活動記録

「(仮称)京都市路上喫煙等の禁止に関する条例」骨子(案)に対する意見
    平成19年3月22日 NPO法人京都禁煙推進研究会
理事長  田中善紹/担当理事 栗岡成人

はじめに

路上喫煙には火傷、火災の危険性、吸い殻による環境汚染、受動喫煙などの問題がありますが、私たちは特に受動喫煙による健康被害が重要であると考えます。なによりも強調すべきは、受動喫煙の一番の被害者は乳幼児や病人などの弱者であり、大人と違って乳幼児やお腹の中の赤ちゃんは自分では受動喫煙を避けられないことです。
京都は、毎年 5000 万人の観光客が訪れる世界的観光都市、世界遺産都市です。世界の京都にふさわしい、世界に通用する路上喫煙禁止条例の制定によって、受動喫煙のない安全・安心・快適な京都が実現することを願っています。以下に骨子(案)に対する意見を述べます。

1.条例の目的

目的についてはおおむね妥当と考えます。但し、説明文の中で「屋外におけるたばこの煙による健康被害についても、様々な考え方がありますが、一定条件の下では有害となる可能性があるという指摘もあります」と記載されていますが、現実に受動喫煙による喘息発作や化学物質過敏症の症状増悪などの訴えを日常的に聞いていますし、タバコの煙(環境タバコ煙)が有害であること、受動喫煙による健康被害については多数の証拠があることから、タバコの煙による健康被害を防止することを目的に明記してください。

2.路上喫煙等の定義

路上喫煙等の定義を「道路、公園その他の公共の場所」と道路に限定せずより広く定義したことは評価できるので、後退なきようお願いします。条例の趣旨から言っても、歩行中の喫煙だけでなく、立ち止まって喫煙すること、自転車やバイクに乗車中に喫煙することも規制の対象としたのは良いことです。喫煙そのものが他人に危害を与える可能性のある行為ですから、携帯灰皿の使用の有無は問わないことも妥当です。また、吸っていなくても、火のついたタバコを所持することも規制の対象とするのは当然です。なお、自動車内の喫煙は規制の対象外とされていますが、窓を開けて喫煙する場合は自転車やバイク乗車中と同様に規制の対象とすべきです。

3.努力義務

「道路等を管理する権原を有するものが指定した場所」にあっては路上喫煙ができると読めますが、この喫煙場所には建物の出入り口付近および公園、運動場、動物園、バス停など不特定多数が集合する公共の場所を含めないことを明記してください。また、乳幼児、子どもなどが容易に近づけない場所に限定するようにしてください。なお、タバコの煙は無風の状態で最低半径7メートルの範囲にまで影響を及ぼすことが実験的に確かめられていることに留意してほしいと思います。

4.路上喫煙禁止区域の指定及び同区域内での路上喫煙等の禁止

路上喫煙禁止区域内には喫煙場所を設置しないことを明記してください。ほとんどの喫煙者は灰皿のある場所は喫煙できる場所と認識しており、灰皿がある場所は必ず喫煙場所となり周囲に有毒なタバコ煙を撒き散らす結果になります。路上喫煙禁止区域内の灰皿は全て撤去してください。

5.罰則

罰則規定を設けることには賛成です。ただし定期的なパトロールが必要と考えます。過料の金額は 1 千円〜 2 千円とありますが、諸外国の例からより高額でも良いと考えます。繰り返し違反する例や悪質な違反例には提示された金額の 50 〜 100 倍の過料が適当であると思います。

6.審議会の設置

審議会には京都での禁煙推進活動の中心的存在である NPO 法人京都禁煙推進研究会を加えてください。

Copyright (C) 2007 Kyoto NPO corporation no smoking promotion society,All rights reserved.