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土木デザインキーワード08b/土木デザインの理念
統合性2
(C) by 榊原 和彦
空間軸、 時間軸、 主体のそれぞれにおいて「統合」のデザインを
「空間軸における統合」は、 空間の連続性や一体性と言った空間の論理に由来しており、 多くの空間(景観)構成要素の「統合調整」「総合設計」をへての統合化を意味する。
時間軸における統合とは、 デザインが時間軸上で一貫していること、 あるいは、 過去の継承のもとに今のデザインがあることなどを意味する。
時間的統合と土木(京都・宇治川の浮島の護岸)
なかなかの風景である。 しかし、 護岸が、 直線の平面線形、 平面の法面を有し、 「自然な」感じを与えない。 曲線、 微妙なアンジュレーションがほしい。 グレードの高い整備だけに惜しい。
聞くところによると、 計画段階でそのようにしていたが、 施工段階で諸般の事情によりこうなったと言う。
これが事実であれば、 計画案の「継承」が巧くいかなかったということであり、 時間的統合の欠如を意味する。
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