10/11(日)

 7時に目が覚めたら、また外は暗い今日も雨。2日も雨が続くなんて初めてだ。朝食を食べてから、歴史とフィン語を勉強する。ホームページのファイルにも手を入れる。合唱関係の経歴がこれから一気に増えそうだ。10時過ぎに出かける。

 日曜日は「100」もないので、電車の中で楽譜を見る。暗譜をするためにはひたすら何度も見直すしかない。シベリウスだけは暗譜しろ、ということなので、それらを読む。一度歌ったことがあるので曲は分かっているが、パートが違うのでこんがらがる(^^ ;)。難しくはないが。暗譜でも、やはり意味が分かったほうが覚えやすいような気がするので、辞書で調べたほうがよさそうだ。

 11時からEOLのパート練習なので、時間どおりにシベリウスアカデミー行くと、何人か裏口で待っている。ドアが空いていないらしい。どうしようか、といっていたが、そのうちに事務員が来た。パート練習のことは聞いていない、という。ともあれ中に入ると、ソリストの合わせをやっていた。パート練習は、教室で。建物には練習室や教室がたくさんある。廊下にコントラバスのケースや「どら」が置いてある。501教室で練習する。ちょうど建物正面にあたるところ。わりと広い部屋で、室内楽アンサンブルの練習に使っていそうな感じだ。新聞記事の切り抜きが壁に貼ってある。集まったのは5人。2人は欠席のようだ。各自声出しをして、トゥオマスが持ってきたCDのテープ録音に合わせて歌う。これはまた要領が悪くなりそうだな、という予感。「パートリーダー」というものはないようだ。最初の曲はいいが、問題がありそうな曲になったときに、このままではあまり意味がないので、自分がピアノを使って練習をつける。結局、こうなるのか(^^ ;)。歌えないところを抜き出して練習し、仕上げにCDに合わせて歌ってみる。だいぶましになったと思う。英語で音楽を説明するのもなかなか大変だ。語彙が浮かんでこない。ページはフィン語でもいえるが、「何段目の何小節目」というのはフィン語でどういうのか、てんで検討がつかない。やっぱり基本的な用語を子供用の入門書などで勉強しておいたほうがいいようだ。市立図書館にあるだろう。2時間弱で一通り練習できた。これで分かったことは、自分のほうが正確にとれていることも多い、ということであった(笑)。女声と比べると男声はちょっと劣るようだ。女声が上手なのだが。

 練習のあとはDOMUSに行き、昼ご飯を食べる。今日は牛のシチュー。といっても、肉が入っているだけ。魚は昨日と同じ物であった。もしかしたら土日は同じメニューなのかも。いつもと同じくらいとったつもりだが、いつもよりはおなかが一杯にならなかった。ちょっと大きくなったのかも(^^ ;)。

 食後は読書室に行って勉強。7階まで行けば、そうそう降りる気にはならないのでいい(笑)。コプト語の残りをやって、自分の研究。いろいろ考えていくとけっこう楽しい。日本からの資料が届かないとできないところがあるので、それまではちょっと待たねば。ヘブライ語の文法書もぱらぱらとめくる。あまり頭には入っていない(^^ ;)。5時過ぎにUNICAFEに行き、コーヒーを飲む。考えてみたらけっこう久しぶりのコーヒーかも。毎日5FIMというのも積もれば大きいなあ…と思って控えていた。インスタントコーヒーもNESCAFEなどがあるが、家ではそんなに飲まないし。飲みながら、もう少し自分の研究を考える。

 6時前にシベリウスアカデミーへ。今度は学生の室内楽演奏会。スカルコッタスとアーッレ・メリカント。どちらも初めて聞く作曲家。いわゆる「現代音楽」である。緊張感はあるが、なにか疲れるだけという気もしないでもない。まあただだから聞きに来られる。まえのチェンバロのときよりも聴衆は少ない。やはりプログラムによるのか。しかし、学生による演奏会は学内のホールや学外のギャラリーなど、さまざまなところでたくさん開かれている。ほとんど無料。学生の発表の場、また市民への公開の場、ということなのであろう。演奏の機会がたくさん持てるのはいいことだ。別のところに行きたいので、前半だけ聞いてから出る。

 今度はカッリオ教会へ。やはりシベリウスアカデミー主催の、オルガンコンサート。今回はメインオルガンのほうを使う。これは1995年と新しいオルガンである。入り口で配布していたオルガンについてのパンフレットを読むと、1995年現在、フィンランドで唯一のフランス系オルガンだそうだ。なるほど、文化的にはドイツ系の影響が強いわけか。ルター派のキリスト教であることも関係しているかな。聴衆からはちょうど真後ろのギャラリーで演奏することになる。演奏台は正面、祭壇のほうを向いている。時間になったら、拍手もなくいきなり演奏が始まった。オール・フランクのプログラム。6曲であるが、1時間半弱とちょっと長かった。なるほど、フランス系の音である。スウェルを使うときには、空気の音がすこし気になった。ぶおー、という感じで音がする。演奏が終わったら拍手。みたら、けっこう華奢な感じの女性であった。アンコールなども要求せず、一通り拍手したらみんなぞろぞろ帰っていく。こういうもののようだ。

 ちょうど出たところにトラムが来たので飛び乗る。日曜や夜は本数が少ないので、来た奴には乗っておかないと。結局今日は雨はほとんど降らなかった。せっかく傘を持ってきたのに。駅まで戻り、スーパーで食事を買う。パンにご飯が乗ったカレリア風パンが残りで安くなっていたので買っておく。電車で帰ったら、10時前。

 ラテン語放送をまた録音する。どうも、英語とドイツ語の後に同じ内容が放送されるようだ。ある程度まとめて、CD-ROMにでも落とせるといいのだが。大学にCDレコーダーはあるだろうか。

10/12(月)

 今朝も雨上がりであった。朝のうちに洗濯をする。30分ほど乾燥機にかけるが、今日は午前中から出かけないといけないので、あとは洗面所に干しておく。出ようかと思ったころにまた雨が降るが、出かけるときにはやんでいた。新聞の予報では曇り時々雨。前線の進み方からして、今日は午後に晴れてくるだろうと判断。天気図を見ても、前線は単純に西から東へ、というわけでもないようなのでややこしい。

 9時過ぎの電車で出かける。今日から神学部で大学院セミナーと称して、ゲストの講師が来るそうだ。忙しい時なので2コマ分しか出られないが、今日と明日の午前の講義に参加することにする。今日は「聖書の中の{心}について」。専門は英文学の人のようだ。英国欽定訳のテキストを元に、17世紀の英国ピューリタンの心性を読み取る、という。なるほど、と思うところも多かったが、聖書学とは観点や議論の仕方が違うこともあり、ちょっと肩透かしの印象。明日は聖書学の専門家なので、そちらに期待することにしよう。

 少しお昼の時間に重なってしまったので、混雑を外すつもりでしばらく神学部で勉強する。自分の研究について少し調べる。本棚を眺めていたら、ギリシア語のアクセント練習帳があった。これは役に立ちそうだ。1時半くらいに、お昼はいつものUNI CAFEへ。今日はストロガノフ。牛と、野菜だけが入っているものもあるようだ。12.50FIMのものは、鳥の足であった。こういうのも出るのだなあ。しかし、隣で食べていた留学生らしき学生は「フォークとナイフで食べるのは大変だ」と笑っていた。

 学部図書館へ散歩。いつものように、売りに出されている古いテキストを見る。今日は、マタイ福音書の注解書があった。フィン語で少し古いものだが、まあまあきれいなので買っておく。さらに、ボルンカムの「ナザレのイエス」の原書(独語)と英訳があった。英訳はどこでもあるので、ここは原書を買っておく。これはけっこう当たりだった。わりと頻繁に売りに出されるものが置かれるようなので、まめにチェックしておこう。

 散歩のあとは、オリエンタリアでコプト語。大量の練習問題はいいかげん苦痛にもなってくる。しかし、覚えるため、と言い聞かせてせこせこ解く。気晴らしを兼ねて本棚を眺める。オリエントの部分もけっこうな蔵書がある。大英博物館所蔵アッシリアくさび形文字の出版本も大量に並んでいる。ほかにもエジプトのヒエログリフやアラビア語の文献も。実に興味をかきたてられる。日本学の棚を眺める。ここには研究社の英和大辞典もあった。困ったときはここに来ればいい。文学では、少年少女向けの文学全集が置いてあった。しかし翻案ではなく、原作そのままのようだ。古典文学体系もある。いくつか手に取ってみる。わざわざフィンランドまできて古典を読まなくてもいいのだが、気晴らしにはいいかもしれない。時々読んでみることにしよう。「東海道中膝栗毛」あたりが手ごろかな。そんなこんなしていたら、時間が足らなくて少しコプト語が残ってしまった。

 トラムに乗ってテンペリアウッキオ教会へ向かう。4時半から合唱の声出し。声出しをするのは基本的には指揮者で、それ以外は誰がするとは決まっていないそう。よくロッタがやっているが、発声について十分な理解があるとはいえないようだ。合間の時間に、オッリ=ペッカに何人かの名前を教えてもらう。男声はほぼ全員覚えた。女声はこれから。しかしそう多くもないので、この演奏会中に覚えられるだろう。オケ合わせが始まるが、ソロのあわせが多く、合唱はあまり出番がない。オラトリオだから仕方ないともいえるが、しかし練習の仕方としてはあまりうまくないかもしれない。いちおうゲネプロのつもりであったようだが、2時間半の曲が3時間経っても3分の2くらいしか終わらない。しかもいくつも飛ばして。トランペットなどは終曲しかないのに、最初からずっと待っている。ご苦労なことである。合唱も待ちくたびれ、という感じ。ここは石が剥きだしなので、寒くなってくる。しかしみんなわりと薄着で平気な顔をしている。結局最後に終曲だけやって、8時におしまい。あとは本番前のリハに残される。カリも大分時間がなくてあせっているようだ。

 駅まで行くが、ちょうど時間があるので、ソコスの地下でパンを買っておく。この店は大きいし、物もたくさんある。クッキーなども買って、電車に乗る。帰ってきたら9時半。小西君から郵便が来ていた。前に頼んで置いた論文のコピー、それから教会の会報と、教会学校の子供たちからの手紙。最後のものは予期していなかったので、嬉しいもの。小2でたどたどしい字だが、懐かしく読む。小西君も味なことをするものだ。

10/13(火)

 目が覚めても暗い。今日も曇り。こういう日が多くなってくると、冬が近いのかな、と思う。どんより曇っていると、気分まで憂鬱になりそう。10時からのセミナーにでるために早めに出かける。

   今日の講演は、大学本館4階にある小ホールで。固定椅子のついた立派なところである。こういう機会でもないと来ないところだ。いちおう四角の部屋だが、かざりとして周囲に円柱がつけられている。ここいらへんが日本との違い。今日の講演は、ユダヤ教に関する研究で有名なサンダース。何回かヘルシンキにも招かれているそうで、ヘルシンキ大学の名誉博士号ももっているそうだ。彼の話の枕によると、ヘルシンキ大学は新約聖書研究で高い質をもっている、とのこと。これから自分もこれを使わせてもらおう。講演はユダヤ教における「正しさ」について。聴講者も多い。講義はちょっと早口で、しかも専門用語がけっこうでてくるのでついていくのが大変。あまり分かったとは言えなかった。おまけにここ何日かのつかれもあって眠い。ともあれ一通り聞く。質疑応答を聞いていたら、教授や博士号をもった学生などもたくさんいるようだ。活発な議論になった。講義が終わってから、フィン語のクラスへ行く。何人かとすれ違う。チェンは今日の宿題がある、と教えてくれた。先生に会って、前の宿題を出し、今日の宿題をもらう。明日のテストはなしになったそうだ。

 お昼の時間は、神学部でラテン語の訳をする。今日の夜や明日の朝は時間が取れないと思うので、午後のうちにやっておかねば。モバをもってきたので、辞書を引きながら訳していく。音がするので外を覗くと、にわか雨が降っている。傘をもってこないときにかぎって雨が降る(^^ ;)。半分くらい終わったところで食事に行く。今日は大学本館で、大根と人参の煮込みを食べた。食後はまた翻訳の続き。3時に終わった。そのあとはギリシア語をする。4時半までかかる。

 そのままYLの練習へ。今日は演奏旅行で歌うものの音取りをする。といっても、ほとんど1回パートで音を取って、1回合わせて、でおしまい。けっこうややこしいものも多いのに、これでは大変。他の新人もあまり取れてはいないようだ。こちらはおまけに歌詞の問題まである。とりあえず音だけを正確に取ることを心掛ける。練習の付け方もあまり要領がいいとはいえない。気が付いたら6時になっていた。続けて本練習に入る。その前に、ティモが例のタキシードをもってきたから合わせてみるか、という。古くてちょっと重いが、穴は開いていない(笑)という。合わせてみると、上はほぼぴったり。肩が少し狭い気もするが、こんなものであると思う。ズボンはすこし大きいだけ。このくらいなら行けそうだ。ただし、丈は長かった。ティモとは背の高さは同じくらいなのだが(^^ ;)。これを借りることにする。ズボンの丈を調節し、すこし小物を買う必要がある。

 今日はヨエンスーでのプログラムを中心に歌う。シベリウス、ラウタバーラ、トルミス、パルムグレン。ラウタバーラはフランス語である。特に難しいわけでもないが、速いので歌詞がついてこない。パルムグレンはスウェーデン語で悩む。また、セカンドの音域にまだいまいち慣れていない。低い音を取ってしまったりする。頭の切り替えをしなくては。30分の休憩ではマクドナルドに行ってハンバーガーを食べ、コーヒーを飲む。毎週火曜日はチーズバーガーが安い。食べているとミッコがやってきた。演奏旅行の宿について尋ねたら、費用はかからない、という。旅費もただとか。海外などのときは一定の負担はあるが、国内では基本的にただだという。バスで移動するそうだ。貸し切りで、普通は練習場の前からでるとか。ヨエンスーまでは電車でも5時間かかるのに、どのくらいかかるのだろう。ミッコはその次の月曜日にスウェーデンへ行かねばならないので演奏旅行にはいけない、という。練習の後半も続き。まだとても歌えていない。月曜日にはセカンドのパート練習があるそうだし、それまでに楽譜を見ておかなくては。帰りがけにアレクシと一緒にいたミッコが声をかけてくれ、練習はどうだ、という。演奏会がたくさんあって大変だ、と答える。

 駅に行っても時間があったので、駅のスタンドバーでビールを飲む。LAPINKULTAの400mlグラスが22FIM。他にもワインやウォッカもある。いつものライトビールと違って、さすがにすこし酔う。電車の時間まで待って、帰る。

10/14(水)

 今日は目覚めが悪い。大分疲れがたまっているようだ。ビールもけっこう効いたらしい。夢もたくさん見た、ということは眠りがやや浅い。ともあれ今朝はいい天気である。太陽が低いのでまぶしいくらい。冷え込みも大したことはないようだ。食事をしてメールを読み、出かける。行きの電車ではいつも「100」を読んでいる。今日はヨーヨーの話がのっていた。こちらでも時々やっている子供を見掛ける。基本的にはやっているのはスケートボードで、そこら中で見かける。休日ともなると街角で練習している若者がたくさんいる。「ヨーヨー」がタガログ語であるとはしらなかった。ナポレオンもストレス解消にヨーヨーで遊んだとか。勉強になる(笑)。文化面を見ると、EOLのコンサートの記事が載っていた。なんでも、フィンランド初演なんだそうな。これは大変である(^^ ;)。

 大学ではすぐに教室へ。昨日の分の宿題ができていなかったので急いでする。しかし、今日はなかなか人が来ない。もしや今日は休講か、いやでも明日の宿題、といっていたしなあ、と思っていたら、10時10分くらいになってやっと集まってきた。宿題と思っていたものは金曜日までだった。文法の説明など。最後の15分は自由会話。2人ずつ組になる。いつも同じメンバーなので、今日は先生が少し入れ替えた。自分はメイと話す。最初はフィン語で話していたが、語彙が少ないので、そのうち英語になる(^^ ;)。日本の大学生は若い、という。18から22歳が普通だ、と言ったら、それはずいぶん若いねえ、といっていた。「あなたでも若いでしょう」というので、「自分は一番上のほうだ」といったら驚いていた。メイはちょっと年に見えるなあ、と思っていたが、14歳の子供がいるとか。そこまでには見えなかった。あきちゃんと同じくらいか(笑)。子供は中国にいるという。自分と同じVisiting Studentで滞在しているとのこと。授業のあとで、先生の電子メールアドレスを聞いておく。質問があるときはこれで行ける。

 お昼の前に、学部図書館へ少しよってから、言語センターでドイツ語を聞く。なんでフィンランドでドイツ語のテープを聞くのかな、という疑問にとらわれるが、あまり考えないことにする(笑)。耳慣らし、ということで。ひととおり聞いてからお昼にする。今日は豚のカツ。「トンカツ」というのとはちょっと違うので、同じ名称を使うのははばかられる(^^ ;)。今日はすこしご飯やじゃが芋を控えめにしておく。食べ過ぎが体調を崩すもとになりそうな気がしてきた。

 食後はストックマンまで歩いていき、タキシード関係の小物を探す。しかしうまく見つからない。ズボン釣りとかシャツが必要なのだが、さすがにそうそう表には置いていないようだ。タキシードそのものは、やはり1500FIMくらいする。日本円で4、5万円なので、そんなもんといえばそんなもんだが。まあ来週の週末までなので、いろいろ人に聞いてみることにしよう。アンティラでステージ用の黒の靴下を買って、電車に乗る。3時くらいに帰ってくる。平日のこういう時間にはあまりいないので、なにか新鮮な感じ。子供が遊んでいる。学校は早く終わるのだろうか。

 出かける準備をして、あきちゃんに電話する。4時過ぎに出かける。このころになると、だいぶ雲が厚くなってきた。雨かな、嫌だなあと思う。しかし大丈夫だろうとたかをくくって傘は持っていかない。切符は帰りがけに買っておいた。往復で買ってみたが、地域区間なので同じ物が2枚あるだけ。有効は1週間。4区間分と距離が長いためか、時刻のスタンプを押してから1時間半有効になっている。学生割引で買ったので、半額の15FIM。切符には自分の名前も印字されている。こちらの学生は若者とは限らないので、きっちり区別するためのものだろう。一旦ケラバまで行き、そこからより速い列車に乗り換える。ここで待っていたら、雨が降ってきた。服も持っているのでちょっと困る。列車は、客車であった。このタイプは初めてである。わりと長距離に使われているようだ。中はわりと豪華?な感じの内装。これに他のメンバーも乗っているはずだが、とりあえず見つからないので適当に座っておく。ヒュビンケーに着いてもやはり雨。プラットホームで他のメンバーを捜していたら、さらに後ろのほうに乗っていたようだ。歩いて教会までいく。

 ここの教会は実にモダンな建物。四角錐のような形をしている。ルター派の教会によくある、長い聖餐卓がある。オルガンも大きいものが入っている。400人くらい入るだろうか。声出しをしてから、オケの練習の間は待機。このときに2階の控え室で着替える。しばらく待ってから、合唱は最後のところだけ。あまり声が出せていないなあ、と思いながら本番へ。

 曲はどんどん進んでいく。残響は3秒くらいはあるようだ。音を切っても、わんわんと鳴っているのがよく分かる。最初はうまく声が見つからなかったが、第2部辺りから声も乗ってくる。どうもつい力が入る。楽に歌わねば、と思いながらもうまく行かないことがしばしば。緊張のせいか、意外なところで間違えたりする。しかし待っている時間の長いこと。聖餐卓の後ろがわに座っていたので幸い足元は見えない。足をぶらぶらとかもできたが、他の教会ではそうも行かないだろう。じっと座っていると肩が凝る。オケの方も時々事故があったりするが、なかなか熱演である。通奏低音の楽器配分など、いろいろ学ぶことも多い。リュートが入っているのが珍しい。7時から始めて、1度休憩があり、終わったのは10時半。聴衆は60人くらいであった。雨のせいも大きい。

 着替え、片付けをして教会をでるが、次の列車は11時半。各駅停車だというので、ヘルシンキに行くみんなは時間がかかると嘆いていた。こちらは乗り換える必要がないので楽。雨も降っているし、時間もあるので、途中にあったパブにみんなで寄る。ハーフのようなビールが25FIM。飲みながらいろいろ話をしている。分かるところもたまにあるが、大概は不明。はやく話に加われるようになりたいものだ。適当に切り上げて、駅へ。さすがに列車もがらがらである。コイブキュレまで戻ってきたのが12時過ぎであった。この調子だと、タンペレに行ったときに帰ってくるのは何時になるのだろう。

10/15(木)

 目が覚めたら8時半。外が明るい。今日は晴れているようだ。予約してある時間は9時までなので、洗濯機を回しに行く。ノートを見たらすぐあとに予約が入っている。もう少し寝ていたら洗濯できないところであった。ステージ用の黒靴下は1足しか買わなかったが、土日と演奏会が続くときは不便なので、もう少し買っておいたほうがよさそうだ。昨日帰ってからおやつを食べ過ぎたためか、あまりおなかがすいていない。例のクラッカーのようなパンを食べておく。午前中は勉強をして過ごす。今日の分と思われるギリシア語の宿題をする。今日の洗濯はわりと量が少なかったので、乾燥も早い。11時過ぎの電車で出かける。

 大学は神学部に行き、宿題の続きをする。ほぼできたので、お昼を食べに行く。本館は人が多かったので、ちょっと遠いが社会科学学部まで行く。こちらはまあ普通の入り。今日は鮭のソテー。今日からは健康のために(笑)ちょっとパンやご飯を控えめにする。ただしサラダはいつものようにたくさん。ここでしか食べる機会がないし。配分がよく分からないが、いつもよりはちょっと少なかった、と思う。テーブルに敷いてある広告をふと読むと、新しいものになっていて、フィンエアーのフライトが通常よりも75%の価格で買えるとか。ヨーロッパとかはそれでもけっこうするが、ストックホルムまで300FIMというのはよさそう。考えておこう。

 1時過ぎからはサマリア研究。テキストについての説明が進む。次の時間からはテキストを読んでいくことになるようだ。7人くらいが定着しているが、みんなヘブライ語が読めるらしい。いちおう先生も名前を覚えてくれたようだが、時々「タユカ」とかいわれる。そういえば、間違えるときはこの読みかたが多いように思う。YUという発音はわりと難しいのかも知れない。時々質問が飛んできたりするので、気が抜けない授業だ(^^ ;)。しかし、サマリア式の聖書の朗読を聞けるのは非常に珍しい。

 3時から続けてギリシア語だが、ちょっと時間があったので学部図書館へ行き、さっきの授業で紹介されたアラム語の入門書を見る。100ページくらいだし、他の人が借りると読めないので、コピーしてしまう。10分くらいでできた。それから神学部へ。授業の前に同級生に宿題を聞いたら、今日やったのよりさらに進んでいた。むむ。しかし、簡単なところなので当てられても問題はなさそうだ。ついでに少し雑談をする。彼はユハという。日本からきた、というと、「あなたの名前はなんですか」と日本語で聞く。2週間ほど日本語を勉強したそうだ。授業はいつもの通りだが、名詞の活用も一通り終わって、だいたい文法を一通り学んだ、というところ。来週にあるテストは今日やったところまでだそうだ。これも覚えなくてはならない。授業のあとで、質問を電子メールで送ってもいいか、というと、もちろん構わない、とのこと。ついでに「コプト語のほうはどうだ」と聞かれる。先生が準備しているフィン語のコプト語の文法書ができたらぜひ見せて欲しい、というと、来年の春にはできるだろう、もし遅れたら送ってあげよう、といっていくれる。入門には何を読むのがいいか、との問いには、新約聖書とのこと。ただし図書館にあるものは先生が借りているので、コピーをとるのであれば直接言ってこい、という。

 下に降りてきたところでユハと会う。歩きながら話す。彼は言語学の1年目だそうだ。フィンランドはキリスト教国だ、というと、そんなことはない、と笑う(笑)。まあそれは感じていたが。ともあれ、教会がたくさんあるだけでも形はある、と言っておく。彼は大学からバスで10分くらいのところに住んでいるそうだ。途中で別れて、こちらは駅へ行って電車で帰る。温度計を見たら10度であった。コイブキュレでスーパーにより、鰯のフライを買う。今日はこれとラーメンが晩ご飯。

10/16(金)

 今日は8時前に起きる。朝の光がまぶしい。こういう天気のほうがやはり嬉しい。ただし冷え込むが。でも今日は冷え込みも厳しくないようだ。暖かいくらいである。ゆっくり用意をしても時間があるので、いつもより1本早い電車で出かける。天気がいいと、飛行機の音がよく響いてくる。空がとても高いように思う。

 大学に行ってメールを書こうとするが、ディレクトリが違うとかでログインできない。学部ごとに別のディレクトリ?を使っているようだが、それが別のになっていて、自分のIDがあるところに移動できない。いろいろ試したが駄目。他の機械に移ってみてもやはり別のところになっている。こういうときは腹立たしい。なにかコマンドがあるはずなのだが…。しょうがなく階段を上っていくが、途中でふと3階にも機械があったことを思い出す。ここは電源が入っていなかった。使ってみると、一番最初の画面に移動の仕方が書いてあった。これはぜひ覚えておかなくては。こちらからは無事ログインできる。YLのティモに、ステージドレスのことでメールを送る。どこかで安く買えないか、と聞いてみた。

 授業の前に、ダニラと少し話す。ラトビアでは合唱が盛んだと聞くが、というと、その通りで、小学校などでたくさん歌う、コンクールなどもあるし、クリスマスにはいろいろな演奏会がある、という。他にバルト3国の言語についても話す。フィン語の授業は、最初日常表現をいくつかやったあと、自由会話。今日はメイと、チェンと話す。こういう組み合わせはなかなかつらい(笑)。お互い苦労しながら会話する。チェンは大学2年目で、最初はヴァンターに住んでいたが、いまは東ヘルシンキだそうだ。2年目、3年目でフィン語の授業を取り始める人は多いようだ。英語がよく通じるとはいえ、なにか考え方の違いを感じる。日本人は英語が外国語であるせいもあるが、その土地の言葉をすぐに学ぼうとする。しかし特に英語圏からくる人はそうでもないようだ。今日は先生からランダムにテーマが与えられた。自分たちのところは「映画」「演劇」が当たった。そうたいした話がでるわけでもない。チェンは映画館には行かないが、テレビで映画はよく見るという。メイは「『タイタニック』は見たか」と聞く。こちらでも大はやりのようで、あちこちでグッズを売っていたりする。しかし、自分は映画は見ない、オペラに時々行くが、という。そのうちに先生が入ってきて、映画に興味があるのなら、ヘルシンキには映画図書館がある、20年代のものから現代までたくさんの映画が揃っていて、わりと安く見られるという。興味があるなら行ってみなさい、という。残りの時間少しテキストを読んで、おしまい。来週の水曜日はテストだそうだ。階段を降りながらダニラと話す。合唱団では何を歌っているのか、という。彼はピアノを弾くそうだ。教会で演奏会をする、といったら、それは行かなくちゃな、といっていた。

 お昼にはコンピューターセンターに行く。相談員にCD-ROMのレコーディングはできるか、と聞くと、教室に1台あるという。これは教室なので、授業のない時間に予約しておくことが必要だ、ここでできる、という。他にスキャナーが接続してあるパソコンもあり、これも事前に予約(といってもとなりに貼ってある紙に名前を書いておくだけ)が必要。まあ記録ができるようなので、たまには使ってみたい。

 近くのコンピュータショップに行き、MacOS8.5の発売について尋ねる。広告を見ても全く書いていない。店員に聞いたら、2週間くらいあとだろう、という。しかも価格は8.1とおなじ1000FIMくらいとか。それはちょっと…。ヨーロッパの僻地というのを感じる瞬間。そこまでするなら買う気も起こらない。

 ついでに向かいにあるメッツェタロで昼食を食べる。今日は牛の煮込み。だんだん同じメニューがでてくるようになってきた。それだけ長くいるということだな。今日はじゃが芋をとらないで、すこし控えめにする。食後はオリエンタリアに行くが、なんとなく落ち着かないので、コプト語の本を借りて家で勉強しようと思う。ほかにシリア語の入門書のアルファベットの部分をコピーする。それだけしてから出る。

 歩いてハロネンの前を通ったときに、ここにもタキシードはあるかな、と思って寄ってみることにする。男声物のところを探してみたら、あった。タキシードとセットになる服とかも一緒に展示してある。ちょうど出てきた店員に「このシャツのボタンが欲しいのだが」というと別の人にいい、出してきてくれる。小さなボタンが2つ。箱に入っているものは95FIMとちょっと高い。ばらで売っているものはひとつ38FIM。礼服のせいか、高いもんだ。ズボン釣りも買っておく。小さいボタンだから無くさないようにしなくては。

 そのまま歩いてKIRLOYトラベルで価格表をもらってくる。特売の航空券のちらしもあった。しかし結局は行かないような気がする。クリスマスの時期にはお金がかかるかもしれないし。スオマライネン書店に立ち寄る。ラテン語の文法書を買おうかどうしようか迷うが、大学の書店と比べることにする。ここでセールのフロッピーを買ったら10枚19.50FIMであった。これはラッキー。今度は大学の書店に行く。同じ本が同じくらいの値段で売っていたので、買っておく。こちらで買ったほうがカードにボーナスが付く(^^)。コンピューターセンターにまた戻り、さっき買ったフロッピーにインターネットからダウンロードしたソフトを記録する。時々エラーらしきものが出ているようだが、どうでもないことがよくあるから、気にせずそのまま持って帰る。駅に行って、ホテル予約センターでヘルシンキ市内のホテルの価格表をもらう。ここを通じて予約したときの価格と書いてあるが、今まで泊まったところから見ると、直接予約しても同じぐらいの値段のようだ。予約手数料は15-30FIMとなっていた。ついでに観光パンフレットもいくつかもらう。夏の名残のパンフレットもたくさんあった。電車まで時間があったので、ソフトクリームを買う。バニラと青リンゴという珍しいミックス。ここは6FIMと少し安い。電車に乗って帰る。今日は6時前に帰った。今日はあきちゃんからの手紙と、英国の大学に請求していた資料が届いていた。英国の授業料は年間6000ポンド。フィンランドはただ。ううむ(^^ ;)。大学でダウンロードしたソフトを自分のコンピューターに入れようとしたら、エラーが出た。やはりちゃんとチェックしないと駄目か。なんかしゃくにさわるので、明日またとってこよう。

10/17(土)

 7時過ぎに目が覚める。今日は晴れている。遠出する日でもあるし、雨だとやりきれない。午前中は家にいて勉強する。メールを書いたりもする。日課のようであるが、ここだけは日本と変わらないところである。サマリア研究の予習やコプト語などをして過ごす。12時過ぎの電車で出かけることにする。

 まずポルタニアの学食へ。今日はじゃが芋と牛のソテー。食べすぎるとバスに酔うかもしれない、と控えめにしたつもりでも、やっぱりちょっと食べ過ぎたか。自分が並んだ12時半過ぎには20人ほどが待っていたが、食べ終わるころにはその倍くらいの列ができていた。レジが1つしかないので時間がかかるのだろう。メニューは4つほどしかないのだから。この辺、もっと効率化できないのだろうか。

 食べ終わってから、コンピューターセンターに行くが、なんともう閉まっていた。1時15分まで。食事より先に寄っておけばよかったか。しかしそれだとあの行列にであっていたわけだし、まあ急ぐものではないのでいいか。戻っていくと、EOLのテームに会う。コンピュータセンターに行くという。でも閉まっているが、というと、鍵を持っているから大丈夫、とのこと。なるほど。

 予定が狂ったので時間がかなりある。駅まで歩いていき、地下のコティコントゥでパンを買っておく。夕食になるはず。それから駅のコンコースに戻って、名刺作成機にチャレンジ。10FIM硬貨を入れて、レイアウトのタイプを指定すると名前や住所を入れる画面になる。電子メールをいれるところがないのが残念。全部記入すると、がっちゃんがっちゃんと印刷されて出てくる。一応レーザープリンタのようだが、お世辞にも品質はいいとはいえない。まあ20枚10FIMと安いし、どうせ「お遊び」だからこれでも十分であるが。時間がまだあるので郵便局で切手を買い、PostMuseoを少し覗く。ムーミンネクタイ180FIMや、アドベントカレンダー16FIMもあった。

 2時過ぎにシベリウスアカデミーへ。バスはもう来ているが、メンバーはまだのようだ。しばらくアカデミーの広告などを眺める。そのうちけっこう人が集まってくる。酔いの用心のために、前のほうに座っておく。オケのメンバーも一緒に乗っていく。オルガンやチェンバロも一緒に運んでいく。ヒュビンケーでの演奏会についての新聞記事のコピーが回ってきた。よく分からないが、合唱についてはいいことしか書いていない、とか(笑)。2時半に出発。途中1度の休憩をはさんで、2時間ほどでタンペレまで。ハメーンリンナ、タンペレの辺りでは湖のそばを走ることも多くなる。雲が薄くかかっているのだが、湖畔はきれい。文字を見ていると酔う危険があるので、基本的に外を眺めている。あとは楽譜を見ておく。

 タンペレの大聖堂は以前にも一度来たことがある。しかしここで歌うことになるとは思わなかった(笑)。5時前について、これからオケを始めとしてすべてのセッティングがはじまる7時からの演奏会なのに、のんびりだな、という気がする。まあすぐに準備はできる。着替え・発声は地下の部屋で。今日は合唱の部分の練習もたくさんする。残響は5秒くらいか。ヒュビンケーの教会よりもさらに長い。6時半くらいに練習は終わり、あとは着替えて待機。いつのまにか、エンリクが来ている。ヒュビンケーの時も来て受け付けをしていた。今日も受け付けらしい。遠いのにご苦労なことである。7時から演奏会。お客さんは100人くらい。のどかなものである。合唱は歌っているよりも待っている時間のほうが長い。後ろから見ていると、いろいろあることが分かる。今日はチェンバロが楽譜をめくり損ねて見失っていた。合唱でも、バスのミスが多い。左でも右でも飛び出しがある。自分は、今日は調子よく歌えているな、と思ったら、いつも少し迷うところでなんと飛び出しをしてしまった。しかもよりによって合唱もオケもないところ。最悪である。指揮者を見ていたのが、指示を読み違えたようだ。間違えないようにと指揮者を見ていたのに…。情けない。そのあとはさすがに問題無し。演奏が終わったのは10時半。途中15分ほど休憩があるが、長いものである。

 演奏のあとで、新聞取材の写真があるとか。トゥオマスが「ユタカもカメラをもっているのだろう、それをとってこい」といわれてとってくるが、戻ってきたときにはもうみんな降りてくる。すれちがいになったのか。まあいいか、と片付けをしていると、カリに呼ばれる。写真がどうとか。行くと、新聞のカメラマンがいて、ソリストの1人、それから自分の写真を撮りたいという(^^ ;)。指示通りに動く。ソリストの写真を撮り、それから自分の写真を、自分が歌っているときに立っていた位置で撮る。やらせだなあ、という気もするが(笑)、あまり気にしない。タンペレの新聞に載せるかもしれない、という。せっかくなので、昼に作った名刺を渡し、もし掲載されたらここに送ってくれ、といっておく。さあ、届くであろうか。その間に片付けはすっかり済んでいるので、慌てて着替えてバスへ行く。バスは11時過ぎに出発。

 帰りもほぼ同じコースをたどっていく。途中では、本当に真っ暗。明かりがないので、暗やみである。途中では雨も降ってきた。10月は雨ばかり、と隣にいたエンリクにいうと、そう、そして11月は雪ばかり、という。うむむ。エンリクといろいろ話す。フィン語を使い、英語も交えながら。エンリクも日本に来たことがあるという。東京と京都に行ったようだ。新幹線にも乗ったらしい。

 けっこうな雨の中、ヘルシンキに着いたのは1時27分。電車は32分で、これを逃すと1時間待たねばならない。駅まで雨の中を走る。エンリクも同じ電車に乗るはずだが、途中で脱落(^^ ;)。自分も、途中で時計を見たらもう間に合わないか、と思ったが、いちおう駅まで行ったら、まだ止まっていた。自分が乗って発車。ぎりぎりであった。エンリクはヘルシンキだし、バスもあるようだ。電車は混雑している。少し止まると空きが出来たので座っていく。そんなに眠くもないが、時々目をつぶっていたら、いつのまにか通過した駅があったようだ。眠っていたらしい。危ない危ない。家まで帰ってきたのは2時過ぎであった。そうそうに寝る。

10/18(日)

 9時過ぎまで寝ていた。まだ路面は濡れている。今日も不安定な雲行きのようだ。シャワーを浴び、ご飯の用意。明日の洗濯の予約をしておこうか、と思って見に行ったら、10時まで空いていた。珍しい。ちょうどいいので洗濯をしておく。朝食を食べて、メールを読む。昨日の日記も書く。外は時々雨がぱらついている。風のせいで、木々の葉がすっかり落ちてしまった。昼前に来客。珍しいな、と思っていると、エホバの証人の人たちであった。丁重にお断りする。こちらの国でも熱心なようだ。

 1時過ぎにヘルシンキへ出る。先ずは昼食。DOMUSで食べる。今日は魚のグラタン。食後は読書室に行く。フィン語の単語を覚える。動詞がなかなか覚えられない。実際に使わないと見につかないものだ。途中で少しうとうと。ギリシア語なんかもするつもりだったが、結局フィン語のみ。4時過ぎに、ふたたびDOMUSへ行って、コーヒーを飲みながらヘブライ語の入門書を読む。EOLのトミが食事しているのを見かける。彼もこちらに気づいたようで、食器を下げてからこっちに来た。今日はどれくらいお客が来るか心配だという。合計で700入らないと、赤字になるという。少し話をしてから、彼は読書室に行った。こちらはあと30分ほど時間があるが、教会に行って待つことにする。外に出ると風が強い。雨も時折ぱらつく。嫌な天気である。

 教会に行ったら、まだ誰も来ていないようだ。しばらく待っていると、ぼつぼつ集まってくる。オッリ=ペッカは親戚がタンペレにいるとかであちらに泊まったようだ。新聞の話を聞いたが、昨日のは遅かったから、多分月曜日の新聞に載るだろう、という。控え室は地下になるとのこと。荷物を置いておく。オケのセッティングが終わると、まずオケとソリストの合わせ。みるとYLのマッティが来ていた。挨拶しておく。この時間のうちに着替えておく。しばらくすると合唱の合わせになる。いくつか歌って確認する。それからまた待機。6時過ぎくらいからぼつぼつお客さんが来はじめる。まだオケのリハーサルは続いている。20分くらいまでやっていた。リハーサルの一部も早く来たお客さんは聞くことになる。控え室が狭いこともあり、みんなロビーに出てお客さんを迎えている。こういうのが習慣のようだ。30分を過ぎると急にお客さんが増える。大入りの状況に、幹事長のエンミは小躍りして喜んでいる。45分には一度入り口の付近に合唱団が集まる。何人かがバッチをもらっている。何かの表彰らしい。55分にまた集まり、整列。7時になって会場に入る。オケのチューニングが終わってから入る。古楽器はチューニングに時間がかかるからだろうか。会場はほぼ満員。1、2階とも埋まっている。実にたくさんの人である。このなかに自分の呼んだお客さんがいないというのはちょっと物寂しい。

 演奏が始まる。お客さんが多いせいか、すこし響きが短いよう。3回目ということもあり、大分充実した演奏になってきた。合唱もなかなか。ミスもほとんど聞こえてこない。自分もささいな部分以外は正しく歌えた。1部のあとの休憩でも、みんなはロビーでお客さんと話したりしている。別に探す相手もいないのでぼけっとしていると、YLのオッリが目についた。あとで少し話すが、同じ学部の人がいるそうだ。彼はアカテーミン合唱団にも入っていて、前に演奏会に来てもらったのでそのお返し?とか。「最近は歌うほうが多いので、じっと座って聞いているのがつらい」と笑っていた(笑)。2、3部は続けて演奏。今日はチューニングの回数がが多い。けっこう狂うものだ。演奏が終わると大きな拍手。

 演奏後は着替えと片付け。一通り終わると、小さなパーティーがある、というのでついていくことにする。すぐ近くのレストラン。大分遅くに行ったせいもあり、お客さんはいっぱい。予約してあったわけではなさそうだ。テーブルもあちこちに別れていて、もう各自食事をしている。椅子をもってきて、適当に加えてもらう。各自好きなものを頼む。忙しそうな時間で、なかなかウェイトレスがつかまらない。ビールと、鳥の空揚げをとる。空揚げは、付け合わせのフライドポテトと野菜のほうがはるかに多かった。じゃが芋というのはこちらではいくらでもあるようだ。しかし、こういう席になると言葉が分からないのは非常につらい。ほんのたまにしか分かる内容がない。勉強の不足、言葉を学んでいないことの難しさを痛感する。みんな自分の必要な時間に出ていく。12時半過ぎに出ることにする。コートは入り口で預けるが、手数料は6FIM。ちゃんと表示してあった。

 1時の電車に乗るつもりで駅へ行く。風が相変わらず強い。駅までいってみたら、目当ての列車はない。次の列車は1時半。今は12時50分。まだ40分もある。どうしようか、と思ったが、駅の売店はみんな閉まっているし、腹立たしくもあるので、町中へ戻っていく。OLD STUDENT HOUSEのビアカフェが開いていたので、ここに入る。さすがにお客さんも少ない。入るときにコートを預ける。8時以降は預けるのが決まりらしい。先払いで、6FIM。これが相場のようだ。自家製のビールというのを飲んで時間をつぶす。すこし甘い感じがするビール。もっていた時刻表で確かめたら、当てにしていた列車は手前までしかいかないやつであった。勘違いであったか。10分くらい前に駅へ行く。電車に乗って帰る。じっとしていると眠くなってくるが、寝たら大変なので我慢。結局昨日と同じ2時過ぎに帰ってくる。しかしあまり眠くないので、メールを読んだり書いたりする。ねたのは3時半。

10/19(月)

 9時に目が覚める。昨日遅かったし、もうちょっと寝ていたかったが、眠くない。仕方ないので起きる。今日はいい天気。午前中は家にいて、ラテン語の予習などをする。今週はギリシア語のテストとYLの楽譜覚えが中心になりそう。手紙として、NIFTYからNIFTY MANAGERなどを送ってきた。CDには面白いソフトでも入っているかと期待してのだが、WINのほうが多いみたいだ。あまり使えなさそう。他に郵便番号簿も配られてきた。あまり使うことはないが、いちおうとっておく。1時過ぎまで家にいる。

 電車で出かける。外に出ると寒い。ヘルシンキ新聞を見たら、今日は最高気温が5度位との予想。しかし、ヘルシンキ新聞の予想気温はいつも低すぎる。100をみたら9度であった。新聞を見ても、演奏会関係の記事はなかった。今日もわりと風がある。家を出て直ぐはどうもないが、だんだん手先が冷えてくる。厚い手袋もそのうち必要になりそうだ。セコンドハンドで買ったコートは実に暖かい。これは当たりの買い物だった。電車の中はよく暖房が利いている。

 ヘルシンキについてまず郵便局へ。小さなアドベンドカレンダーがあったので買っておく。はがきを投函してから、トラムで大学の近くまで行く。オリエンタリアで本を返し、社会科学学部の学食へ。今日は魚のトマトソース。魚が最近よくでる。たまたまか。しかし、ご飯はべとべとのことが多い。これはいけない。食後に廊下の空いている椅子に座り、パルムグレンの譜読みをする。音もともかくだが、スウェーデン語の歌詞の読み方もよく分からないところがたくさんある。その点ではフィン語のほうがはるかに簡単である。1時間ほど楽譜を見てから、学部図書館へ。ラウンジに座って、さらに続きを読む。4時くらいにコーヒーを飲みにポルタニアに行ったが、カフェのほうも列が出来ている。並んで飲むほどのものでもないので、近くのマクドナルドへ行く。コーヒーだけなら同じ5FIM。さらに続きを読み、一通り目を通せる。音は全体が頭に入れば何とかなるが、歌詞は口をならしておかないと追い付かない。アンコール?にタンゴがあるのだが、これが一番難しいように思う(^^ ;)。しかしやはりフィンランドはタンゴが好きなようだ。

 5時半の電車でティックリラまで行く。今日はここでセカンドテナーの練習がある。駅前を歩いていたら、ミッコが声をかけてきた。同じ電車だったようだ。一緒に歩いていく。今日は寒い、という。ヘルシンキの駅前でみた温度計は8度だった。練習の場所は、ビルの4階にある。普通は入れない場所で、ポヒョラという会社のサウナ室らしい。ぼつぼつと人が集まってくる。ビールも運び込まれる。まずパルムグレンの第1集から練習。といっても、1回通して、ちょっと怪しいところをもう一度歌う、という程度でどんどん進む。新人はついていくだけで大変。まだ全体練習でやっていない曲も2、3ある。1集が一通り終わってから、練習に来ていなかった人もいるということで、新人の4人が簡単に自己紹介。自分は今回はフィン語だけでしゃべってみた。いつこちらに来たか、と聞かれたので8月、というと、2カ月でそのくらいしゃべれるとは優秀だ、松原(千振)はフィン語は下手だった(笑)、といわれる。このときにあとで食べるピザをまとめて注文する。続いて第2集。やはりどんどん進む。それが終わってから、休憩。ビールを1本飲む。これはライトビールでなく、普通のビール。続いて、トルミスなどを歌う。シベリウスは簡単だから、ということでなし。そういう意味でもレベルの高い団ということは出来るか。不親切といえば不親切。ともあれ一通り終わる。

 そのあとはサウナの時間。適当に入っていく。サウナは10人くらいは入れる広さ。やはり何人もと一緒に入るのは楽しい。サウナ自体も久々なので心地好い。普通なら何回も入るが、ピザも来ているはずなので、長めに一回入って終わりにしておく。でてみるとすでにピザは届いていて、先に食べる組が食事している。こちらも仲間に加わる。30cmくらいのピザが30-40FIM。日本よりもずいぶん安い。そういうと、日本にツアーに行ったときにピザを頼んだら、小さいのが来てしかも100FIMくらいだったと笑っていた。先に食べていた人たちもサウナに入る。サウナからでたときだけでなく、サウナの中にビールなどを持ち込んで飲んでいたりもする。自分はピザが大きいので食べるのに時間がかかったが、全部食べ終える。電車の時間がちょうどよさそうだったので、挨拶して帰ることにする。

 駅まで歩いていったが、途中の温度計は0度であった。9時半でこれなら、明日の朝は確実に氷点下だ。しかし、サウナに入って暖まったので寒くはない。駅について出発案内を見たら、なんとでたところであった。次の電車は30分後。ぼけっと待っていても仕方がない。バスがあるかもしれないと思ってバス停で見てみるが、適当なものはない。611Nがあるかもしれない、とおもって大通りまで戻ってみたが、こちらもちょうど外れた時間。そうこう歩いているうちにけっこう時間も立つので、電車をしばらく待ってから乗る。帰ってきたのは10時半。家に歩いていくと、聞き慣れた足音がするので、見るとヒーパッカであった。同じ電車だったようだ。今日は寒い、というと、明日は帽子が必要だな、という。「ところで、毛糸の帽子は英語では何というか」と聞かれる。考えたことはなかったが、capじゃないか、という。何年も英語を学んでいるのに、時々こういう日常的に使っているものの名前を知らないことに気づくのはおかしいものだ、と笑う。

10/20(火)

 目が覚めてもまだ暗い。まだ早いのだろうと思って寝ていると、ヒーパッカが出かける音がする。彼が出かける時間はそんなに早いはずはないので、時計を見ると7時半であった。曇りのせいでずいぶん暗い。気温は5度くらい。8時過ぎになってようやく明るくなってきた。朝食を済ませて、メールを書く。いつもの時間に出かけることにする。今日は昨日の水分が残っているせいか、わりと暖かい。ヘルシンキに着いたら8度であった。これくらいならいつもと変わらない。

 午前中はフィン語の授業。今日はテキストではなく、別のプリントを使う。最初はいつものようにお互いに質問をしていく。自分は、週末にコンサートがあったと答えた。合唱をやっているというと、「一部を歌ってみて」と先生が言う。バスパートを歌っても仕方ないので、シューベルトの一節を歌ってみた。他には英国人のエミリーがジェノバに行ったとか、アメリカ人のロベルトの質問「お金はたくさん持っているか」(笑)なんてのがあった。イタリア人のパオロはフィンランドをあちこち旅行しているみたいだ。明日はテストである。授業のあとで、ギリシア人のコスタスにギリシア語での挨拶を尋ねる。古典ギリシア語の知識で「カイレー」というのか、と聞いたら分からなくて、つづりをいったら「それはハイレーという」ということ。発音が違うのも当然である。

 お昼には神学部でラテン語を読む。モバを持っていって、訳を作る。前に変化表一覧を買ったのに、もってくるのを忘れてきた。しかし、火曜日はYLの楽譜でずいぶん重たいので、たくさん持ってくるのはつらい。半分ほど訳してからお昼を食べに行く。時間もないし隣の大学本館で食べようかと思ったが、お昼はゆったり食べたいので、やはり社会科学学部まで行く。こういうときにふらっとトラムに乗れるのはありがたい。今日のお昼はビーフシチュー。肉のほかに人参も入っていた。食べていたら、ちょうどエンリクが来た。食べながらいろいろ話す。そういえば彼は演奏会後のレストランには来ていなかった。どこに行ったか、と聞かれるが店の名前を覚えていない。今週は大学のテスト日があるが、彼も一つテストがあるという。食事でナイフとフォークには慣れたか、と聞かれる。日本の箸はもつのが難しい、といっていた(笑)。主にフィン語でなんとか話ができる。ちょっとは進歩したか(^^ ;)。

 食後は、近くの古本屋に行ってみる。小さい店だが、宗教の棚を尋ねたら3段ほどあった。一通り眺めてみる。2、3面白そうな本があったので買っておく。3冊合計で75FIM、と思っていたら、ちょっと痛んでいたせいか、65FIMにまけてくれた。しかし100FIM札で出すと、5FIMはないか、という。残念ながら1FIM硬貨が4枚しかない、というと、結局64FIMにしてくれた(^^ ;)。ヘルシンキにはあちこちに古本屋が散在しているので、気が付いたら覗いてみるとおもしろそう。

 再び神学部に戻ってラテン語の続き。結局2時間くらいかかった。気分転換に学術雑誌などをぱらぱらめくる。日本では見ないような雑誌もたくさんある。こういう情報も蓄えておきたい。とかしているうちに大分時間がたってしまい、ギリシア語を少しやっただけでYLへ出かける。途中でFAZERに寄る。CDを見てみたら、YLの新しい?CDも置いてあった。アンソロジーのようだ。気が付いたときに買っておくほうがいいかも。EOLのCDも2、3枚あった。カリが指揮しているものもあったし、おそらくその前の指揮者らしい人によるものもあった。来年のレコーディングもこういう風に発売されるのだろうか。楽しみ。

 YLの新人練習は、今日はYLの愛唱曲。いつものようにどんどん進んでいく。正確に取れているとか、きっちり教えるという考えはないらしい。まあ50曲くらいあるので、丁寧にやっていたらいつまで経っても終わらないが。しかし、とっつきにくさは感じる。それだけ才能のある人間が集まっているというのか。6時からは本練習。ひげおやじによる発声。毎回違う内容が取り入れられている。いろいろ新しい発見もある。この人はボイストレーナーということのようだ。アンサンブル中にも裏で個人レッスンをしている。自分は11月に予定を入れておいたはずだ。アンサンブルの前に連絡がある。来週の練習では、11月のF1でフィンランド人のレーサーが優勝したときに使う国歌のビデオクリップの収録があるので、燕尾服を持ってくるように、とのこと。アンサンブルはパルムグレンのみ。最初はソロがついている曲をまとめてやる。ソリストもYLのメンバーからのようだ。8時から30分間休憩。このときに、YLのバインダーをもらう。35FIM。マクドナルドまでいってチーズバーガーを食べ、コーヒーを飲む。

 後半もパルムグレン。大分歌えるようになってきたが、まだ慣れていない曲が2、3あって言葉がついてこない。歌詞読みをしっかりしておかなくては。最後に来週のビデオ録画で使う歌を歌っておしまい。演奏旅行について、セカンドのリーダーに「自分は行けるのか」と尋ねたら、「君の考え次第だ」といわれる(^^ ;)。ともあれ、行くことにしてあるので、なんとか練習しよう。土曜日の朝8時、練習場から出発とのこと。

 外は雨がぱらついている。駅まで行くが、電車の時間には外れている。駅のスタンドでビールを飲む。LAPIN KULTAは22FIM、HARTWALLとKOFFは18FIMらしい。価格が表示してあるものも、ないものもある。飲みながら最後に歌った国歌の楽譜を確認する。ビデオで収録するということは、楽譜を見ているわけにも行かないだろう。そう長くはないが、覚えるにはちょっと努力しないと。YLでは覚えることばかりである(^^ ;)。ゆっくり飲んでいたら、となりの若い男性とひげのおやじが話始める。そのうちにひげおやじが自分に話しかける。最初はフィン語だったが、わからないとみると英語で話す。ずいぶん上手だ、と思ったら、カルエアーのパイロットだそうだ。自分はパイロットとして遠い国へ行かねばならない、国から離れるというのは全くどんな気持ちになることか、君も遠くからきたのだろう、どうだい、という。これには全く同意しておく。そのうちにおやじは電車に乗りに行く。若い男性はまだいるので、話を続ける。フィンランドでは、あちこち旅行してみるのがいい、という。お勧めはやはりオーロラだそう。彼は一度ヘルシンキでも見たことがあるそうだ。「火のようだ」と形容していた。それから森。車を借りて、ヘルシンキから50Kmほど走り、車から降りて少し歩けば、もう周りには誰もいない、自分だけの世界がある、という。こちらは道に迷わないようにしなくちゃ、と答える(笑)。こういう出会いは面白いものである。そのうちこちらも電車の時間になったので、握手して別れる。電車に乗って家に帰る。まだ雨がぱらついている。10時過ぎ。帰ったら、電話の請求が来ていた。9月分で260FIMほど。日本への通話は、22分で180FIM位かかっている。しかし最初に払った500FIMから引かれているので、まだ新たに支払う必要はない。銀行の明細も届いていた。900FIMほどの家賃の振替の手数料は11FIMになっていた。


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