街の遺伝子(写真)
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■日常への入口■

画像52a 誰が座るイスなのか?
 カフェやブティック・雑貨屋の新規出店でここ1〜2年変化が激しい大阪・南堀江。 道路からセットバックした、 とあるマンションの前に置かれた1脚のイス。 背後にはほうきとちりとりも見える。 マンションのオーナー居住者が、 清掃の後、 変わりゆく町を訪れる若者達を眺める場所か。 大阪の都心には生活がある。

澤木昌典(大阪大学)

画像52b 別世界へのトンネル
 中央区鰻谷の中正ビル。 この路地を入ると、 小さな店と2階の店に上がる小さな階段が交互にならんでいる。 行き着く先は緑豊かな裏庭だ。 3、 4階はマンションになっている。 かつては2階建店舗付住宅が並んでいたそうだ。 マンション下の裏長屋も、 今はこだわり、 流行の店が並び、 若者の溜まり場だ。

岡絵理子((株)住環境学研究所)

画像53 通り庭の長屋/我が住み方の記
 大阪の下町天下茶屋の長屋に生まれ、 ここに住み続けている。 夏の西風(海風)は、 長屋の筒状の空間を良く通り抜けた。 祖母が「通り庭」を行ったりきたりしながら家事をしていた姿が目に浮かぶ。 私はこの「通り庭」をそのままオープンスペースとして残し、 これを「風の通り庭」と名付けた(敷地:間口4.5m×奥行15m)。

久保光弘(久保都市計画事務所)

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