私たちにとって1月17日に起きた阪神大震災とその後の復旧・復興への動きは、 都市環境を考え、 今後のまちづくりを考える上で極めて重い意味を持っています。4回目を迎えた関西フォーラムでは、 この震災を契機として都市環境デザインを見直しつつも、 地域風土に根ざし、 歴史的に継承されてきた「まちのアイデンティティ」を創造的に育成する方向を、 原点に返って探ってゆきたいと考えました。
そのため、 フォーラム基調講演にはトロント大学教授のエドワード・レルフ氏を迎え根源的な問題提起をお願いし、 またフォーラムに先立って各地で「まちとらしさ」を考えるワークショップを行ないました。
9:30 開 演
9:50〜10:00 挨 拶 江川直樹(都市環境デザイン会議関西ブロック幹事
・現代計画研究所)
10:00〜11:00 基調講演 場とアイデンティティ
エドワード・レルフ(トロント大学教授)
1942年生まれ。パリ大学で地理学および文学博士号
(国家博士号)取得。風土学の分野を開拓し、独自
の画期的な理論を構築するとともに、日本学に新次
元をもたらした。著書に『空間の日本文化』(筑摩
書房)『日本の風景・西欧の風景』(講談社現代新
書)『風土の日本』(ちくま学芸文庫)がある。
11:00〜12:15 プレ・フォーラム・ワークショップ 「まちとらしさ」報告
「阪神間らしさを語る」後藤祐介(絵U計画研究所)
「京都らしさを語る」西斗志夫(住宅・都市整備公団)
「海上都市のアイデンティティ」
浜田法男(鞄s市戦略デザイン)
「能勢街道のまちなみ・らしさを考える」
久隆浩(大阪大学環境工学科)
12:15〜13:30 休 憩
13:30〜14:30 問題提起 まち・まちづくりとアイデンティティ
地域アイデンティティの相貌
材野博司(京都工芸繊維大学造形工学科)
ランドスケープにおけるらしさ
上野泰(ウエノデザイン)
イタリア都市とアイデンティティ
井口勝文(竹中工務店開発計画本部)
14:30〜14:40 休 憩
14:40〜16:40 パネルディスカッション アイデンティティとまちづくり
コーディネーター:鳴海邦碩(大阪大学環境工学科)
パネリスト :佐々木葉二(竃Pコンサルタント)
:山崎正史(立命館大学環境システム工学科)
:重村力(神戸大学建設学科)
:大塚守康(潟wッズ)
:成瀬惠宏(鞄s市設計工房)
コメンテーター :田端修(大阪芸術大学建築学科)
:小浦久子(大阪大学建築工学科)
16:40〜17:00 全体講評 榊原和彦(大阪産業大学環境デザイン学科)
総合司会 大矢京子(鞄s市環境計画研究所)
17:30〜19:30 懇親会