誘導の結果は行政の指導力も借りて一つ一つ積み重ねられているが心配な点も浮かび上がって来ている。
それは、 現在のデザインコードのみで誘導を積み重ねて行くと単なる懐古趣味の映画のセットのような街並みになってしまいそうなのである。 このためには「らしさ」とは何かをもう少し分析し、 現在のデザインコードを改善する必要がある。
このように神戸新在家の「らしさ」の街並み誘導はモードの形成に向かっていると言うよりも、 今のままでは単なるファッションとして誘導が続けられているように思う。
ラシクラシク
「らしさ」の街並み誘導
□神戸新在家の「街並み」の誘導
神戸市灘区新在家南地区は、 日本酒メーカーの集積地、 灘五郷の一つ「西郷」の酒造りのまちであり、 旧西国浜街道が通っている。 このため当該地区のまちづくりにあたって、 まちづくり委員会と神戸市長が「まちづくり協定」を締結し、 伝統ある酒蔵のあるまちの「らしさ」を和風−白壁、 築地塀、 黒瓦等のデザインコードを設けて誘導を図っている。
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