12/21(月)

 6時半に目が覚める。気温はマイナス5度と、ちょっと冷えこんでいる。朝食のパンを食べようとしたら、もううっすらとかびが(^^ ;)。まだ少しなので、かびの生えている部分を取り除いて食べる。ちょっと油断するとこれである。室内が暖かいのも考え物かもしれない。今日は特に用事もない。朝のうちは日記書きをする。行事があると長くなる。それが終わってから、大学へ出かけることにする。新聞の天気予報では明日あさってとまた冷えこむそう。幸い快晴なので、日の光が差している。11時過ぎというのに、まるで3時くらいの趣き。ヘルシンキに着く直前には、大聖堂の頭が光を浴びて輝いているのが見える。晴れる時には快晴になることが多いのもこの辺の気候の特徴といえる。まずはメッツェタロまで行き、食事。12時だというのに人は少ない。今日はストロガノフ。サラダはざんぎりのキャベツ。これはもっともはずれの場合だ(^^ ;)。食後に学部図書館へ寄る。ここもいつもいっぱいで待ちの行列が出来ているパソコンのコーナーに空席がいくつもある。地下の書庫へ降りてもひとはまばら。1冊借り出す。大学本館へ向かうが、途中でみると言語センターは冬休みになっている。休みの時に自習教材が使えないのは残念。大学本館にも人は少ない。学内用の端末から神学部のホームページにギリシア語の試験の結果が出ているか…と思って見たが、まだだった。神学部へ行く。3階の事務があるところの廊下の端に、試験の結果が張り出されている。教授ごとにまとめられている。見ると、前回の中間試験の結果も張り出されていた。これは知らなかった。今回の分は…と見ると、3で、中間とのトータルで3。これはいちばんいい成績なので、一安心。他にも3が二人。ユハも3であった。これだけ見てから、4階の図書館へ行く。読むべき本を探し出し、また本棚を眺めて関連書を探す。2、3コピーをとり、1冊借り出す。これは授業用で普段は2日間の貸し出しだが、休暇ということで来年7日までになっていた。これだけ済ませてから、神学部を出る。

 アレクサンテリン通りを歩いていくと、さすがに人が多い。たくさんの人がストックマンの袋を下げている。スオマライネン書店もすごい混雑。すこし眺めてから、駅へ行く。電車まで少し時間があった。見ると、いつも8FIMのソフトクリームが5FIMになっている。久々なので食べる。イチゴとバニラのミックス。それを食べながらホームを歩いて電車に乗る。マイナスの気温の中で食べるソフトクリームというのもなんとも(^^ ;)。コイブキュレまで帰り、スーパーに寄る。レジに行くと、子供達がたむろしている。うっとうしいな、と思っているとレジ係が声を掛ける。「買い物袋を渡しなさい」ということのようだ。彼らが袋詰めをしてくれるとか。持ってきている袋を出すと、なるほど詰めてくれている。念のためレジ係に「チップがいるか」と聞くと、その必要はない、とのこと。一種の社会勉強のようなものか。帰ると3時過ぎ。もう夕方である。家に帰ると、教会からクリスマスカードが届いていた。

 研究書を読み、ノートを打ち込む。またメールも読む。見ると、大学の同級生が来年の春先にフィンランドへ出張で来るとのこと。こういうのも楽しみである。夕食は調理済みフライと、5分で出来るというパスタをつくってみる。お湯を沸かして、鍋に1リットルくらい入れ、袋のパスタを入れてかき混ぜる。スープパスタに近いようだが、しかしどうも様子がおかしいような気がする。湯が多すぎるようだ。よくよく説明書を思い出してみると、湯は500mlと書いてあった(^^ ;)。それは多すぎるはずだ。まるで二人分くらい出来てしまった(笑)。しかたないので、食べる。スープが多いのを除けば、まあ一人分であろう。食後もまた本を読むが、いまいち疲れているような気がするので早めに寝る。

12/22(火)

 早く寝たせいか、今日の寝起きはいい。雰囲気的に寒そうな予感。温度計を見るとマイナス12度。まあそんなもんだろうか(笑)。しかし室温との差が30度近いというのは、考えるとすごいものがある。朝食を済ませてから洗濯。午前中は家で研究書読みとノート打ち込み。時折気分転換に他の本を読む。9時くらいにようやく明るくなって来る。天気は快晴のようだ。このくらいの気温だと樹氷になりそうだが、部屋から見ている感じではそうでもないらしい。座って読んだり、寝っ転がって読んだり。そのうち洗濯も出来たので、出かけることにする。駅までの途中で木を見たら、うっすら凍っていた。明日は樹氷になりそう。もう11時半なのに、太陽はまさに目の高さ。太陽の方に歩くのはまぶしくて大変なくらい。

 ヘルシンキについてから、まずメッツェタロで食事。やはりがらがら。今日は豚カツがあった。サラダもニンジンの千切りがあってよかった。しかしとなりには昨日の残り?のキャベツのざんぎりも(^^ ;)。食後に、あるいて海の方へ行く。空は晴れていて気持ちいいが、空気は張り詰めている。日が差しているところにいっても、暖かく感じない。これはかなりの冷え込みである。マーケット広場に行くと、モミの木がたくさん並べてあって、さながら林の景観(^^ )。大きいのやら小さいのやらいろいろある。他にも、クリスマス向けの飾りを売っているところがある。しかしさすがに寒いので、シートで囲った中で商売している。海まで見てみるが、入り江になっているところは凍っているものの、海そのものはまだ凍っていない。ところどころ氷は浮かんでいるようだ。そこから歩いて美術館に行くことにする。しかし歩いているうちに手足が冷えこんで来る。ちょっと長く歩きすぎたようだ。まだかな…と思っているうちに、建築博物館に出くわす。当初の目的とは違ったが、こちらにも興味があるので、今日はここに行くことにする。入っていくと暖かい。入って右側のオフィスで入場料を支払う。大人10FIM、学生5FIM。ここでは関連する書物も売っている。1階が図書館。2階が展示室になっているので階段を上がっていく。メインには、現在ニュルドレムという建築家の作品を中心に展示している。大学図書館やマーケットホールの図面、構造図などが展示されている。なかにはマリメッコの工場というのまであった。補修などもたくさん手掛けているようだ。もうひとつの小さい展示室は、ある設計工房の作品について。名前は失念(^^ ;)。ヴァンター空港の現在の拡張工事をになっているようで、完成模型や完成した時の様子のコンピューターアニメーションが展示されている。空港の出発ロビーの位置も変わるようだ。99年の完成ということで、楽しみ。3階は資料室。建築の模型が置かれているので、見ると楽しい。学芸員らしき人もいて、研究室もかねているようだ。模型にはタンペレのヨハネ教会や、大聖堂周辺、また「未来の家」という68年のUFOのような家のモデルもあった。しかしこれは石油危機によるプラスチックの高騰で中止になったとか(^^ ;)。またこの部屋の入り口にはフィンランドの建築を集めた写真集が4冊置いてあって、自由にみることが出来る。これが面白くて、4冊全部通して見た。ヘルシンキ市内の見慣れた建物のことなども分かって、ずいぶん役に立つ。建築関係の手頃なハンドブックがあればいいのだが。

 それからここを出る。歩いてエスプラナーディへ出て、神学部へ。本を返却し、コーヒーを飲んで研究書を読むことにする。すると、「こんにちは」と日本語で声を掛けるおじさんがいる。前から時々挨拶してくれるのだが、こちらは全然記憶がないので、話してみる。「あなた、この前の冬にここに来たでしょう」という。しかし会った記憶はないのだが(^^ ;)。このおじさん、ヘルシンキの東にあるシボーという町でスウェーデン語の教会の司祭だそう。何か試験もあるそうで、ここで勉強しているらしい。日本語を話せるのは、少し日本に居たこともあるからだとか。すこしいろいろ雑談をする。日本語とフィン語は文法的に似ていますね、というと、もとは中央アジアからどちらも発生したのだろう、「ロシア語を挟んでいるだけだから(笑)」ということで話が終わる。少し本を読むが、ちょっと英語が難しい。適当に切り上げて帰ることにする。

 駅まで歩いていく。今日の寒さはマイナス7、8度だな…と思って、ティックリラで電光温度計を見たらマイナス8度だった。マイナス3、4度までは特に寒いと感じなくなっているのがすごい(笑)。スーパーによると、午後4時くらいということもあって混んでいる。さっさと必要なものを買い、レジに向かう。また子供達がいる。クリスマスの時期の恒例なのかもしれない。家に帰ると4時すぎ。ヒーパッカが帰っている。母親から手紙も来ていた。今日はオープンサウナの日。5時からだったかな、と思って見に行くと6時からだった。それまで研究書を読む。6時にサウナへ。いつも開いているはずの方が、鍵がどうもうまく開かない。もう一つの入り口を試してみると、こちらが開いた。まだ誰も来ていないようだ。早速サウナに入る。そのうちにもうひとり来る。「君は外国人だね」ということで話し始める。神学を学んでいる、というと、なかなか面白い、という。叔父が神学部で教えていたはずだ、彼は大聖堂の司祭だが、という。彼はトゥルク大学でジャズを学んでいるとか。しかし奥さんがヘルシンキ近郊で学んでいるため、ここに住んでいるらしい。3回出入りしてから、サウナを出る。久々のサウナなので実に気持ちよかった。

 夜はぱらぱらと本をめくり、ラテン語の予習などをする。先週が随分立て込んでいたせいか、今週はちょっと気が抜けぎみ。引き締めていかねば。

12/23(水)

 電話の音で目が覚める。出ようとしたら切れた。妻からかしらん、と思って電話してみる。しかし違うようだ。と、そのうちにまた電話。実家からであった。なかなかつかまらないから…というが、最近は家によくいるのだが(^^ ;)。ちょっと早いかなと思ったけど…と、しかし5時半は早すぎる(^^ ;)。親の弁では、「早く夜になるから早く起きているかと思って」。そんなわけはない(笑)。また日照時間が少ないとビタミンDが不足するから…と。これは本当にそう思う。まあ1日1回は外に出ているから大丈夫だし、フィンランドは大陸に比べて晴れる日が多いようなので、特に大きな問題ではないようだ。ともあれ眠いので、また寝る。

 一度なぜか目覚ましが鳴ったが、止めてまた寝る。結局起きたのは9時。明るい。これからはまただんだん日が長くなっていくのか…。気温はマイナス7度ほどで、予想と違って冷えこんでいない。食事をしてから、午前中は研究書を読んだりメールを書いたり。そろそろ年賀状の準備もしなくてはならない。色塗りをする。京都の合唱団の友人から名簿を送ってもらったのが届いた。消印が19日だから、随分早い。12時過ぎに出かけることにする。

 駅までの道での感じでは、今日の気温はマイナス4、5度だと思われる。ティックリラで見てみたらマイナス6度であった。そういえば「フィンランド語は猫の言葉」でも同じような記事があったのを思い出す。「100」を読むと、明日からクリスマス休みで、次は28日の月曜日の発行だとか。今年はクリスマスと土日が重なったせいで休みが長くなっているように思われる。ヘルシンキに着いたらマイナス4度。ちょっと空気がぬるい。ポルタニアで昼食を食べる。今日は魚…と思ったら、はんぺんのようなものだった。ちょっと期待外れ。今日はマッシュポテトがついていたせいもあって食べ過ぎた(^^ ;)。

 食後の散歩も兼ねてまたマーケット広場へ。樅の木を売っている様子を写真に撮る。エスプラナーディを歩いていき、謎の?麦のトナカイ?の写真もとる。隣はお土産物屋さんらしい。覗いてみると、ハンドメイドものなどをたくさん扱っているようだ。ちょっと高めのようにも思われる。トナカイが置いていあるところは子供向けのおもちゃなどのお店。そこも覗いてみる。「星の王子様」グッズがたくさんあった。それからストックマンへ立ち寄る。6階のおもちゃ売り場は大賑わい。ぬいぐるみをみてみると、何種類かのウサギがいる。耳垂れはあまりかわいくないが、しかし耳が長いものが多い。気に入ったものを一つ、自分へのプレゼントとして買う(^^ )。いちおう、ストックマンオリジナルのブランドらしい。下まで階段で降りていくが、クリスマス直前とあってどこもたくさんの人。店を出てから、結局そのまま駅へ向かう。郵便局によって葉書用の切手を買っておく。電車に乗って帰る。

 コイブキュレでまたスーパーに寄る。特にクリスマスの時期の開店時間は掲示していないところを見ると、短時間ながらも開いているのかもしれない。しかし念のため、少し買いだめしておく。他の人達も山のように買い込んでいる。たしかに袋に詰めるだけでも大変だ。帰ってきたら3時。コーヒーを入れて、年賀状の色塗りの続き。適当なところでやめ、ラテン語の訳をする。これは今年最後。ほぼ1年、毎週続けていることになる。それが終わったところでシャワーを浴びて食事。また本を読む。エストニア音楽についての本をぱらぱらと読む。1980年の出版なのでやや古いが、時々聞いたことのある名前も出て来る。適当なところでやめ、寝る。

12/24(木)

 目が覚めると8時。枕がすこしつぶれてきたせいか、首がいたい。南向きでないので、天日干しができないのがつらい。いいかげん、朝が暗いのもいやになってきた。今朝はマイナス6度ほど。朝食を済ませて、エストニア音楽の本の続きを読む。古い写真なども載っていてなかなか貴重な本だが、今手に入れるのは難しいだろう。一通り読み終わる。途中でふと電話のことが気になって最初にもらったパンフレットをみる。祝日は特に土日料金になるとは書いていない。この辺は機械的に処理しているようだ。他のところもなんとなく眺めていると、「電話回線のレンタル」というのがある。以前には読めなかったこともあって、気づかなかった。これを見ると、最初の契約料は不要、月々の基本料金も普通の契約より少しだけ安い。これがあるなら、普通の契約にする必要はなかった。知らないことは損をする(^^ ;)。電話の権利を買う会社もあるようだが、支払いの関係で変に扱われても困るし、結局所有し続けることになりそう。在外資産にしておくか(笑)。ラジオを聞いているとクリスマス音楽が始終流れている。今日は曇り。指揮法についての本も読む。なかなか面白かったので、試しにインターネット上の書店で検索して見たら、ペーパーバックになって出ていた。注文してみる。1冊だけだと効率が悪いが、他に思い付かないのでそれだけを買う。12時前から雪が降ってきた。さらさらの雪だが、随分たくさん降っている。今年のヘルシンキはホワイトクリスマスになった。ふと二重窓に挟んであるライトビールを見ると、どうも様子がおかしい。よく見ると凍っていた(^^ ;)。部屋の中に戻して溶かすことにする。

 お昼にはインスタント・パスタ。今度はちゃんと出来た。一袋は飽きるので、半分にしておく。ぱらぱらと研究書をめくるが、どうも頭に入らない。息抜きに、前に買った原書のホームズを読む。訳は何度も読んでいるが、原文を読むのはほとんど初めて。ラテン語やフランス語の引用があったりして、新しい発見がたくさんある。ぼつぼつ読んでいくことにしよう。3時から近所のレコラの教会で子供達と家族向けのクリスマス礼拝があると広報誌に書いてある。どういうものか興味があるが、外は雪がざくざく降っている。どうしようかなとしばし考えるが、思い切って出かけることにする。さすがに出歩く人も少ないようで、前の人が歩いた後にも雪が積もっている。歩いていくとけっこう距離があり、雪道のせいもあって結局20分かかった。ちょうど3時になったところ。たしかに子供連れがたくさんいる。こういうところが賑やかなのは世界共通。礼拝が始まる。基本的に、大人の礼拝と同じスタイルで進んでいく。歌う讃美歌も大人と同じ本から。司祭は女性である。メッセージの部分で誕生物語を易しく話している。ヒツジのぬいぐるみや人形を使ったりしていた。オルガンは立派なものがある。ときどきカントル?のソロが入る。聖書の朗読は中高くらいの女の子が読んでいた。礼拝は50分ほど。入り口にある掲示板を見ていたら、この教会から日本にも宣教師が行っているようだ。奇遇。ただし北海道だが。また歩いて帰る。4時くらいで、だいぶ暗くなってきた。

 部屋に戻ってきたら4時過ぎ。今日は24日なので、共同のサウナは午後に「クリスマスサウナ」として特別に共同の時間が設けられている。男性が5時までなので、まだ時間があるし、雪道を歩いて少し冷えたのでサウナに行く。行って見たら誰もいなかった。今日は2回入るだけにしておく。30分くらいとちょっと忙しかった。ちょっとぼけっとする。それからまた本を読む。ラジオではあいかわらずクリスマスの曲を流している。だんだん同じ曲を何回も聞くようになってきた。人気があるものはある程度決まっているようだ。同じ曲でも、男声のソロや女性のソロ、合唱といろいろな形で流している。7時くらいに夕食にする。缶詰で買ってあった野菜のトマトソース煮。ちょっと濃い。結局今日はお日さまを拝まずじまいだった。サウナに入って食事をすると眠くなる。今日は深夜のミサがあるのでぜひそれには行きたい。コーヒーを飲んで、また勉強する。しかしどうも調子がよろしくない。1日運動しなかったからか。10時過ぎになるともう眠くなってきた。雪もまだ降っているし、深夜のミサは止めておくことにして、早々と寝る。

12/25(金)

 目が覚めると9時前。体がなまって仕方がない。これはどうしたことか、という感じである。毎日出かけていることにも、それなりに体調を維持する意味があるのかもしれない。朝食を済ませてから、小説を読んだり研究書を読んだりフィン語の教科書を読んだりして過ごす。そとはまた雪空。朝方にはまた降っていたが、お昼ころには少し明るくなる。と思うと、また降っている。今日も一日この調子のようだ。雪が降っているとあまり寒くならないのがまだ幸いか。お昼はラーメンで済ませる。また本を読むが、雪が止んだようだし、ずっと部屋にいると気分がおかしくなりそうなので、2時くらいに散歩に出ることにする。

 歩いて、線路の反対側の方へ行ってみる。団地が並ぶところである。さすがに歩いている人も少ない。スーパーを見ると、25と26が全日休みになっている。26はヘルシンキに出るつもりだし、特に問題はないだろう。すこし団地街の中を歩き回る。団地の裏にはグラウンドらしきものがある。学校があるようだ。あまり歩いていると足が冷えて来る。駅の方へ戻ると、キオスクが開いていた。また驚いたことに?図書館が開いている。24から27まで開いていると書いてある。これは行き場のない退屈な人のためか(笑)。丁度いいので寄ってみることにする。本を少し眺める。雑誌の棚を眺めていたら、係員らしきひとが「コーヒーはいかが」と声を掛けて来る。たしかにいつもはここにカフェが開いている。今日はクリスマスということで、コーヒー・紅茶とクッキーなどが無料でサービスされているようだ。ペストリ―をもらって、音楽雑誌を見ながらいただく。いままで音楽雑誌には気づいていなかった。広告もいろいろ出ているし、本屋で買っても良さそう。「Classica」と「Rondo」の二つがここにはあった。ざっと読んでから、帰ることにする。

 やはり動いた後の方が調子はいいようだ。また本を読みつづける。6時頃に食事。ミートボールとパスタを食べる。ミートボールはフィンランドでよく食べられるもののようだ。食後もまた小説を読んだり、研究書を読んでノートをつくったり。しかしぼけっとする時間も多いので、もうすこし効率的に時間を使うようにしたい。

12/26(土)

 朝起きるともう9時前。外はなんとなく暖かそう。気温は1度だが、道の雪はかなり溶けているところを見ると冷えこみはなかったようだ。洗濯物を持っていったら、幸い午前には予約がなかった。食事はパンと紅茶とヨーグルト。そろそろ新しい食料を買う必要がありそうだ。午前中はまた研究書をめくる。といっても最近朝が遅いので、すぐお昼になる。今日はさすがに出かけることにする。洗濯・乾燥が終わってから、12時過ぎに出かける。道は雪が溶けてぐしゃぐしゃの状態。長靴でないと安心して歩けない。しかも一部凍っていたりして、危うく滑りそうになる。電車は少し遅れて来た。ヘルシンキに着くと、結構たくさんの人がいる。先ずは腹ごしらえ。駅地下の店はだいぶ開いているようだ。フォーラムへ行ってみる。地下は、スーパーのほかは2つ開いているだけ。ここでケバブを食べる。これも考えれば4ヶ月ぶりくらいかも。30FIM以上の食事は高いと感じるようになった(^^ ;)。食後にフォーラムの上に上がってみるが、店は全て閉まっている。外に出てみると、雨がぱらついていた。ストックマンも閉まっている。しかしアレクサンテリン通りには結構歩いている人がいる。家族連れ、夫婦など。小雨だというのに、ウィンド―ショッピングをしている。今日はクリスマスの次の日で出歩く日だそうだが、まあ伝統に忠実?なことである。雨が降っていると歩き回るのもつらいので、3Bのトラムに乗って南側を回る。トラムも空いている。オリンピアターミナルの温度計はプラス4度になっていた。だんだん知っている通りが増えてきて、「あの道はここにつながっているのか」といったような発見が増えて来る。駅前に戻ってきたところで丁度時間もいいので、電車に乗ってコイブキュレへ帰る。

 駅前の図書館に寄る。マンションの新聞はなぜか22日までしか入っていないので、ここで新聞を読む。24日のものだった。次は27日とある。ざっと読んでいくと、最後にあるテレビ欄に見たことのある絵が出ている。宮崎駿の「ホームズ」ものがテレビで放送しているようだ。なるほど、テレビのプログラムを見ると書いてある。Sherlock Koira(犬)というタイトルになっている(笑)。これはぜひ見てみよう。ここでコーヒーとお菓子をまたもらう。ぼつぼつと人が来ている。新聞を読んでから、家に帰る。今日は1日どんよりとした曇り空。家に帰ってから、また本を読む。時々インターネットで遊ぶ。6時くらいに食事。肉だんごの残りとカップうどん。明日にはスーパーも開くし、なにか買ってこよう。また適当に本を読む。年賀状書きも少しする。

12/27(日)

 8時に目が覚める。気温は0度と、暖かいまま。食事と身仕度を済ませてから、共同部屋へテレビを見に行く。時間があるので新聞を読もうと思ったら、22日の新聞のままであった。新聞の管理をしている人が不在、ということだろう。テレビを見ていると、やはりアニメをやっている。パスツールの話のようだ。最後のキャプションを見ると、フランス製である。偉人伝ものシリーズらしい。それからお目当ての「ホームズ」が始まる。絵はもちろん同じだが、オープニングやエンディングの音楽はフィン語のオリジナルになっている。中身も知っているので、会話のフィン語もなかなかよく分かって面白い。間にコマーシャルも入らず、そのまま25分の番組が終わる。楽しんでから、部屋に戻る。それから研究書を読む。

 12時前に出かける。昨日溶けた雪は少し固まっている。スーパーの近くを通ったら、開店を待っている人達がいた。今日は12時からのようだ。電車に乗ってヘルシンキへ。すぐに雪が降り出す。ヘルシンキも雪。今日の雪は割と大粒だ。塊になって降ってきている。アテネウムに向かう。カフェにはランチがあるはずだが…と思ったが、今日は日曜だし、無いようだ。ついでにミュージアムショップを少し見ていく。建築の案内本もあった。200FIMくらいとちょっと値が張る。セール本もあったが、特に惹かれるものもない。ざっと眺めてから、何も買わずに出る。どこでお昼を食べようか…と考えて、わりとちゃんと食べたいのでストックマンへ行くことにする。昨日もいたが、道端でトランペットを吹いている人がいる。なかなか上手。エレベーターで6階へ。魚のフライがあったのでそれを注文。それだけで十分だろう、と思っていたら、やはり十分だった。付け合わせのジャガイモはすべて食べる必要もないのかもしれない。ゆっくり食べる。魚にはレモンがしぼってあるようだが、ソースはないのかな、と思ったけれども「ソース」という単語が浮かばなかったので、まあいいや、ということにする。食べている途中で思い出した。

 食後はエスカレーターで下に降りていく。5階のクリスマス用品は、半額セールになっている。ただしアーリッカなどのやや高級?なものは通常価格。これが30日まで続くのだろう。1階まで降りていく。本屋によって雑誌を見ていこうと思ったが、ストックマンにも雑誌売り場があるのだった。たまたま通りかかったので見ていく。けっこうたくさんあり、輸入物も多い。音楽物を眺める。Finland Music Quartelyというのがあって、エストニア関係の特集のようだ。面白そうなので買っておくことにする。普通の雑誌でも、輸入物の方が多いくらいかも。英語の見出しが目立つ。丁度いい時間になったので、駅へ行って電車に乗る。雪は止んでいる。

 コイブキュレまで戻ってきて、スーパーに寄る。休み明けの開店ということで、生の魚は売っていないし冷蔵ケースにも空きスペースが目立つ。ヨーグルトなどを買っておく。帰ってきたのは2時過ぎ。勉強しようとするが、なぜか異様に眠気がする。たくさん食べ過ぎたか。寝転がってホームズの短編を読む。一つ読むのに1時間くらいで、丁度いい。読み終わると眠気もさめたので、研究書の方に取り組む。6時くらいにいつものようにシャワーを浴びて、夕食にする。ラーメンと鶏のカツというもの。野菜ものが少なくなるのはいずこも同じ。明日からはまた学食で食べられるので大丈夫だ。夜はとにかく研究書を読む。なかなか進まない。

12/28(月)

 目が覚めたら8時半。こころなしか外が明るくなるのも早くなってきたような気がする。気温は3度。ここのところ暖かい。食事を済ませてから、また本の続きを読む。こう進まないといらいらして来る。ともあれ、じっと我慢して読む。そろそろ年賀状もださないといけないので、宛て名書きの続きもする。出かけようとしたら、郵便が来た。早くも年賀状が来ている(笑)。こちらには年賀状というのはないから、通常の通りに配達される。12時に出かける。だいぶ溶けていたのが、それでもまた凍ったようだ。こうなると始末が悪く、つるつる滑る。主な道には砂利が撒いてあったりする。これは歩く分にはいいのだが、トランクなどを転がしていると引っ掛かってしまうので一長一短。電車にのってヘルシンキへ。

 まず郵便博物館にある窓口で切手を買い、年賀状に貼って出す。たくさんあるとなかなか面倒。サンタパークやオーランドの切手のパンフレットがあるのでもらっておく。駅前からトラムに乗ってカイサニエミまで。メッツェタロで食事、と思うが、サラダを見るとまたキャベツのざんぎりだったため、予定変更。ポルタニアまで歩いていく。こちらはニンジンのスライスがあった。メインは「バリ風シチュー」だが、普通のビーフシチューとどのへんが違うのか分からない(笑)。食事のあと、中心街を歩く。今日は平日の昼間なのにたくさんの人が出ている。昨日からバーゲンが始まっているそうで、新聞の記事にも出ているし広告もたくさん出ている。あちこちの袋を下げて歩いている人がたくさんいる。特に必要なものがあるわけでもないが、靴について気がついたところで見てみる。今買った方がいいか、今のがつぶれるまで待つか。帰国くらいまでは持ちそうなので、難しいところ。変に冬用の靴を買っても日本では暑すぎるし。もうひとつ、という感じなので特には買わない。本来の目的はスラソルで楽譜を調べることだったが、行ってみたら12/23-1/10まで休みだった。これは仕方がない。歩いて駅前に行く。フォーラムやソコスを少し眺める。そのうち電車の時間になるので、駅地下のお菓子屋でナッツを買って電車に乗る。このお菓子屋はどこにでもあるが、内容的にはスーパーで売っているようなものと競合しないようになっているようだ。フィンランドでは基本的に業種の住みわけがきっちりしているように感じる。

 電車に乗ってから少し考えて、マルミで降りる。ここで次の電車までの間に買い物をする、という算段。大きい店の方がいろいろ選べていい。保存できるもので見ていくと、インスタントパスタのほかにインスタントリゾットもあった。肉スープの缶詰もあるので買っておく。また他の店に行けば、別の種類のものがあるのかもしれない。いろいろなチェーンに行ってみることも必要。次の電車にのって、コイブキュレに帰る。今日は結構うろついていた。昼前は日も差していたが、今はまたどんよりとした天気。ほんとにビタミン不足になりそうだ。野菜をしっかり摂らなくては。再び本を読む。メールのチェックをすると、ラテン語の読書会は今日だったということが分かる。早く訳をつくって送らねば。夕食はラザニア。夜にはラテン語の予習もする。今回は少し長い。

12/29(火)

 8時過ぎに起きる。気温は5度。暖かすぎるくらいである。45分からテレビを見ようと思うので、早々に食事を済ませる。丁度間に合って、テレビを見る。ちなみにこちらの新聞のテレビ欄には、「何回放送があって今日が何回目」というのも示されている。知っているアニメをフィン語で見るというのはなにか不思議な感じ。ビデオに取ればフィン語の教材にもなるか、と思うが、日本では再生できないか。終わってから部屋に戻って、ラテン語の訳をつくる。完成したものをメールで送ったのは11時過ぎ。少し本を読んでから、出かける。

 この気温にもかかわらず、道の氷はまだまだ溶けていない。危なっかしいし、歩くだけで疲れてしまう。電車に乗ってヘルシンキへ。今日はまっすぐポルタニアへ向かう。先ずは食事。今日は魚のフライ。なぜかパンがあまりなかった。食べていると向いに座る人がいる。誰かと思っていたら、「やあ」と声を掛けてきたのはトミであった。彼はエスポーに実家があるという。だからクリスマス帰省というのはないが、そのかわりドライブをしてきたそうだ。またクリスマスには特別の料理を作るそう。4人家族で、ハムを2キロ使ったとか。「全部食べたのか」と聞くと、いやいや、と首を振る(笑)。その他雑談をする。彼は先に食べおわって出て行く。こちらもそのうちに食事を済ませる。

 食後は、向かいの床屋で髪を切る。混んでもいなくて、すぐにしてくれた。慣れている人のようで、だいたい思った感じにしてくれた。今日は洗髪はなし。学生料金だが、なぜか97FIMというちょっと半端な値段だった。これで頭も軽くなった。いったん図書館に寄って、新しく売りに出ている本がないのを確認してから、コンピューターセンターで少しインターネットを使って本について調べる。出来れば本で買いたいのだが、カタログには載っていないようだ。本屋に注文した方が良さそう。それだけ済ませてから、歩いて駅に向かう。丁度いい電車があったのでそれに乗って帰る。コイブキュレでスーパーに寄る。ミカンを少し買う。少し晴れ間も見えているが、結局陽には当たっていない。家に帰って、また本を読む。息抜きにホームズを一つ読む。筋を知っているので、細かい単語を無視しても読めるのが気楽。研究書はそうもしていられない。今日は共同のサウナの日なので、6時過ぎにサウナに行く。3回入ると、45分くらい。部屋に戻って、ビールを飲みながら、食事を作る。インスタントのリゾットに挑戦。まずは説明書きを辞書を引きながら読む。目分量で水を量って煮る。これでいいのかな、と思いながらだが、うまく出来た。味は、いまいち(^^ ;)。いろいろ具をいれたらまた変わるかもしれない。ともあれ、出来ることが分かると食べられるものの幅が広がるのでありがたい。食事をしてから、また本を読む。結局、4日掛かりで読み終えた。妻からのメールでは、準備もほぼ出来たよう。もう明後日である。

12/30(水)

 6時半に目が覚める。最近この時間に目が覚めることが何故か多い。いつもはさらに寝ているが、今日は起きることにする。気温は1度と、また少し冷えてきたようだ。朝食を済ませてもテレビまでには十分すぎるほど時間がある。研究書のノート作りをする。パソコンでつくるのは検索に便利だが、マークとか目立つようにするとかが少し難しい。ルールを決めておかないと検索できなくなるし、しかしルールは忘れるもの(^^ ;)。まだ少し試行錯誤が続きそう。HTMLのタグを使うのが良さそうだが。そのうちテレビの時間になるので、見に行く。新聞を読むと、大晦日用?の花火の広告がたくさん出ている。大晦日は賑やかなようだ。今日のテレビのフィン語は少し難しかった。また部屋に戻って、続きをする。もうだいぶ明るい。今日は快晴のようだ。せっかくいい天気でもあるし、今日は早くから出かけることにする。

 実にいい天気。太陽がまぶしい。しかし足元は最悪。駅までの道で2回滑る。砂利が撒いてあるところを選んで歩く。電車に乗ってヘルシンキへ。晴れる時は本当に快晴になるので、実に気持ちいい。ヘルシンキについてから、まずは歩いて大聖堂のそばの郵便局へ。ここは割と空いているように思う。1月分の家賃を早めに払っておく。最近は振替の時に個人番号を聞かれる。前は特に聞かれなかったのだが。システムが少し変わったのか。払い込みを終えて、歩いて海岸へ行ってみる。大聖堂は低い太陽の光を浴びて輝いている。夏の高い太陽の元にあるよりも、この方が奇麗。海には氷は全くない。凍るのは1月か2月になりそうだ。波止場に立つと、太陽がまぶしい。マーケット広場に出ている店も少ない。帰りしなに観光案内書へ寄り、新しいヘルシンキガイドとヘルシンキの行事ガイドをもらう。前者はカウンターには出ていなかったが、頼むと出してきてくれた。歩いて大学図書館へ。借りていた本を返し、文献の複写を申し込む。「1件につき140FIMかかるよ」といったことを言われるが、なぜだかよく分からない。そのまま頼んでおく。それから神学部に行く。ガイドブックをぱらぱらとめくる。

 もう11時半なので、大学本館へ食事に。今日は「スイス風カツ」。なにかと思ったら、豚肉にハムとチーズが挟んであるものだった。ソースがかかっていないので、置いてあるはずのものを見に行ったら、ない。まあいいか、とそのまま食べる。ちょっと食べ過ぎた。いったん神学部に戻って荷物を取り、少し町を歩く。安売りの本屋に寄って、タリンのホテルガイドを買う。98年度ものなので、10FIMで叩き売られていた。別にこれでも十分。それからアカテーミン書店へ。ざっと眺める。幾つか欲しいものもあるが、必要性をよく考えてからにする。結局何も買わない。丁度時間がいいので、まだ早いが電車で帰ることにする。1時過ぎの電車。この時の気温はプラス2度。コイブキュレでスーパーに寄ってから家に帰る。また年賀状が来ていた。コーヒーを入れて、またノート作り。2日の分のバレエの幕間にはカフェのテーブルを予約しておきたいので、電話をすることにする。しかし電話での注文というのは最高に難しい訓練。といっても予約については電話番号しか書いていないので、ほかにしようがない。まずはいくつか単語を下調べしてから、電話する。日にちと人数、名前と電話番号。それから注文するもの。コーヒー・紅茶とケーキを頼んでおく。電話では少しあがってしまうが、なんとかフィン語のみで用件を済ます。まあ8月に来たにしてはずいぶんな進歩だ、ということにして自分を誉める(笑)。しかし気分はしばらく高ぶったまま(^^ ;)。また続きをする。しばらくするとどうにも眠くなったので、寝っ転がってホームズを読むが、さらに眠くなる。少し眠る。6時半に起きてからシャワーを浴び、夕食にする。缶詰の肉スープ。ジャガイモの角切りも入っていて、けっこうお徳。しかし鍋で温め、器に移して部屋に持って行こうとすると、「ぱしぱし」という音がする。まさかと思って良く見ると、器にひびが入っている(^^ ;)。あわててまた鍋に戻し、鍋から食べる。安物だったし、しかたないか。

 ニフティのフォーラムを覗くと、自分がつけたコメントに反論がついていた。その他、いくつかコメントをつける。妻からの最終のメールも来ていた。ノート作りと、ギリシア語を勉強する。

12/31(木)

 起きたのは9時過ぎ。朝食は昨日買っておいたデニッシュ。変哲もない棒型のものだが、肉入りと卵入りの2種類はどこでも売っている。今日は卵入りを買ってある。あとクロワッサン。食べてから、ギリシア語を少し読む。11時くらいに大学へ出かける。今日は曇り空。冴えない。しかし気温は2、3度と暖かい。ラテン語の調べものがあったのでポルタニアの古典の図書室に行くが、ここにはずいぶん古い版の辞書しかなかった。ぼろぼろである(^^ ;)。一通り調べてみるがどうも要領を得ないところがあるので、神学部へ行って調べなおす。ラテン語聖書のテキストについて、幾つか興味深いことも分かった。それから食事をしにまたポルタニアへ戻る。今日はビーフシチューがあった。しかし自由に取れるご飯には、今日は在庫処分のためか(笑)、カレーピラフがあった。こちらを取るが、シチューとカレーピラフなので取り合わせがいまいち(^^ ;)。ゆっくり食べているとだいぶ空が暗くなってくる。そろそろ空港へ行く時間なので、駅に向かう。駅のキオスクでヘルシンキ市内用のツーリスト切符を買っておく。3日有効のものを買ったので、タンペレに行くまで使える。それから市バスに乗って空港へ。

 空港に着いたのは2時40分くらい。飛行機は3時20分到着が時刻表のものだが、モニターの案内を見ると3時くらいの到着予定になっている。とりあえずコーヒーを1杯飲んでから、滑走路を眺めて待つ。隣にいる小さな子供が「ムーミン飛行機がもうじき日本から来る」といっている。3時前に、大きな飛行機が着陸する。残念ながらムーミン飛行機ではなかったので、子供はがっかり(^^ ;)。親が慰めていた。モニターを見ると、53分の着陸になっている。誘導路を通ってエプロンに着いたのを見てから、乗客通路と交差しているところで下を通る人を眺める。しばらくすると日本便らしき人達が歩いて来る。最初はツアーらしきおじさんおばさんの団体。それから個人客が来る。見ていると2人連れが多い。男女のカップルか、あるいは女同士かというところ。これなら一人で歩いて来るあきちゃんはわかりやすいな、と思う。それらしき人が歩いて来るが、眼が悪いのと少し暗いのとで確信が持てない。でも、ブローチには見覚えがあるから、多分そうだろうとは思う。一応さらに眺めているが、そのうちに乗客がとぎれたのできっとさっきの人がそうだ、と思う。到着口の方に向かう。出口のほかに、荷物受け取りの場所はこちらからも眺められるようにガラス張りになっている。あきちゃんのトランクの色が目に着いた。トランクを受け取ってから、カウンターに寄っている。リコンファームをしているようだ。それがおわるとあきちゃんもこちらに気がつく。出口で出迎える。それからフィンエアーのバスでヘルシンキへ向かう。

 ヘルシンキに着いたのは4時過ぎ。トラムに乗ってブレバルディまで行き、そこから歩いてホテルに向かう。ホテル・アンナはヨハネ教会の近く。チェックインを済ませて、部屋へ。通りに面した4階の部屋。シングルベッドが二つ。特に広いわけではないが、十分。部屋全体用の電灯がないのは、どこでも同じ。浴槽はなく、シャワーのみになっている。洗面台には石鹸やシャンプーのほか、ソーイングセットや靴磨きも入っている。一休みしてから、町へ出る。今日は大晦日なので、店は6時で閉まってしまう。うまくトラムが捕まらないので、歩いて中心まで。アレクサンテリン通りを少し歩く。カフェのFazerのウィンドーにあるお菓子でできた飾りは、前から見せようと思っていたもの。前に見た時と変わっているような気もするが。いったん元老院広場まで行ってからまた戻り、ストックマンに寄る。もうクリスマスセールは終わっていた。ところどころ眺めて歩く。地下で食品を少し買って、ホテルに戻る。日本から持ってきたもらったものの整理などをする。夜になると、あちこちで花火が鳴っている。ストックマンにも特設の花火売り場があった。家族などでも楽しむようだ。年末の恒例行事といったところか。夜半まで随分賑やかだった。


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