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非抜歯拡大法 投稿者:メグ 投稿日:2006/07/31(Mon) 17:26 No.1967
掲示板の過去ログを読むぶんには、私がしている矯正は
恐らく三村先生が習得した矯正法と同じ類のものと思います。
私は上顎前突なのですが、これを非抜歯拡大矯正法で治す場合
やはり「拡大」をして歯の並ぶベンチを広げ
無理矢理?前歯を舌側におさめるわけですよね。
この「拡大」というのは、3番から奥歯かけて側方に広げて
1,2番を舌側におさめるという方法がとられるのでしょうか?
私の今の状態を観察すると、ワイヤーの形状からしてそうですし、
あきらかに両3番の幅が伸びて口元が大きく盛り上がったようです。
こんなことするなら、抜歯して矯正した方が無理がないし
スッキリとするのになぁと感じます。
同じとこに通っている患者さんも同じようなことを感じています。
三村先生は、ご自分の習得された矯正法は正しいと思いますか?
今後の身の振り方を決めるためにも手遅れにならないためにも
少しでも疑問に感じているならば本音をお聞かせ下さると助かります。
今までも疑問に感じて、いくつかセカンドオピニオンを受けましたが、
どの歯科医に聞いても、こんな大きな顎の人はいない
どうみても顎を無理に広げすぎだし、
装置を外せば後戻りするのは間違いないと言われます。
本当に困っていますし、どうしたらいいのかわかりません…。
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Re: 非抜歯拡大法 Y.Mimura - 2006/08/01(Tue) 22:41 No.1970
どの程度拡大しているかが分からないのですが、拡大して前歯を入れるのは基本的にスペースが不足して前突している歯列に対して行います。上顎前突の場合、どの程度の前突かで変わってくるのですが、上顎側方歯群が前方に出ている、いわゆるアングル2級の場合、上顎の小臼歯抜歯は有り得ます。また後方に余裕があれば大臼歯の遠心移動も可能です。
歯列の幅がどの程度が正常かということに関しては、後戻りを防ぐ意味では、拡大をせず抜歯して矯正する方が、期間も短く簡単でしょう。しかしその場合舌側傾斜が強い、舌の入るスペースが狭い歯列になってしまいます。もちろん拡大して矯正する場合その拡大された状態に見合った舌の筋肉の強さが必要になります。現在のメグさんの歯列がどのような状態なのかは分かりませんが、拡大の限界を超えた状態であれば、便宜抜歯やストリッピングという歯の幅を少しずつ削る処置を行うこともあります。その場合でも抜歯ケースで矯正専門医でよく見られるような側方歯群が舌側傾斜したような仕上げにはしません。多分側方歯群は立ち気味の仕上がりになるでしょう。
3D矯正以外でもグリーンフィールド先生の非抜歯矯正などでも歯列の幅は一般的な抜歯矯正よりもかなり広いということはいえます。矯正の場合かなりいろいろな学派があり、拡大して矯正というのは数的にいえばマイナーかもしれません。そのため、拡大をあまり行わない矯正法の先生から見れば、拡げ過ぎと判定されることはあり得ます。
診ていないので確定的なことはいえませんが、もしかしたら拡げ過ぎなのかもしれません。後戻りに対しては舌のスペースを確保した後、舌の筋肉がしっかりついて、正しい位置に誘導され、横寝やうつぶせ寝などの歯列を壊す力を掛ける生活習慣を改善する必要があります。これらがうまくいけばそんなに後戻りするわけではありません。
現在あなたが気になっていることを、担当の先生に話してみてその懸案が解決してもらえるかをきいてみられればいかがでしょうか?
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Re: 非抜歯拡大法 メグ - 2006/08/01(Tue) 22:55 No.1971
詳しいコメントありがとうございます。大変参考になりました。
やはり矯正法にも派閥的なものがあるようですね。
もう一つ伺っておきたいのですが、非抜歯矯正派における
審美を犠牲にしてまで若しくは患者からクレームがくるリスクを負ってまで
(実際、非抜歯矯正は顔貌や口元など見た目の仕上がりに対して患者からのクレームが多いのではないかと思います)
歯列弓を大きく歯列幅が広い方が良しとする最大の理由はなんなのでしょうか?
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Re: 非抜歯拡大法 Y.Mimura - 2006/08/03(Thu) 19:20 No.1978
抜歯しないことと審美は、必ずしも相反することではありません。抜歯して舌のスペースを小さくして呼吸に問題が起こることを防ぐことは健康に大きく寄与する問題です。拡大が審美に問題がおきることとは認識していませんし、第1小臼歯抜歯のほうがアーチが狭くなり、審美には問題のあることという面もあります。非抜歯でどうしても前突感が取れない場合抜歯という選択肢が出てくるともいえるのですが、私の場合それは非常に少ないと認識しています。
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Re: 非抜歯拡大法 メグ - 2006/08/04(Fri) 04:12 No.1980
ありがとうございます。
ちなみに、私の先生が非抜歯に拘る理由は
(こちらの矯正歯科で治療しているわけではありませんが)
このサイトに書かれていることと酷似しています。
http://www.celelign.com/nukanai/nukanai_merit.html
このようなことを謳い文句にしている非抜歯矯正歯科は
割と多そうですが、矯正治療において、これらは一般的なことなのでしょうか?
また、矯正歯科の先生に伺ったところ、成人の場合
8割方は抜歯は免れないと仰ってました。
なので三村先生の場合、抜歯ケースが非常に少ないということで
どういったことなのかと思った次第です。
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Re: 非抜歯拡大法 Y.Mimura - 2006/08/05(Sat) 23:41 No.1986
表記のサイトに書かれている矯正法は私たちのやっている方法とは全く違います。そのため正確にコメントすることは難しいのですが、仕上がりの写真を見たところ側方歯群が外側を向きすぎているし、ワイヤーで矯正した仕上げほどの結果は得られていないように思います。
成人矯正が8割抜歯というのはちょっと多すぎるように思いますが、下顎の前歯を立てることを最大の目標に掲げて、拡大をしなければ、そのような結果になるかもしれませんね。
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Re: 非抜歯拡大法 メグ - 2006/08/06(Sun) 00:27 No.1987
ありがとうございます。
一つ気になったのですが、
「下顎の前歯を立てることを最大の目標に掲げて、拡大をしなければ、そのような結果になるかもしれません」
というのは具体的にどのようなことなのでしょう?
三村先生のやっている矯正法では、下顎の前歯を立てることは、
それほど重要視することではないと言うことなのでしょうか?
私の下の前歯は、やや傾斜気味に仕上がっています。
その為に、上の前歯の傾斜も治らず、オーバージェットが深く
目立つような状態です。
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Re: 非抜歯拡大法 Y.Mimura - 2006/08/11(Fri) 01:24 No.2006
下顎の前歯を立てるというのは、現代歯科矯正学の父と言われるTweed先生の研究から、そうすることによって矯正後の歯列が安定するという結果が得られたことから、抜歯矯正を始め、非抜歯での矯正を行っていた歯科矯正学の祖Angle先生から破門されたという経緯があったそうですが、抜歯矯正はそこから広まったといえるでしょう。ただそのことによって、舌側傾斜などで歯列や舌房が狭くなって、呼吸に影響が出る症例が出てきたり、顎関節症を起こしたりといった反省から、非抜歯矯正のテクニックがいろいろ現れてきたということがいえるでしょう。下顎前歯については、そこにある歯槽骨は非常に幅が狭く余りコントロールすることが難しいということもあり、無理に立てると根吸収を起こす危険があります。ですのであまり大きくこだわってはいません。ただ前突感がある場合はやはりストリッピングなどで歯の幅の総和を減らすことはあります。
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Re: 非抜歯拡大法 メグ - 2006/08/11(Fri) 12:41 No.2008
ありがとうございますた
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