ムカシムカシ
消費される土地
□堺の埋立地に観る土地神話の幻想
堺の埋立地に足を運ぶ機会があった。 埋立地からは臨海工業地帯が遠くに見え、 反対方向には大阪湾が広がっている。 大阪湾は江戸期の大和川の流路変更工事や新田開発によるデルタの埋立、 明治以降とくに第二次世界大戦後は高度成長期の重化学工業優先の土地利用政策による埋立が進んだ。 それは大量消費に伴う大量廃棄物処理にとっても一石二鳥であったのだろう。 それにしても広い造成地の中で、 たいへん小さく見えるダンプトラックでこれだけの土砂をよく運んだものだと驚かされた。 さながら芭蕉の「夏草やつわものどもが夢の跡」を見る思いであった。
このページへのご意見はJUDIへ
(C) by 都市環境デザイン会議関西ブロック JUDI Kansai
学芸出版社ホームページへ