カワイクオシャレニ
都市住宅のかたち
□大阪・阪南の長屋:洋風と看板建築型
昭和初期に生まれた大阪の郊外型長屋は、 町家と屋敷の構えが融合し、 新たな職種である都市サラリーマン層の豊かさへの希望に応えた都市住宅の新しいかたちである。 和風から洋風まで、 デザインは多様であるが、 低層高密に暮らす都市空間のかたちは継承されてきた。 そのうち近代ファッションを求めてファサードを覆う看板建築になるものがでてきたが、 空間構成は変わらない。 しかし、 それらが建て替えられるとき、 そこに現れるのは多様なようで画一的な3階建てミニ開発型戸建てと空地の中に立つ箱型の集合住宅。 これら内に閉じたすまいには、 都市空間のかたちへの意識はない。
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