06 三十三間堂の太閤塀

千体もの仏像が並ぶことで有名な三十三間堂の裏(南)側に、巨大な版築の塀があります。
豊臣秀吉が造立した方広寺大仏殿より移築されたそうで、瓦に豊臣家の家紋である「五七ノ桐」が入れてあることから、太閤塀と呼ばれているそうです。
この辺には秀吉ゆかりの場所がたくさんあります。
桃山文化らしい迫力ある塀。上部には「さび」が出ています。

太閤塀は版築なのですが、定規筋と呼ばれる漆喰の5本線が入っています。線の数で格式の高さを表わし、5本は最高位なんだそうです。
庇が深いせいか、ほとんど風化しておらず、どっしりとした力強さがあります。
人通りの少ない緩やかな坂道に、この壁は静かに佇んでいました。
裏通りの風景に馴染む壁


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