大阪市内の住宅地でも、道路上にたくさんのプランターをはみ出しているところが多い(いわゆる「道端花壇」)のですが、ここはシンプルな長いプランターが一つだけ、概ね月に1度、季節の花が植え替えられます。
また夜間、シャッターが下りた後でも、毎日こうやってライティングがされています。周囲は歩道も無い幅員6。0m程度の区画道路で、ところどころに防犯灯があるのみの暗い寂しい通りです。この場所だけ、この花だけがスポットライトを浴びたように、明るく照らされ、毎日ここを通る度に、私はなんだかほっとするのです。
私はこの建物のオーナーに、とてつもない気品とセンスの良さを感じずにはいられません。
美しい街並づくりは、法制度拡充や、条例整備、基準づくり等ももちろん大事なのですが、一方で1人の力、小さな行動だけでも、街を美しくしたり華やかにしたり、安全にしたりできる可能性を感じさせてくれた花壇なのでした。
パーツを重ねる
Spotlight
2006.3.9撮影
2006.4.26撮影
2006.5.31撮影
2006.6.21撮影
2006.8.17撮影
2006.10.2撮影
大阪市大正区の下町、毎日娘を保育園に送り、通勤途中に通る住宅地の中のとある建物の前の花壇です。ジイケイ設計 光安正太
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