A級の時間とB級の空間 都心市街地では、 大通り沿いを外れて、 狭い道幅の街区に入るほどに歴史的な遺産が残っていることが多い。 そこにはA級の時間がある。 そういう場所でも、 最近の建物は残念ながらそれほど上質ではない。 空間はB級ということである。 そんな組合せがつくる都市環境が意外に安堵感を抱かせるのは皮肉なことだが、 京都の裏寺町でもそのとおりだ。 田端 修(大阪芸術大学)