学芸出版社

 

季刊まちづくり28号読書会

「地域づくりと景観法」を考える

原田佳道/久 隆浩/小浦久子

2010年10月30日(終了しました・ご感想はこちら


趣旨

 季刊まちづくり28号でとりあげた「地域づくりと景観法」について、議論を深めるため、巻頭に寄稿いただいた原田、久、小浦氏をお招きし、セミナーを開催いたします。
 今、全国各地で景観法を活用した自治体独自の様々な工夫が広がっています。
 しかし、仕組みができれば、自動的に景観が良くなるわけではありません。
 景観法による規制は手段にすぎず、地域の環境を良くしよう、その中でよりよい景観をつくりだし、一層、地域の環境を良くしようという関係者の意識の共有、その前提の元での協議が重要です。
 そこで事業者・設計者・行政・市民が、いかに前向きの、創造的なコミュニケーションをなしうるか、そのために普段のまちづくりや景観の事前協議に、どんな仕組みや工夫が必要かを、会場もまじえて討議してみたいと思います。
 奮ってご参加ください。
学芸出版社・前田裕資


参加者の感想


日時/場所

  10年10月30日(土曜日)5時30分開場、6時00分から8時頃まで
  場所:京都学芸出版社3階
      〒600-8216 京都市下京区木津屋橋通西洞院東入
           京都駅より徒歩約5分 お車での来社はご遠慮ください。電話でのお問い合わせはご遠慮ください。


主要プログラム

景観法の現状と課題
 原田佳道(国土交通省景観・歴史文化環境整備室)
景観法をめぐる取り組みの状況について概括し、地域の特性の応じた取り組みを各地で進めてもらうための課題、景観法の地域独自の使い方や条例など他制度との組み合わせによる地域に応じた使い方への期待を語る。

景観法と景観まちづくり
 久 隆浩(近畿大学教授)
市場や権力といった自分以外のものに調整を委ねようとする近代精神の限界を自覚することが大切ではないか。都市景観条例の一部を景観法が担うという箕面市での使い方、その仕組みや実際の運用をより具体的に紹介し、「自らも関わり、努力を積み重ねながらよりよい社会をつくりだす」ことにつながる景観まちづくりのあり方を語る。

景観地区でまちづくり―芦屋の生活環境のつくり方・まもり方
 小浦久子(大阪大学准教授)
マンション建設に対して景観法による不認定を出した芦屋市を例に、法律や都市計画の技術を駆使して、場所の特性に応じた大規模建築物の工夫のあり方を、位置や規模、外構なども含めて判断し、認定できる仕組みをいかにつくったか、その運用のなかでいかに実質的な協議を行い、よりよい建物を創造するかを語る。

議 論
 「事業者・設計者・行政・市民が、いかに前向きの、創造的なコミュニケーションを事前段階でなしうるか、そのためにはどのような仕組みが必要か」について、会場からのご意見もいただきながら、原田、久、小浦氏に議論いただきます。

本セミナー担当編集者による紹介(ブログ)


会  費

  1000円
  定員60名/申し込み先着順


講師略歴

原田佳道(はらだ よしみち)
国土交通省景観・歴史文化環境整備室。
1972年生まれ。1997年建設省(現国土交通省)に入省。2009年10月より現職。

久 隆浩(ひさ たかひろ)
近畿大学総合社会学部教授。
1958年高知県生まれ。1981年大阪大学工学部環境工学科卒業。1986年大阪大学大学院博士課程終了。工学博士。住民主体の景観づくり・まちづくりを支援

小浦 久子(こうら ひさこ)
大阪大学大学院准教授
民間建設コンサルタント勤務において大阪・関西の開発・都市計画に携わり、1992年より大阪大学工学部助手。専門は都市計画・環境デザイン。技術士(都市および地方計画)


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