11/11(水)
7時に電話の音で目覚める。慌てて取ると、あきちゃんであった。気温はマイナス9度。曇り。朝食を食べ、メールを書く。今日はEOLの練習を休むので、カリにメールで謝っておく。それと来年の予定について訪ねる。レコーディングが6月の予定になっているが、そうなると5月まで練習にいてレコーディングにはいない、というのは30人規模の合唱団にとっては影響が大きいはず。その辺について御伺いを立てておく。
いつもより1本早い電車で出かける。今日はオペラに行くので、綿パンをはいていく。夏物だし寒いかと思ったが、膝まであるコートを着ているとそうも思わない。風がないせいもあるだろうが。ジャケットとセーターを着て、その上にコートを着たら暑い(^^ ;)。三階席ならジーンズでもいいが、今日は1階バルコニーなのでいちおうちゃんとした?服にしておく。
ヘルシンキについてから、大学へ。コンピューターセンターに行き、ヨエンスー大学の神学部についてホームページで調べる。ギリシア正教の神学が学べるようなので面白そう。あまり大きなところではなさそうだ。教会音楽専攻というのがある。正教の典礼音楽を学べるのだろうか。授業の内容などはなかったので、ガイドを送ってもらうようにメールしておく。学生の募集は2年おきで、次は2000年だそう。こういうところもフィンランドには幾つかあるようだ。ヘルシンキ大学にも、隔年募集のところがあるらしい。幾つかのページを印刷しておく。しかし「ヨエンスー」というのは地名であるはずなのに、Joensuun Yliopistoのラテン語名はUniversitas Ostiensisと「意味の直訳」(「ヨエンスー」は「河口」の意)になっているのが面白い。しかし、同じ大学とは思えない違いだ(笑)。
大学本館に行って、フィン語の事務室へ。フィン語3の最終試験について訪ねる。今は日程がわからないので、聞いておくという。現在使っている教科書も教えてもらう。前に買ったものだった。フィン語の授業は、いつも通り。今日も最初は人が少ないが、最後にはほぼ揃っていた。大事な内容とはいえ、なかなか先に進まないのでいらいらする。授業のあとで、だいぶ先のテキストの内容について質問する。先生は、フィン語を学んでいる学生とフィンランド人学生との会話グループがあるので、それに参加してみたらどうか、と勧めてくれる。日程などを次回に教えてくれるそうだ。もちろん自由参加である。合唱団でも会話は出来るが、練習している時間の方が長いのでそうたくさん話はできない。そういう場があるのならありがたい。
授業のあとで、4階のフィン語のサービスセンター?へ再び行く。ここでは大学のフィン語専攻で発行している書籍を扱っているようだ。前に買ったテキストの単語集を買う。40FIM。なかは課別ではなく、普通の辞書配列であった。しかしテスト対策には語彙が重要なので、基本語彙集として役に立つはず。
朝が早いと早くおなかも空く。食事は社会科学学部まで歩いていく。今日は白身魚のフライ。間にチーズが挟んであるな…と思いながら食べていたら、途中でエビがころん、と出てきた。なかなか豪華なフライである(笑)。おいしかった。食堂で気がつくことは、学生も教員らしき人達も、紙ナプキンを大量にとっていくこと。使いもしないのに、である。未使用のものを持って帰る人もいるが、そのまま捨ててしまう人も多い。トイレでの紙タオルといい、紙を無駄に消費することには抵抗が無いようだ。たしかにフィンランドの主要産業の一つは製紙だが(^^ ;)。
食後はオリエンタリアでギリシア語の予習。ノートを忘れてきたことに気づく(^^ ;)。新しい紙に調べて書いていく。今日がどこまでかわからないが、まあ大丈夫だろう、というところまで済んだら3時。コーヒーを飲みに行くことにする。実は3時から4時はフィン語の発音練習の部屋を予約してあったのだが、この時にはすっかり忘れていた(^^ ;)。今日は手帳も忘れてきていた。大学本館のカフェにいこうとするが、一杯。マクドナルドに行く。値段は同じ5FIMだが、こちらのほうが量は多い。しかし御昼が多すぎたのか、おなかがいっぱいのまま。こういうのは不健康である(^^ ;)。コーヒーを飲みながらフィン語のテキストを読み進む。前に出てきた単語も覚えていない。記憶力の減退は著しいものである(^^ ;)。読んで理解することは文脈から可能だが、自分の会話表現として浮かんでこない。これはひたすら口に覚えこませるしかないだろう。
4時からギリシア語の授業。授業前にユハに範囲を訪ねたら、自分が予習したのよりはるかに遅い。「遅い授業だよ」とユハも言っていた。いきなり最初に当たり、そこはもう済んでいると思っていたところなのでノートもなかったが、前に予習したところなのでなんとか切り抜ける。結局進んだのは7節ほど。説明は丁寧なのでいいが、これで予定の3章分を読めるのだろうか。まあ読み慣れてくればスピードも上がるだろう。授業のあとにはオペラに行くまでに時間があるので、文献のコピーをとる。ちゃんとした文献表を作成しないとうまく研究が進まないことを痛感する。さぼりのつけが来ている。まあまだ遅くはない。
6時半過ぎにトラムに乗ってオペラ座へ。今日は随分な人出である。さすがに売り切れというだけのことはある。服を預けようとするが、自分の方が近かったのに隣のおばさんのものを先に持っていく。他の空いている窓口に預ける。今日は1階バルコニー、右側。舞台の右端は見えないが、大体全体がわかる。今日の「ボリス・ゴドゥノフ」は4幕もので、プロローグがついている。2幕目のあとで休憩のはず、がまだ続くので、ここでプロローグがあることに気づく。やはり使っている大道具などは割に少ない。しかし、しきりに動かしたり照明を使って変化のある舞台をつくっている。タイトルロールのサルミネンの歌は素晴らしいものであった。休憩にはコーヒーとアップルパイを取る。30FIM。やはり3時間半のオペラは長いので、休憩で気分転換が必要。ついでにオペラショップも眺める。プログラムの見本をみたら、後ろの方に英語の解説もついていた。簡単な筋書きも書いてあるので、買っても損はなさそうだ。今日のも予習を忘れていたので、筋書きが良くわからない。復習をしておこう(^^ ;)。
終演は10時半。急いでトラムの停留所へ行き、丁度来た7Aのトラムに乗ってパシラへ向かう。これならヘルシンキには間に合わない電車に乗れそうだ。さすがに乗客も少ない。丁度いい時間にパシラについて、無事乗ることが出来た。家に帰ってきたら11時過ぎ。電車で20分は遠くはないが、電車の時間が気になるのはあまり嬉しくない。まあ深夜まで電車があるだけでもありがたいのだが。友達から手紙が来ていた。鍋物の話が書いてある。こちらにはもちろん鍋はないので、スープになる。スープが多様で具も多いので、結構楽しめる。ともあれ、疲れたのでそうそうに寝る。
11/12(木)
目が覚めると8時半。今日は良く寝た。木曜日はゆっくり寝られる日なのでありがたい。気温はマイナス4度と、すこし上がっている。朝食を食べて、日記を書く。日記も随分な量になったものだ。これだけ書くと、帰ってから出版でもするか、という気になる(笑)。とりあえず電子自費出版なら簡単かな。大学でCD-ROMに記録することも出来るだろう。などど考えていると時間はすぐにたつ。ユハ宛にフィン語のメールを書く。いろいろ考え、辞書を引きながらなので、短くても時間がかかる(^^ ;)。しかしいろいろと調べるきっかけになるのでやはりいいことだ。受け取る方は怪しげなメールで大変だろうが(^^ ;)。郵便が来る。自分のはないが、3の住人宛に来ているのは住所変更による転送らしい。ちゃんと郵便局の封筒に入れなおして、今の住所を印字したシールが貼ってある。御丁寧に消印まで押してある(^^ ;)。郵便局が出すものだから支払済のはずだが。
11時半に出かける。今日は割に暖かい気がする。気温はマイナス1度くらいのようだ。たしかに「比較的」には暖かい(笑)。変なところに慣れてしまうものである。大学に歩いていき、すぐに食事。今日はパンケーキだった。ジャムがついている。こういうのもたまにはいいか。自由にとれるもののなかに、たしか昨日と一昨日は売っていたものが含まれていた。人気が余りなくて売れ残ったのか(^^ ;)。これ幸いと頂くことにする。今日もピーマを飲む。まあヨーグルトなのだが、なんとなく気に入ってきた。他に、viiliというのもあって、辞書を引くとsaured whole milkとある。食べてみると、こちらの方が日本のヨーグルトに近い。これがwholeということは、他のものはなにがしかの加工がされているということか。脂肪分が少ない、とかいう表示はよくあるようだ。
食後は1時から授業。7人で定着している。あいかわらず名前は正確に覚えてもらえていない(^^ ;)。今日はまた名前のメモを取っていた。しかし内容としては面白い。時々質問が飛んでくるのであまり気も抜けない(^^ ;)。ヘブライ語がしょっちゅう出てくるので、わからないことも多い。ちゃんと解説してくれるのだが。基本的にセム語専攻の学生がほとんどなので、ヘブライ語にもついていっているようである。しかしみんながみんな飛び抜けて出来ると言うわけでもなさそうなのでちょっと安心(笑)。しかしヘブライ語の学習は欠かせない。ちゃんと文法書を読んでおかなくては。
3時からはギリシア語。3時間の授業でも、10節も進まない。なんとものんびりしたものである。ギリシア語の活用では、一応歴史文法からの説明もしてくれる。昔あった文字のために活用形に影響が残っているというのはややこしくもあるが面白い。歴史文法を紐解くべきところなのだろう。副詞にも複数形があったというのに驚いた。あとで辞書を調べたらたしかにそう書いてあるが、歴史的なことはいまいちわからなかった。これをさらに調べるには比較言語学が必要か。あるいはサンスクリット語を学ぶ(^^ ;)?
帰りはユハと駅まで歩いていく。言語学のセミナーがあって、今まで全く知らなかった日本語を使って討論?したとか。それで日本語を知っているらしい。「テキストもなしに言葉を学ぶのは実に面白い」という。我々の日常会話もそれに近いものがあるが(^^ ;)。また、彼の学ぶ言語学教室は、なんとヘルシンキ駅前のビルの7階だそう。景色がいい(^^ )、といっていた。一度行ってみよう。彼はその教室に行くので、自分は駅に行って電車に乗る。
スーパーに寄ってから帰る。スーパーには日本のミカンとそっくりのものが売っていたので買っておく。こうやって食べていると、日本との違いをあまり感じなくなってくる。無いものといえば、うどんやそばくらいか(^^ ;)。カレリアパンも買っておく。マーガリンがもうなかったが、別のスーパーの方が安かったはずなので、今日は買わない。デリカで豚肉を買う。家に帰ると、マイナス2度だった。あまり寒いとは感じなかったが。
11/13(金)
足元が寒いな、と思って目が覚めたら、足の先だけ布団からはみ出していた。しかし今朝は比較的暖かい。マイナス3度くらいであった。靴下をはこうとしたら、もう次の替えがない。洗濯室を見に行くと空いている時間だったので、洗濯をしておく。乾燥機を使っている時間はないので、自分の部屋のシャワー室に干すことにする。朝食を食べながらメールをチェックする。あきちゃんから2通来ている。後のものはお叱りのメール。一昨日の朝に電話をもらっていたのにそれを日記に書いていなかったから。しばらくはどこが間違っているのかもわからなかった。しかしそれはきっかけに過ぎず、さらには夢みたいなことばかりいっていないで、ちゃんと将来のことを考えて、と。反省。ちょうど、いろいろなことが一段落して、そろそろ研究をしっかりしなくては、と思っていたところにぐっと釘を刺された。あきちゃんにいわれるのが一番応える。新しいところに来て、浮かれ過ぎていたようだ。もう町にも慣れてきたことだし、もう真面目に勉強しなくては。お遊びは止めよう。年末までにどれだけ成果を出せるか。結果次第では、早く日本に帰らねばならないかとも思う。時間もお金も無駄にはできないのだ。今更ながら、それを心した。
今日は雪。さらさらとした、雨がそのまま雪になったような感じ。窓枠に乗っているのを見ると、まるで砂糖か塩のように見える。こういう天気だと、傘をさしている人はほとんどいない。自分が傘を差しているとかえって注目を浴びてしまう。ただでさえ目立つ赤色の傘なのに。
大学に行って、フィン語3のテストの日程を聞く。テキストの範囲も聞く。あと1カ月だが、どこまでできるか実力試し。幸い今使っているテキストの続きなので、語彙についての心配は少ない。それならいけそうだ。授業はのんびり進む。今日は分格と対格の意味の違いというややややこしいところなので、質問が相次ぐ。最後にはタンゴのテープも聴いた。
オリエンタリアで授業の資料をコピーしてから、社会科学学部で昼食。今日は魚の煮込み。鮭と白身魚と両方入っていた。今日はクリーニングが出来上がっているのだが、雪が降っているので明日にしておく。トラムで神学部まで戻る。いくつか資料をコピーし、1冊借りようとしたら、他の本が返却期限を過ぎているとのことで借りられなかった。すっかり忘れていた。情けない。明日返さねば。再びトラムに乗る。雪が降っているせいかなかなか来ない。やっと来たものに乗り、パシラの市立図書館へ。借りていたテープを返す。国立オペラのテープというほうは、全曲ではなく解説付きの抜粋テープだった。メリカントの歌曲はきれいだったので、また楽譜かCDを買いたい。今日は何も借りずに、駅まで歩いていって電車で帰る。家に着いたら3時前。相変わらず雪は降っている。
論文用の文献表を作るのに、ひたすら入力。注解書についてはほぼ完璧なものができる。モノグラフについては、いちおう関係しそうなものをリストアップしたが、実際に見てみないとわからないものが多い。大体聞いたことがある著者のものが多いが、初めてのものもある。どれだけヘルシンキ大学、またフィンランドにあるか。集められるものは集めておかねば。
4時過ぎにスーパーへ。ビールの空瓶も持っていく。順に機械に入れていくが、2本ほど途中で倒れてしまった。まずいかな、と思ったら、やはりその分は計算されていなかった。たっているものについて、自動的に判別するようだ。1FIM分損をした(^^ ;)。入ったときにレジを見たら空いていたが、途中にたくさんの客がいたのでまずいな、と思っていたら、レジにはいつのまにか行列。まったくこの国の人たちは行列に慣れているというか。
家に帰ってまた続きをする。夕食にはラザニアを食べる。ひたすらデータの打ち込みをやっていたら、8時前には一通りできた。明日これを大学に持っていって印刷することにしよう。ドイツ語を入力するのに、ドイツ語のキーボード配列で使っていたので大分慣れることができた。フランス語のキーボード配列も。アルファベットは大体同じだが、記号の配列が全く違うので戸惑う。さらに、論文のメモも書いていく。一応、英語で書いていく。論文自体を英語で書きたいし、だいいち日本語ではこちらで印刷できない(^^ ;)。大学には、英語論文の添削サービスがあるとのこと。学生は無料とか。こういうのは日本の大学でも組織的にやって欲しいものだ。個人的に頼むのでもいいのだが、知り合いがいなかったり、相手が忙しいときもあるだろうから。
ふと思い付いて、読まねばならない論文の注文をインターネットでする。これは大学にマイクロフィルムで入っているのだが、全部コピーすると、マイクロフィルムからのコピーは高価なので、かなりの金額になってしまい、どうしようかと思っていたもの。日本からあきちゃんに送ってもらっている郵便物の中に、米国の学位論文コピーサービスがあったので、そこのホームページを覗く。日本の会社だから、日本の住所宛に送ってもらおうかな、と思っていたが、よく考えるとこれはアメリカの会社と提携しているわけだから、アメリカからも直接買えるはず、と思い、UMIのホームページを見る。やはり販売があって、インターネット上で買えるようになっている。ただし、コピーは未製本のばらのようだ。しかしその分安い。二、3週間かかるエコノミーで30ドル。1週間以内のエクスプレスで40ドル弱。製本もしてもらえて、これだと日本で買うのと同じくらいの値段になるようだ。製本はいつでもできるし、日本で安くすることも可能だと思うので、ばらで注文する。まったく便利な時代になったものだ。
11/14(土)
8時前まで寝ている。今朝の気温はマイナス9度。食事をしていたら、外がだんだん明るくなってきた。今日はいい天気のようだ。食事を済ませて準備をしたら、いつも学校へ行く時の電車の時間になった。今日は寒そうなので、ちゃんと来ていく。駅のホームで待っていると、実にいい天気。こういう日は出かけないのがもったいないくらい。しかし今日は今日ですることをちゃんとしなくては。まあ、天気がいいときはものすごく寒いので、出かけるのは大変。かといって寒くない時には天気が悪いからあまり出かける気にならない。どっちになっても出かけにくい、というところか。天気がいいときは、素晴らしく良く晴れるので気持ちいい。ヘルシンキはマイナス7度だった。
大学のコンピューターセンターで、昨日つくった文献表を印刷する。土曜日ということもあって、随分空いていた。いつもは人でいっぱいなのに。印刷してみると、ミスがたくさん見つかる(^^ ;)。まあぼちぼち直していこう。それから学部図書館へ行って、期限を過ぎた本を罰金を払って返す。その次には神学部へ。大学の図書検索システムを使って、文献表のものの所蔵を調べる。やはり、この大学にはあまりたくさんあるとはいえない。ただフィンランドの他の大学などともネットワークしているので、そちらでも検索する必要がある。ネットワークにも略称がついているが、「ヘルカ」「リンダ」「アールト」など、人名のようなところが面白い。
御昼はポルタニアで。今日は魚。こちらも空いている。御昼の時間になったら混んでくると思って早めに来たが、結局12時を過ぎてもがらがらである。寒いし、ここまで出てこないのだろうか。食後にはマーケット広場まで散歩。海が凍っているかと思ったが、さすがにまだ。地理の本によると、12月の頭くらいには凍ってきそう。鴨がたくさん泳いでいた。広場は相変わらずの賑わいで、テントを張って、中は暖房してあります、と書いてある。それはそうだ(笑)。しかし露天で売っている人は大変だ。歩いていると寒くなってくるので、急いで大学へ戻る。だいぶ雲も出てきた。観光案内書によったら、エスポーの合唱祭、というチラシがあった。今月末から来月頭にかけてのようだ。「ヘルシンキ・ガイド」の冬号ももらっておく。中を見るが、こちらは情報が古いものも結構ある。あまり信用できないかもしれない。大学に戻って、また所蔵調査の続きをする。3時までに、一通りチェックできた。見つからないものも多いので、別の手段で調べる必要がある。
学部図書館によって専門の本を一冊借りる。それから歩いてストックマンへ。クリーニングが出来上がっているのを取りに行く。土曜日の午後ということもあって、たくさんの人出。クリスマス用品のコーナーなどは大混雑である。クリスマスデザイン?のマリメッコの紙ナプキンがあったので買っておく。あきちゃんに送ってあげよう。パーティーグッズには、日本製の「光る棒」もあった。夜店とかで売っているのと同じらしい。日本語のパッケージなので目立つ。クリーニングしたら、燕尾服のシャツは随分白くなった(笑)。
そのまま駅に行って電車に乗る。この時の気温はマイナス4度。家に帰ると4時。荷物を置いてから、食事を買いに行く。残りのビールの空き瓶も持っていったので、だいぶ部屋が片付いた。K-Marketで見ていたら、カップスープを発見。クノールとスウェーデンのものがある。後者の方が安い。何種類かあるので、重宝しそう。家に帰って、本を読む。今日はしっかり勉強している(^^ ;)。またインターネットを使って、文献の所蔵調査の続きをする。日本の大学にあるかどうか調べたら、結構ある。もちろん一ヶ所にあるわけではないが、それでも大概のものはあるといえる。日本も結構侮れない(笑)。しかし、文献の多くが日本にもあるとなると、こちらに来ている意義が薄くなりそう(^^ ;)。ただ、ドイツ語の文献はドイツ語圏に行かないとないものも多そうで、必要が有ればコピーを取りに行かねばならないかもしれない。こういうのはちょっとやっかい。あまりドイツには行きたくないのだが(^^ ;)。たぶん、インターネットを使ってコピーの依頼は出来ると思うが、わからない。そういう話を一度聞いたような気がするのだが…。食事をして、また本を読む。メールをチェックしたら、あきちゃんからも来ていた。ありがたや(^^ )。
11/15(日)
起きたのは7時過ぎ。まだ暗い。温度計を見るとマイナス8度。また冷えこんでいる。食事をしていると、夜が明けてくる。後で調べたら、今日の日の出は8時であった。これからまだまだ遅くなる。午前中は、昨日借りてきた本をひたすら読む。時々気分転換に地理の本も読む。ずっと座っていると飽きるので、ベットに寝転がって読んだり立って読んだり。あまり我慢強くないか(^^ ;)。切りのいいところ毎にパソコンにノートを打っていく。これを印刷する方が、手書きよりも再利用や検索が楽。経験的に「あのノートはどこだったっけな…」ということが良くあるので(^^ ;)、検索は不可欠。この辺はパソコンの強み。テキストをひたすらべた打ちしていく。昨日買った紙ナプキンをあきちゃんに送る。また買っておいたアドベントカレンダーの残りを友達に送る。そろそろ送らないと、間に合わない。インターネットで2冊ほど研究書を注文する。今度はエコノミー便なので、前よりはだいぶ時間がかかりそう。4〜10週間とあるが。朝日はさしていたのに、いつの間にか雲が出てきている。ふと見ると、雪がちらついていた。今日も雪のようだ。11時過ぎに出かけることにする。ちらちらと雪が降っている。
ヘルシンキに近づくと、雪は随分降っている。少し遠くの景色が見えないくらい。ただやはりさらさらの雪。こんなの積もるのかな、と思うくらいだが、ちりも積もれば、という感じで少しずつでも積もっている。最初に郵便局へ。重さを量って、切手を窓口で買う。ついでに郵便博物館を覗いていく。いろいろな種類の切手をどうやって買えばいいのかな、と思っていたが、ここには現在買える切手、というのがシートで展示されていて、受付にはそれの1枚ずつの見本があった。それを見ながら頼めば簡単。アテネウムにあるガレン=カッレラの「アイノ伝説」の切手があったので買っておく。普通なら取っておくところだろうが、3枚綴りになっているし、1枚ずつ送ってみよう(^^ )。他にも、去年発行された記念切手などはまだまだ手に入るようだ。大統領の肖像のものもあるが、どのくらいの売れ行きなのだろうか(^^ ;)。もちろん、1年分の記念切手がひとまとめになった本もある。解説つきなので、単純に切手の合計額、というわけではなさそうだ。
トラムに乗って、Domusへ。食事をする。今日も魚があった。昨日のと似ているが、今日のは香草のソースがかかっている。食べていると、YLのラウリが来た。今年で6年目で、いま修士論文(Pro Graduという)を書いているという。読書室で勉強しているそうだ。自然史博物館のあるところで普段は勉強しているという。専門を聞いたのだが、忘れてしまった(^^ ;)。クリスマスの交通機関について訪ねる。クリスマスイブは夕方まで、クリスマスは日中だけ、日曜ダイヤで運行するはず、という。全く止まるわけではないようだ。一安心。また、YLの「小クリスマス(PikkuJoulu)」について聞いたら、家族や友達なども含めたパーティーとのこと。妻が12月に来る、といっていたので「奥さんも呼んだらどうだ」といわれたが、残念ながら予定が合わない。そういえば彼も指輪をしているから、結婚しているようだ。食後にコーヒーを飲みながら雑談し、2時前に出る。
やはりこんこんと雪は降っている。これではしかたがないので、買えることにする。トラムを拾って、VANHAの前まで来る。建物の中を抜けて歩いていくが、いつもは人通りが多いのに今日はがらがら。やはり土日はだいぶ雰囲気がちがう。地下の本屋に寄る。絵葉書は結局ここがいちばん安い。「冬物」の絵葉書を買う。中の本も少し見てみたら、この前アカテーミンで100FIM以上で買った本が45FIMで売っていた(^^ ;)。くやしいので、見なかったことにする。写真入りの短いシベリウスの伝記があったので60FIMと安かったし、買っておく。他にも、フィンランドの作曲家事典などもあった。スーパーで夕食のラザニアを買う。コーヒーはどうしようかな、と思ったが今日もやめておく。しかしレギュラーコーヒーはずいぶん安い。200gくらいの普通のパックが10FIM以下で売っている。逆にインスタントコーヒーは、輸入品のせいもあってか、100gで25FIM以上する。これならレギュラーを買った方がいい。「プレジデント」は15FIM。ドリッパーをどこかで入手しなくては。紙フィルターはどこででも売っている。駅に行くと、人が一杯。雪なのでホームで待てないからのようだ。電車に乗って帰る。結局、食事をしにヘルシンキまで来たようなものだ(^^ ;)。
帰ってきたのは3時半。また本の続きを読む。読んではメモを取り、また読む。7時くらいに食事にする。ヒーパッカは時々出入りしている。3のマルクスは帰っていない。こちらの人の習慣からして、週末は実家ないし別荘にでも行っているのか。しかし、その間に彼のものはヒーパッカに食べられつつある(^^ ;)。まったく困った男である。幸い、冷蔵庫の下段に入れているせいか、自分のバターやチーズは被害に遭わずに済んでいる。
11/16(月)
目が覚めたら7時過ぎ。ちょっと早めに目が覚める傾向がある。寒いというわけでもないのだが。しかし外は寒くて、マイナス8度。朝食でパンを食べようとしたら、一部かびが生えていた。しばらく置いていたのでしかたないか。部屋が暖かいだけに、かびも生えやすいのかも。もったいないので、気をつけることにしよう。朝はスープを飲んだ。なかなかうまく溶けずに、ダマができてしまう。8時に洗濯物をもって降りていくが、朝のみならず今日はほとんど予定が書かれていなかった。途中から枕を乾燥機に入れて乾燥させる。天日があたるところがないのがつらい。布団も干せない。たまには乾燥機に入れた方がいいか。朝は昨日の続きを読み、1冊は読み終える。メモもたくさんになった。郵便もきたが、今日は土曜日に返した本の督促状が届いた(^^ ;)。メールをチェックしたら、アメリカに留学している知り合いからメールが来ていた。たまたま自分のホームページを見つけたとか。なかなか運の良い男である(笑)。西海岸との時差は11時間。日本とは7時間だから、さらに遅く日がやってくるところである。こうやって世界中に知り合いが出来るのは楽しいものだ。
11時過ぎに出かける。コイブキュレの駅前の歩道などは完全に踏み固められ、もう溶けそうにない。これは4月くらいまでこのままなのだろうか。昨日のラウリの話によると、今年はずいぶん雪が早いらしい。例年なら1月くらいの感じだそうだ。クリスマスは随分な雪になるよ、と言っていた。今年は雪の当たり年か。「100」によると、今日の「最高気温」はマイナス6度(^^ ;)。どこが最高か、という感じがする。曇りなので、あまり気温が変化しないようだ。どんよりと曇っている。電車から眺めていると、ヘルシンキ中心部のテーレ湾がほぼ凍ってしまっている。やっぱり今日はかなり寒いのだ。駅から歩いてメッツェタロで食事。12時前だし混雑しているだろうと思っていたが、意外にも行列はない。すぐに取れた。今日は、鳥のシチュー。他にチャーハンもあった。パンは6、7種類置いてあるが、断面が黄色のパンがお好み。人気もあるようで、早くなくなることも多いようだ。
食後には学部図書館へ行き、土曜日の所蔵調査の続きをする。こんどはリンダというフィンランド全土の大学図書館検索システム。いくつかはトゥルクのオーボ・アカデミーにあるようだ。フィンランドには神学部は3つしかなく、ヘルシンキ・ヨエンスーとオーボ。見るべき本がたくさんになってきたら、トゥルクまで行った方がいいかもしれない。もちろん、相互貸借システムも完備されているので、遠いところはそれで借りられる。一通り調べたが、意外な本がなかったりする。ドイツ語・フランス語はないものも多い。たぶん、ここの大学とで相互貸借もできるだろう。その辺は、日本とヨーロッパでやり取りするよりも簡単なはずだ。それで十分だと思う。
調べおわってから、息抜きを兼ねて港まで歩いて行く。凍っているかと期待したが、波が高くて氷はなし。しかし風が強いせいもあって、ものすごく寒い。さすがにマイナス6度の予報だけのことはある。早々に大学へ戻る。大学図書館に行って、先程調べたものの一つを見てみる。が見つからないので、司書に訪ねる。1923年とちょっと古いものだったので、古そうな目録から調べてくれる。閉架書庫にあるそうなので、請求しておく。歩いている内に気づいたのは、真ん中の部分の三階には入れないということ。一般の図書が並んでいるようだが。ここの図書館自体、ちょっと独特の配列をしているので迷ってしまう。ともあれ請求を出して、神学部へ行く。ここでも本を探す。普通の研究書は、3ヶ所に別れて配架されているので、なかなか見つからなかった。司書に尋ねると、端末で検索する時にどの部屋にあるかも調べられるという。教えてもらうと、なるほど良くわかる。研究書は、普通のもの、雑誌関係の叢書、雑誌に関係ない叢書の3ヶ所。最後のものは全く気づかなかった。よく欧米の文献目録に叢書名が入っているが、そのわけが分かった。シリーズとして配列されているわけだが、あまり意味が無いようにも思う。かえって探しにくいので、完全に著者順だけで1ヶ所に並べてもらった方がありがたいのだが。その点では同志社の配架の方が優っているように思う。幾つかコピーをとり、また本を借りる。3時半くらいに出る。
もうだいぶ薄暗くなってきた。ストックマンまで行き、食器売り場でコーヒー用のフィルターなどを探す。幸い安いものがあった。やかんも見るが、これはいいものらしくて高いものばかり。まあいいか、と思う。駅への途中でスオマライネン書店により、来年の天文年鑑のようなものを買う。ヘルシンキ大学の発行で、小さいもので25FIM。これをみれば、1年の日の出・日の入りの時間や気温がわかる。ちなみに今日の日の出は8時20分、日の入りは3時49分。フィンランドの最北端では、今月の27日からもう太陽が昇らなくなるようだ。一体どういう風なのか、想像もできない。気温を見ると、過去30年の11月上旬の平均気温は+3〜1度。今年はほぼ毎日マイナスだから、例年よりも寒いことがわかる。電車に乗って帰る。コイブキュレのスーパーで、コーヒーを買う。良く見てみると、たくさんの種類がある。普通のものと、モカが多いよう。もちろん高いものから安いものまで。先日の観察は間違っていたようで、レギュラーの普通のパックは500gで、20FIM前後。既に挽かれたものが真空パックになっている。日本にあるような店の中のサービス用ミルはない。ごく普通のを買う。しかし500gでは、1回に5g使うとして100杯分。1日に1杯くらいしか飲まないから、来年の2月くらいまで持ちそうだ(^^ ;)。味が落ちてしまうな。クリームは、200dlパックのケルマを買っておく。日本のような1回分ずつの小さなパックは見かけない。ケルマなら、冷蔵庫にいれておいてもまさかヒーパッカも飲まないだろう(笑)。夕食はピザを買う。
家に帰ると5時過ぎ。早速、文献表作成の続きをする。文学批評、理論的な部分のものだが、これだけでも随分たくさんあるものだ。アメリカ系のものが多いし、ここに全部あるだろうか。シャワーを浴びて夕食。ツナのピザだが、ラッキーなことにエビも乗っている。ささやかな喜び(笑)。一通り文献表をつくってから、コーヒーを入れる。やかんがないので雪平鍋でお湯を沸かすが、ドリッパーに注ぐのがうまく行かない。やはりヤカンないし何か注ぐものが必要なようだ。以前にフリーマーケットで小さなヤカンを売っているのを見たことがある。あの辺で入手するのが安価か。ともあれコーヒーを入れる。たしかに良く町で飲むような味がする。うまく形容ができないのが残念。飲みながらラテン語の読書会の予習をする。明日の朝に送らねばならないので、今日中に仕上げなくては。われながらなかなか良く続いているものだ。自分だけでないのが続く秘訣か(^^ ;)。一人で続ける、というのはなんにせよやはり大変だ。刺激を与えられる仲間がいることは大切。もちろん励ましてくれる妻も含めて(^^ )。インターネットもその点で実に役に立っている。
11/17(火)
今朝も7時過ぎに目覚めた。朝の気温はマイナス4度と、あまり寒くない(笑)。朝食を食べてもゆっくり時間がある。フィン語のテキストは第2巻に入った。来月のテストまでに14章まで読まなくては。読むだけなら簡単だが、理解して身に着けるのはそう一朝一夕にはできない。何度も繰り返して見るしかない。いつもより1本早い電車で出かける。「100」の予報では今日もマイナス6度だが、ヘルシンキに着いたらすでにマイナス2度。こころなしか暖かい気がする(^^ ;)。大学の図書館へ行き、本を返す。今日は古い教科書がたくさん売りに出ていた。ドイツ語のものがあったので、これを買っておく。他にテキストのコピーなどもしておく。そろそろフィン語で書かれた研究書も見てみなくては。用語に慣れる必要もあるし。それから授業へ。
今日の授業もやや少ない。やっと12章の終わりまで行った。あと3週間ほどで15 章までだから、かなり余裕がある。割にのんびりと出来るようなプログラムになっている。まあテキスト以外の文法事項なども適宜紹介されているので、実質的な内容はだいぶ進んでいるとも言える。まあこのペースで大変な人達も入るので、いろいろ。
食事はいったんメッツェタロまで行くが、今日は混んでいる。同じ並ぶなら、と思って社会科学学部まで行く。天気も良く、日が差している。しかし、もうずいぶん高さが低い。お昼なのに、昼下がりのような感じの光の雰囲気である。天気のいいときには、まだ日の光にも熱が感じられる。2月くらいになるとそれもかなり弱くなるのだが。食事は、今日は魚のミンチを揚げたもの。残念ながらあまりおいしくなかった(^^ ;)。
食後にオリエンタリアへ行き、研究書を読む。適宜コピーなども取っておく。オリエンタリアの2階、南の端に仮の読書室が設けてある。ここには光が差し込むので、天気のいいときは随分暖かい。しかも人はほとんどいない。のんびりと出来るところだ。しかし来年は本が入るようなので、ここはもう使えなくなるよう。机も大きいものがあるので嬉しい。神学部はやはり狭すぎる。ここで3時前まで本を読む。それから大学図書館によって、昨日請求した本を見る。しかし、別の本だったようだ。見たいページがない(^^ ;)。しかし昨日調べてもらったのでないとなると、ここにはない可能性が高い。まあ見なくても済みそうなものではあるのだが。もう一度探してみることにしよう。今日のところはこれまで。大学本館のカフェでコーヒーを飲んで一休みしながら、フィン語のテキストを読む。今日も結構混んでいる。
4時からギリシア語の授業。いつもならYLの練習に行くところだが、ギリシア語は2週間ほど休みになるので、今日は顔を出しておく。授業の前に、フィン人の学生に図書館を通して他の国の大学の本を借りられるか、と訪ねたら、学部図書館で訪ねたらいい、との返事。ぜひ調べて見よう。ユハはテストの封筒を持っていたので、何を受けるのかと訪ねたら、来年1月にギリシア語2の試験を受けるつもりだ、とか。クリスマス休暇中に読む、という。「趣味としてギリシア語テキストを読むのはとても面白い」というので、「研究として読むのはつらい」と答えておく(^^ ;)。最初に言語センターから頼まれたとかで、英語での授業に関するアンケートを記入する。英語の必要性、授業の技術的な面について、授業への参加の仕方などが問われている。それをみんなで書いてから、授業に入る。同じ調子で、ギリシア語の聖書テキストを読んでいく。学生に質問しながらなので、意外に進まないものである。
6時からYLの練習に行く。今日はいつものひげのおじさんは休みのよう。マッティが早くから来て、発声をする。最初にある連絡では、ティモがラジオでの電話インタビューを受けたとかでそれを録音したテープを流していた。あまり良くわからなかったが。クリスマスの曲を練習していく。ちょっと音が高いものが多いので、慣れないと歌うのが苦しい。楽譜も全部揃ったし、今日で全てを一通り歌った。あとは自分で、ということになる。暗譜になりそうな予感がするので、ちゃんと見ておかなくては。最初のコンサートは2週間後。今日はいつもより長く、8時半まで練習してから休憩。9時から総会であった。幹事長のミッコが議長として、オークションで使うようなハンマーを持って前に坐っている。一つの議事が終わるたびにそれを「コン」と叩く。これの開催は、ちゃんと団の規約にあるらしく、HelsinginSanomatに広告が出されている。しかし休憩の間に帰ってしまう団員の方が多く、参加しているのは30人くらい。内容は、予算関係が中心のようだ。年間予算が140万FIMというから、ずいぶんな額だ。合唱団の財産は500万FIMほどあるらしい。合唱団の活動記録も細かくまとめられている。さすが、という感じがする。議事は滞りなく進み、30分ほどで終わる。こういうのに参加するのも貴重な機会だ。
駅に行ってそのまま帰る。幸い10時前の電車に乗れた。ティックリラで温度計を見たらマイナス7度。コイブキュレから家に帰る間に空を見上げたが、湿気のためかだいぶ霞がかかっていて星は見えない。流星群が見えるかもしれないと思ったが、天候からも無理。第一、マイナス七度の元では屋外でじっとしていられるのは5分程度。部屋に戻ってインターネットで見てみたが、もう極大は過ぎたとかで中継もなかった。こちらでは星座そのものが昇っていないので無理であったか。一応、「100」にも少し記事が出ていた。
11/18(水)
今日も早くに目が覚める。というか、時計を見ていないが恐らく6時くらいに、ヒーパッカがごちゃごちゃとわめいているので目が覚めた。水を飲んだだけのようだが、昼間はともかく、夜や朝にうるさいのはかなわない。ともあれ、少ししたら静かになったので、もうちょっと寝ることにする。次に気がついたら7時過ぎ。これ以上寝ると寝坊するので、起きることにする。ようやく空が明るくなり始めたところ。気温はマイナス8度と、冷えこんでいる。朝食を済ませて、昨日と同じく朝9時の電車で出かける。今日も「100」の予報ではマイナス6度。今日は本当になりそうだ。
ヘルシンキに着いたらマイナス7度。さすがにちょっと寒い。上半身は平気だが、ジーンズだけではちょっと寒くなる。授業までは時間があるので、マクドナルドでコーヒーを飲むことにする。ついでに、エッグマフィンも食べる。これで、昼食を遅くするつもり。フィン語のテキストを読み進める。
授業に行ったら、ずいぶん人が少ない。昨日は交換留学の学生対象のパーティーがあったとかいう話であるが、そんな広告はどこにも出ていなかった。今日はまた別の組み合わせで会話練習。今日はドイツ人のグレーテと話をする。ミュンヘンの近くの町に住んでいて、教師をしているとか。フィン語のみを学んでいるそう。題材が「好きなもの」ということだったので、音楽の話になる。オペラも好きで、兄が以前にミュンヘンのオペラ合唱団で歌っていたとか。サヴォンリンナにも去年行ったという。バイロイトに行ったか、ときいたら、あれは高いから、とのことだった(笑)。先生がまわってきた時も音楽の話になる。この先生もけっこう音楽、オペラに詳しい。サリネンの話になって、1月にオペラを見に行く、といったら、「どういう感想を持つか楽しみだ」と言っていた。残りの時間はテキストを読む。今日は少し早く終わった。
お昼の時間は、オリエンタリアへ行く。今は陽が差してはいるが、霞がかっているので弱々しい。いつもの部屋で研究書を読み進める。今日はモバも持ってきたので、切りのいいところでメモをとりながら読んでいく。読み疲れたら、近くの書架にあるフィンランド史関係の本を眺め、ぱらぱらとめくる。写真を追っていくだけでも面白い。戦争時のもの、バスの歴史、ヘルシンキの歴史など。見慣れた通りの昔の様子なども分かって実に楽しい。が、ほどほどにしておく(^^ ;)。
3時に食事に行く。今日はポルタニアで食べることにする。ここはいつも混んでいる。寒くなると、やはりこういうところに集まるしかなくなるのだろうか。今日はメキシコ風のミートシチュー?タコス?がついている。食べているうちに、外が暗くなってくる(^^ ;)。まだ3時半なのに。時間の感覚が狂いそうだ。食後はオリエンタリアに戻るが、帽子と手袋を持ってこなかったので寒い。ポケットに手を突っ込んでいると滑った時に危険なので、そういうわけにも行かない。しかも道はところどころ凍り付いている。それでも車道などはもう溶けているが。除雪が徹底しているようだ。まあ、坂が多い町なのでそうしないと危なくて仕方がないだろうが。ほんの5分ほど歩くだけで冷えてしまう。さらに続きを読む。英語なのだが、読めそうでなかなか先に進まない。1時間に15ページも読めない。外国語の場合には日本語よりも1ページの情報量が多いのは事実だが、ちょっとじれったい。6時前まで読み続ける。
外はもう真っ暗。途中でトラムをひろいながら、EOLの練習場へ行く。今日は集まりも少し遅いようだ。いつものように発声をして、プーランクの練習をする。まだ音取りなので上手とは言えないが、しかしあと一ヶ月だ(^^ ;)。休憩の時にヘンリクと話をする。ピアノとオルガンがひけるそうで、今年から行っている教会のオルガニストもしているとのこと。合唱にはあまり慣れていないようだ。YLのチケットを勧めたら、その日は別のコンサートがあるとのこと。連絡では、来年の予定が伝えられる。3月末にマタイ受難曲をやるらしい。4、5月にも1回ずつコンサート。来年も忙しそうだ。しかしマタイをやるのなら、楽譜を日本から持ってきたほうがいいかな。後半もプーランクの続きと、クリスマスキャロルを1曲。こちらはそう難しくない。
練習後は駅まで歩いていく。実に寒い。くるぶしの部分が寒くなるのは意外な弱点。駅前の温度計はマイナス7度であったが、少し風もあるし、それ以下に感じる。電車の扉が開くまでコンコースで待つ。帰る途中でティックリラの温度計を見たらマイナス9度と10度の間を行き来していた。ううむ(^^ ;)。幸い明日の朝はゆっくりできるので大丈夫。しかし、こんなに冷えこむと外に出る気もしなくなる。屋外の観光どころではない(^^ ;)。「冬には研究しかすることがなくなるよ」といっていた同志社の石川先生の言葉が分かったように思う(笑)。
11/19(木)
今日は遅くまで寝ていた。気がついたらもう外が明るい。ということは、8時は確実に過ぎている。時計を見たら8時半。久々にゆっくり寝た。たまにはこういうことも必要。しかしこの時間でもマイナス9度。朝食を食べてメールを読む。流星群は、結局極大の時間がずれていたとか。このあたりでは丁度17日の早朝であったらしい。それは全く考えていなかったので全然見ていない。相変わらず3の住人は帰ってこないが、どこで何をしているのだろうか。詮索する趣味がなくても気になるところである。今日は朝一番から洗濯機の予約が入っていたので、そのあと9時半から洗濯・乾燥をする。あまり時間もなかったが、量が少ないせいもあって十分乾いた。その間には文献表の打ち込みをする。一通り必要になりそうなものは出来た。しかし、つくったものの合計はかなりの量になっている。これ全部読むのか、と思うとちょっと気が遠くなるが、まあ百里の道も1歩から。地道に読むしかない。その前に、ここに本があるかのほうが問題。あきちゃんから手紙が来た。今回はたくさんの新聞切り抜きが入っている。
11時半過ぎに出かける。天気は快晴ではないが晴れ。太陽は弱々しく輝いている。天気がいいとやはり気分はいい。空気は冷たくて、頬が凍える。今日も最高気温はマイナス6度の予想。しかしここ3、4日雪は大量には降っていないので、町中の雪は少なくなってきた。新聞によると、この土曜日は曇りでなんとプラス1度の予想。今より10度近く、1日で暖かくなるなんて信じられない(^^ ;)。さて、どうなるか。
ヘルシンキについてからすぐにメッツェタロへ行き、食事。今日はラッキーなことに行列がない。たまたま前に、フィン語で同じダヴィッドがいた。今日はストロガノフを食べる。今日のは10FIMだが、いつもは12.50FIMのような気が。違いはわからない(^^ ;)。ピーマを注いだら、ずいぶん薄い。どうも振り忘れたらしい(笑)。あとの人は濃いピーマになることだろう。食後にコンピューターセンターによって、朝つくった文献表を印刷する。
1時過ぎから授業。今日は最初人が少なかったが、すぐに全員揃った。時々あてられる授業なので、人数が少ないと余計な緊張が生じる。先生はなんとか名前を覚えてくれた(笑)。ただし「ヨタカ」という感じであるが(^^ ;)。してみると、先生の言語体系の中では「ユ」という音は非常に発音が困難なようだ。この先生はヘブライ語が母語だから、「ユ」という音もあるはずだが。最初にテストの日程について確認。テストまであと4回しか授業がないという。もうそれだけなのか、という気がする。実質3ヶ月の授業だが。あと少ししかないのかあ、という感慨がある。しかしそれだけテストが近いとのことなので、クリスマス休暇中に勉強しておかねば。ヘブライ語のテキストと、サマリアの聖書テキストとの発音・表記の違いについて検討していく。サマリアの方がより古い言語である、とのこと。プロト・セミティック(原始セム語)というのは初めて聞いた。これとプロト・インド=ヨーロッパ語とをあわせると、人間の主要な言語は最初2種類であったことになる。もちろんそれ以外のものもたくさんあるが。この2つの関係はどうなのだろう、と想像がふくらむ。
授業のあとは、ポルタニアに行ってコーヒーを飲んで一休み。文献表をチェックし、調べるべき本などを考える。コーヒーを飲みおわって出かけようかと思ったところで、向い側に座っていた先生風のおじさんに「あなたはどこの出身ですか」と英語で尋ねられる。日本からだが、というと、「しばらく前に半年ほど釧路にいたことがある」という。英国人で、英語の先生をしているそうだ。今はヘルシンキで私立の英語学校で働いているとか。「私は日本語が少し話せます」と上手に日本語で喋る。しかし、日本語は英国人にとっては発音が難しいとのこと。日本語は全ての母音をはっきり発音するが、英語は一つに纏めてしまう、と「ばーみんがむ」を例にとって説明してくれる。また、二重子音もできないとか。「稚内」が「わかない」になると例を挙げてくれた。この特徴はフィン語にも通じる、というと、そうだな、という。富士山にも登ったことがあるとか。ただ、下から見ると奇麗だが、上にあがると火山だしまたごみも多くて奇麗ではない、という。他にも韓国でいちばん高い山にも登ったとか。「山登りが好きですか」というと「すべての山に登ったわけではないけど、例えばエベレストはない(笑)」「登るには訓練が必要ですね」「そう、訓練をすれば何でも、いや全てではなく、ほとんどのことはできる」。また、この近くで毎週金曜日にインターナショナルな人達の集まりがあるとか。今週、つまり明日はポルトガルの日で、その関係の料理を食べたり、いろんな話が出来るとか。「きっと君にも役に立つよ」とのこと。地図を書いて場所を教えてくれる。カイサニエミの、学部図書館のすぐそばだ。また「ライトハウス」という、これも英語でのクリスチャンの集会があるとか。ロベルティン通りのどこかと書いてあるビラを見た、とか。ここヘルシンキでは日本人学生はほとんど見ない、しかも神学を学んでいる学生とは、としきりに感心している(笑)。さらに、日本人の迷信観はどうなんだろう、例えば「4」は「死」に通じるという話を聞いたが、というので、「ホテルや病院では「4」のつく部屋はありませんよ」というと「それは本当か、それには気づかなかった」と。特に病院などでは、「4」のつく部屋、また「4階」というのはないのが普通だ、というと感心していた。「日本人は迷信を信じないんだと思っていたが」という。4時前になって、そろそろ仕事に行く、といって出かけていった。偶然の出会いであるが、実に愉快なひとときであった。
学部図書館へ歩いていき、文献の所蔵調査をする。端末が立って操作する位置にあるので、大量に検索する時は疲れる。今回は文学研究関係のものが多かったので、神学部ではなく文学部やスウェーデン語学部?にあるものがほとんどだった。こういう別の図書館にいくのも楽しみの一つである。しかしかなりのものは大学にあることが分かった。日本での所蔵も調べて、日本にないものを読むようにしなくては。
5時過ぎであったが、土曜日のYLの練習のあとでレジャープールに行くそうなので、水着を買っておくことにする。フィンランドでプールというのもなんだが、せっかくの機会なので出来るだけのことに参加したい。カイサの中にある店ではちょっと高い。あるいてストックマンの向かいにあるスポーツショップに行く。ここにはいるのは初めて。当然ながら、スキー用品などがところせましと並んでいる。アイスホッケーのスティックなども売っていた。そういえば、町でスティックを持っているいている学生をよく見かけるようになった。水着も少ないながらある。安いものを買っておく。この機会に、運動を兼ねて市営のプールなどにも行って見ようか。そのまま駅に行って、電車に乗る。ティックリラではマイナス9度。今日も一日寒かった。
メールを読むと、来年に同志社からヘルシンキ大学に交換留学で行く学生からメールが来ていた。やはりフィンランドについてはあまり知らないとのこと。情報そのものが少ないのだから当然であるが。とりあえず稲垣美晴さんの「フィンランド語は猫の言葉」を紹介しておく(^^ )。これを買った頃には、フィンランドに行くなんで夢にも思っていなかった。不思議なものである。
11/20(金)
7時過ぎに目覚める。今朝は随分冷えこんでいて、温度計はマイナス12度を示している。まだ暗いので良くわからないが、いい天気のようだ。食事をして、メール書きをする。また日本から送られてきた新聞の切り抜きを読む。インターネットには載らない文化的な内容のものを送ってきてくれているので、新鮮で面白い。「介助犬」が初めてJRの特急に乗ったという話は、未だにその程度か、という感じ。某所であるお医者さんが「(犬一般について)飼犬の主人への信頼を理解できない人々には云々」という事を書いていたのを思い出す。しかし日本で一般的な飼い方では、信頼せよという方が無理であろう。この場合、どちらかというと犬よりも飼い主の方への信頼の問題だが(^^ ;)。話には聞いていたものの、こちらの犬はおとなしい、というかおとなしくしている。少なくとも、公共の場、図書館や電車などで吠えるのは見たことがない。それだけに、社会進出(?)も認められているのであろう。見方を変えると、それだけ犬に対するしつけが徹底しているわけで、これは西洋流の「自然は支配されるべきもの」という思想から来ている気がしないでもない。ともあれ、犬がそばにいても怖れる必要がないのがありがたい。
今日はいつもの時間の電車に乗るので、時間まで地理の本を読む。出るまでに少し時間があったので、マンションの共同部屋にあるHelsingin Sanomatを見る。今日の最低気温予想はマイナス12度で、ほぼ当たっている(^^ ;)。ラップランドも今日は同じくらいの気温。しかし天気図を見ると、近く温暖前線が通過するようで、明日あたりが雨でやはりプラスの気温予想。まあその方が平年並なのだが。時間に出かける。さすがにマイナス10度以下の外は寒い。あっという間にジーンズの中が冷たくなる。思えば、今年の2月に初めてフィンランドに来た時、経験した温度と同じである。これからこういう気温が頻繁に起こるのかな、と思うとなんともいえない(^^ ;)。ティックリラではマイナス11度を示していた。しかし、ヘルシンキではマイナス7度。やはり気温の差は大きい。
また「100」を読むと、Leonia銀行が顧客向けのユーロの扱いを始めるとの記事がある。そういえば先日届いた利用明細書に案内が入っていて、「99年1月からはユーロ建てでも貯金が出来ます」とのことだった。文房具屋には、ユーロとマルッカがボタン一つで変換できるという電卓も売られている。通貨統合は確実に近づいていることを感じる。しかし自分にはメリットは特にない(^^ ;)。
大学に行って、フィン語の授業。いつもの様子で授業が進む。テストは、例の封筒を使わないとのこと。一般の試験とは異なるシステムのようだ。そもそも、試験を受けなくても特に問題はないといっていたようにも思う。出席を取っているので、それだけで単位が出るということかもしれない。ダヴィッドが「君はどうしてそんなにたくさんの単語が覚えられるのだ」と感心していた(^^ ;)。また、フィンランド民謡の一つを聞く。「空は青く白く…」というのだが、先生も言うとおりフィンランド民謡には短調のものが多い。確かに長調で歌うような民族には思えないが(^^ ;)。
お昼の時間には、オリエンタリアですこしフィン語のテキストを読んで時間をずらし、社会科学学部で食事をする。今日はチキンナゲットのような感じのもの。西洋には「から揚げ」はないので、ちょっと物足りない(笑)。白菜のスライスを生で食べるのにもすっかり慣れた。
明日は練習で一日つぶれるし、今日は早めに帰るつもりだが、その前にヤカンが欲しいので、まずは駅前のアンティラまで行く。カイサニエミ通りを歩いていくと、駅からすぐ近いところに新しくできた映画館がある。Kino Palatsiというが、今日の「100」にも特集されていた。ヘルシンキには現在約6500席程の映画館の空間があるとか。人口が80万人くらいなので、多いのか少ないのか。しかし町で見掛ける映画の話題は多いように思う。切符は、大人で50FIMくらい。日本と同じくらいである。広告を見ていると、アメリカものがやはり多いようだ。機会が有れば一度行って見よう。
アンティラでヤカンを見るが、ハックマン製ということもあって200FIM以上する。それでは高すぎるので、久々にヒエタニエミのマーケット広場に行ってみることにする。6のトラムを待っている時に温度計を見たら、1時半でマイナス6度。じっとしていると芯から冷えてくる。ヒエタニエミまで行くと、さすがに屋外には、それでも2テーブルほど出ている。ホールの方を覗く。ホールは、南側の部分がフリーマーケット用に使われているようだ。おばさんたちが軒を並べている。2ヶ所でヤカンを見つけたので、交渉。最初のはどちらかというとアンティークもので、長いこと使われていなかったようなので没。次のものは大変きれいな状態だったので、これを買うことにする。30FIM。フリーマーケットは上手に使うと大変便利。
再びトラムに乗る。途中で降りて、WSOYの書店に行く。フィンランド語の類義語辞典がないかと前々から思っているのだが。店内を一回り。いろんなジャンルの本があって面白い。しかし、類義語辞典はやはり300FIM以上するものが1冊あるだけ。フィンランドではこういうのははやらないようだ。何も買わずに出る。そこから歩いて戻る。VANHAで古書展をやっているようだが、入場料が20FIMとあるのでやめ。スオマライネン書店で少し本を眺めてから駅へ行く。
金曜の昼下がりは、いつもたくさんの人達がいる。仕事が終わってから自分の家ないし別荘にいくのだろうか。しかしまだ3時前である。そういえば、こちらのオフィスアワーは8時〜16時が一般的。なので、4時過ぎの電車がいちばん混む。日本だと5時過ぎなので、混んでいる時間かな、と思って駅に行って肩透かしを食うことも。大学の施設も、一部は8時から開いている。だからといって、こちらの人は夜が早いということも無いように思うので、また不思議である。
途中のティックリラではマイナス9度。午後3時過ぎでこれなので、夜にはもっと冷えこむのか。帰りがけにスーパーに寄る。たまたま缶詰の前を通ったら、肉だんごの缶詰というのがあった。ちょうどいいので買ってみる。しかしこういう系統のものは少ない。あとは定番のツナ缶とか、スープ。スープといっても、オートミールに近いようなもの。なぜそれをスープと呼ぶのかは謎である(笑)。冷凍食品のコーナーには、大きな丸ごとのブロイラーが置かれている。そろそろクリスマス向けの食事の準備が始まるのだろうか。しかし、こんなのが入るオーブンがあるのだろうなあ(^^ ;)。適当に食べ物を買って、帰る。
家に帰ると、まだ誰も帰っていないようだ。そういえば、3の住人が昨日の夜にちょっと部屋に帰ってきたようだが、またすぐに出ていった。なにか取りに来たのか。ともあれ、最初に帰ってくるとまず郵便に注意しなければ。なにやら大きいのが来ている。アメリカとあるので、これは自分宛に違いない。見ると、先日注文した学位論文のコピーであった。随分早いので驚き。自分の日記を見ると13日に注文とあるので、なんと1週間で届いた。バラで製本されていないのではあるが、しかし早い。express便と書いてあるので、一番迅速なものらしい。でも価格は30ドル。これはいい。といっても、しょっちゅう注文するものでもないが。
早速、買ってきたヤカンでお湯を沸かしてコーヒーを飲む。こころなしか味が良くなった…かもしれない(笑)。
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