぎた。近くのマーケットホールで時間をつぶす。ゆでたザリガニもあるが、35FIMと高い。殻を向いたものも売っている。ここでもところどころ日本語で書いてある店があるが、「熊」には驚いた。食べてもいいのか? といっても、ミンチのような形になっているらしかったが。同様にトナカイも売っていた。

 日本大使館では、現地の青年が応対に出る。ちょっと訛りがあるが上手に話す。届けを書いて提出する。警戒が厳重なのはやはり大使館。防犯のしおりをもらう。ヘルシンキは安全な町だが、やはり被害もあるようだ。用心はしておこう。

 しかし今日は寒い。街角の温度計では10度を示している。午後3時過ぎでもこの様子。今日は一日中どんよりと曇って、雨こそ降らないものの、冷たい風が吹いている。町でもコートを来ている人が目立つ。それでも、オープンカフェでコーヒーを飲んでいる人がいるのが不思議。ともあれ、冬の訪れも近いな、とおもわれた。

 今度は楽譜屋のスラソルに行くことにする。番号を探していくが、48の次が56になっていて、目的の51がない。通りの反対側を見ると、67といっただいぶ離れた数字を示している。普通は通りを挟んで交互になるが、ここではそれが通用しないらしい。行ったり来たりしているうちにMacの販売店も見付ける。まだiMacはないようだ。結局、少し離れたところにあるはずだと考え、ずっと進んでいく。55という番地が見つかるので、これに沿って行けばいいはず。しかし、このフレデリキン通りは今までに何度も通っている。気が付かなかったのか…と思いながら歩いていくと、それらしき所に着く。3つ並んだ木のごついドアの一つに、スラソルのマークが着いている。それだけ。なるほど、このなかにあるのか、それなら気づかないはずだ…と思いつつ、エレベーターで4階へ。ここにもロック式の扉があるので、職員を呼び出す。ぱっと見、事務所のようなので、「ここは店か?」と聞くと、「事務所と店と両方だ」という。なるほど、奥に楽譜が展示されている。しかし、たくさんあるもんだ。やはり北欧のものが多い。それだけで、日本の普通の楽譜屋の何倍もの合唱の楽譜がある。その上に輸入品も。いろいろ見てみる。楽譜の値段は表示されていないが、精算のときにリストを調べて計算する。今日は3部だけ買うことにした。77FIMなので、ちょっと買いすぎたか。しかし2000円強だから、高いわけでもない。入り口にはいろいろなパンフレットもおいてある。何回もここへは来ることになるだろう。

 駅のスーパーに寄って夕食を買う。ここはデリカでソーセージも売っていた。鳥の足にも惹かれたが、今日はソーセージにしておく。宿に帰って、鍵をもらうついでに明日の朝食を頼んでおく。どんな朝食かも見ておきたいし。部屋まで持ってきてくれるそうだ。7時半に頼む。

 明日は鍵をもらえる日だが、多分かなり込むだろうし、早めに事務所に行って鍵をもらい、その足で出かけるつもり。必要なものは買い込まなくてはならないし、またヘルシンキまで出てくるかもしれない。YLの練習に参加するかどうかはまだ未定。早く行ったほうがいいとは思うが。


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