学芸セミナー

地域旅で地域力創造

in京都

観光振興とIT活用のポイント

佐藤喜子光

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本の紹介へ
地域力創造研究所理事長 佐藤喜子光/総務省自治財政局長(前 地域力創造審議官) 椎川 忍  編著

趣旨

 訪れた人に地域を丸ごと味わってもらい、帰ってからも人に薦めたり、特産物を買ってくださるファンになっていただく地域旅。
 それは地域にある資源と人間の力を最大限活かして、地域の自給力と創富力を高める有力な方法です。
 そのための地域の態勢づくりと旅の作り方、とりわけ成功のための必須の道具であるITの活用法を、永年にわたり具体の取り組みを実践し成果をあげてきた各地の仲間達の事例も交えながらお話します。

講師:佐藤 喜子光

東京セミナー決定!(6.16)


阿蘇のタウンツーリズム(財団法人阿蘇地域振興デザインセンター 坂元英俊さん提供)

参加者からいただいたご感想

・Sさん(大学研究者)
 ITという最先端の技術と観光の関係性をうかがえたことは有意義な情報を得られましたので、良い機会になりました。
 
・Sさん(電力会社)
 本は現在注文中なのですが、お話を聞いて早く読みたくなりました。ICTの話はおもしろかったです。五感は大切ですね。
 
・Hさん(大学研究者)
 後半に進むに従って、盛り上がりが出てきて、ご講演の形態を知ることが出来ました。司会の前田さんと息がぴったりという感じが伝わってきてよい感じでした。ありがとうございました。
 
・Tさん(デザイナー)
 内容的には興味深く拝聴したのですが、時間が限定されていたせいか、セミナーのスタンスとして、「本のよみ方」に終始しているように感じました。もともと私はこの本をいづれ買う積もりではいますが、基本的なセミナーの仕立てが、あくまで「買った人」対象に思えました。故に買っていない段階では、内容になじみにくかったです。
 まだ、買ってない人には、「買って読めば良い」ということかもしれませんが、短時間ながらも内容にさらに触れていくセミナーであれば、尚良かったかと思います。
 ICTと旅の部分はいま少し、解説が欲しい。
 各質問以降の内容は大変良かった。これが聞けただけでも来て良かった。
 
・Tさん(観光業)
 観光情報を事前、事中、事後と3つに分けて説明された部分はよかった。
 まずは著書を読ませていただきます。
 
・Nさん
 声が聞きとりにくかった。時間を延長する場合は、残りたい人だけにするなど配慮されたい。
 
・Tさん(NPOスタッフ)
 参考になりました。
 
・Kさん(研究員)
 五感をFullに使う観光が生き残るというお話がとても深いと思いました。
 事後情報の再生と保有伝播がITの出番と思いました。
 
・無記名
 最後の質問は回答が質問のねらいとずれていたように思いました。
 
・Kさん(研究員)
 生き残る観光と無くなる観光については、すんなりと理解することができた。
 
・Iさん(デザイナー、大学講師)
 事後情報の大切さを再確認いたしました。
 
・Hさん(行政関係者)
 これから阿蘇に注目していきたい。ICTでは、Communicationが大事!!
 
・Uさん
 聞きに来て良かったです。
 ICT+スマートフォンで観光に革命がおこると思います。
 
・Gさん
 チャレンジングな話の内容だった。
 「訪れた人」に対するさまざまなアプローチは十分納得のいくお話でしたが、これから新たに旅に出てほしい人たちへのメッセージをもっと聞きたかった。というのも、最近若者たちの「旅すること」への興味、関心が低くなっている点を大変危惧しているため。
 

日 時 2011年4月28日(木曜日)18時00分開場 18:30〜20:30頃まで
参加費 1000円
場 所 京 都学芸出版社3階
参考資料 『地域旅で地域力創造』ご注文はこちら

講師略歴

佐藤喜子光
前著・好評発売中
地域力創造研究所理事長。1942年生まれ。京都大学教育学部卒業。近畿日本ツーリスト梶A立教大学大学院観光学研究科教授を経て、現職。著書に『旅行ビジネスの未来』(東洋経済新報社、1997)、『観光を支える旅行ビジネス』(同友館、2002)、『めざせ!カリスマ観光士』(同友館、2003)。共著に『観光学への扉』(学芸出版社、2008)など。

佐藤喜子光さんインタビュー
編集サブ担当者による紹介(ブログ、脱稿時)
 
 

『地域旅で地域力創造』

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地域力創造研究所理事長 佐藤喜子光
総務省自治財政局長(前 地域力創造審議官)
椎川 忍  編著
A5判、208ページ、定価2000円+税、2011年4月1日発売

−−目次(仮)−−

はじめに

序章 地域力創造 椎川 忍

1 「地域力」とは何か
  1 地域力の評価
  2 地域資源
  3 人間力
2 地域力創造のカギ
  1 人間力を伸ばす
  2 「絆の再生」
3 地域力創造の視点から見た「地域旅」への期待

第1章 地域が立つ観光とは 佐藤喜子光

1 見る観光では地域は立たない
2 地域を立たせる観光〜「地域旅」

第2章 地域のファンをつくる地域旅 大方優子/齋藤明子

1 地域から見たデスティネーション・マーケティング
  1 デスティネーション・マーケティングのめざすところ
  2 デスティネーション・マーケティングのプロセス
2 地域のショールーム〜「地域旅」をつくる
  1 地域旅の概念
  2 体感型ショールームとしての地域旅
  3 観光させる側・ホストたちの現状
  4 三つの事業形態に分けられる旅行業
  5 地域旅の司令塔〜DMO機能を備えたランドオペレーター
  6 地域旅づくり

第3章 地域とファンをつなぐICT 岩城博之

1 「ふるさと楽市楽座」による観光情報提供
  1 観光情報提供システムの不在
  2 ふるさと楽市楽座の哲学
  3 観光客の行動プロセスと必要な情報
2 e-地域資源活用事業の成果

第4章 先進的な取り組み事例

1 各地の個性とその背景を活かした特色あるツーリズムを育てる自治体
 〈山口県〉吉井明生
  1 「地旅」づくりの推進
  2 産業観光の新分野を切り拓く〜宇部地域
  3 エコツーリズムで地域振興と自然保護の両立をめざす〜美祢市・秋吉台エリア
  4 文化観光で通過型観光地からの脱却をめざす〜岩国市・錦帯橋エリア

2 市民が創った観光ビジョンに基づいて観光施策を推進する自治体
 〈福井市〉中川伸一
  1 地域の沿革
  2 福井市観光ビジョン
  3 まち歩きを楽しむ仕掛けづくり
  4 朝倉氏の遺跡を活用したおもてなし
  5 地域がつくるオリジナルツアー

3 行政の枠を超えて“新しい出雲・伯耆の国”を演出する情報発信センター
 〈NPO法人大山中海観光推進機構〉石村隆男
  1 大山王国の概要
  2 情報発信事業
  3 大山ミュージックリゾート事業
  4 ランドオペレーション事業
  5 大山パークウェイプロジェクト
  6 今後の展開

4 物見遊山の観光地からニューツーリズムのメッカへ転身を図る司令塔
 〈社団法人天草宝島観光協会〉岩見龍二郎
  1 観光地としての地位の確立から低迷まで
  2 天草宝島観光協会の誕生
  3 ニューツーリズム創出・流通促進事業
  4 今後の展開

5 グランドデザイン“スローな阿蘇”を実現していくプロモーター
 〈財団法人阿蘇地域振興デザインセンター〉坂元英俊
  1 グランドデザイン〜スローな阿蘇づくり・阿蘇カルデラツーリズム
  2 「阿蘇ゆるっと博」〜“阿蘇大陸”の開幕

6 埋没している地域資源を商品化するランドオペレーター
 〈御所浦アイランドツーリズム推進協議会〉吉岡慎一
  1 御所浦の概要
  2 地域資源の有効活用に向けて
  3 御所浦らしさを実感させるための「御所浦の姿形」の特定
  4 御所浦の目標市場
  5 御所浦の新しい地場産品と観光商品
  6 御所浦の新しい情報戦略〜市場(消費者)へ向けた情報発信体制
  7 御所浦の新しい事業推進体制

おわりに



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