土木デザインキーワード67a／土木の造形

「自然な」造形1

(C) by 榊原　和彦

「自然な」デザインを

　『「自然な」造形』は、『「不自然な」造形』（『「不自然な」造形』の項を参照のこと）ではない造形一般をさすのではない｡
　人工的ではない、天然・自然のものという意味での自然、「自然の系」というときの自然に関わっての造形である。

「自然」にしたがった造形（総社・吉備路風土記の丘）
「大地の造形」である｡田圃の畦道、写真左上の古墳を巡る道も、地形にしたがっただけである｡もちろん、その「肩」もごく自然なラウンディングが施されている｡直線などどこにもない｡
最近の土の造りに関しては、強く言いたい｡直線、土工面の「平面」があまりに強調されすぎている｡
これは、施工技術の向上と施工管理の充実によるものであろうが、それらがかえって、「大地の造形」「アースワーク」を阻害している｡「自然の形」にしたがう必要がある｡

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