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土木デザインキーワード44c/風景の中の土木
風景土木3
(C) by 榊原 和彦
「風景土木」を目指したデザイン
風景の主題となり、 また、 風景の基層を形成することで風景をつくる、 そういうものとして土木に目を向け、 風景をつくることを土木づくりの目的として明確に位置づけることが、 土木を新しい次元に導くであろう。
- 情景の舞台としての風景土木(ローマ)
古く、 摺り減った舗石ブロックからなる階段。 坂上の古びた鋳鉄の柵や樹木の向こうには、 景物は何もなく、 「空」のみである。 したがって、 それは「図」ではない。 さりとて石の階段も樹木も「図」(主役)たり得ていない。 坂上で何かを語り合う男女の姿があって、 感興が生まれている。 情景の舞台としての風景土木である。
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