通り庭の長屋/我が住み方の記 大阪の下町天下茶屋の長屋に生まれ、 ここに住み続けている。 夏の西風(海風)は、 長屋の筒状の空間を良く通り抜けた。 祖母が「通り庭」を行ったりきたりしながら家事をしていた姿が目に浮かぶ。 私はこの「通り庭」をそのままオープンスペースとして残し、 これを「風の通り庭」と名付けた(敷地:間口4.5m×奥行15m)。 久保光弘(久保都市計画事務所)