04 西本願寺伝道院と東本願寺のなまこ壁

親鸞聖人750回大遠忌法要で賑わう門前町の町並みのなかに、突如、洋風建築が表れます。
明治時代の建物です。伊東忠太の設計で、最近改修を終えたばかり。
忠太っぽい、独特の動物の石造が鎮座しています。
ドームの下の柱や窓は仏教風のモチーフで、オリエンタルな雰囲気が素敵です。
森田さんによると、このあたりに左官洗い出し仕上げが見られます。
ドーム内部も見せていただきました。
8つの面があって、これも法隆寺の夢殿(八角円堂)なんかを意識してるのかなー?
伊東忠太設計の西本願寺伝道院。上部の欄干あたりに、洗い出し仕上げがみられます。

西の次は東です(宗派が違うんですね)。
東本願寺の北側には立派ななまこ壁があります。ここは私の通勤路。
塚本さんは開口部が気になるよう。まわりに装飾が施されています。
「人間も、開口部のまわりはセクシー」なんですって。
のっぺりした部分は背中で、窓の周りはキュってなって目とか口とか、穴の部分。
おもしろい見方ですね。いろんなものが顔に見えてきそうです。
こんもりとしたなまこ壁。けっこう迫力あります。
上部の開口部付近は繊細な仕上げです。


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