現況は桜並木が残っていましたので、 ここを桜の縁側というテーマで設計し、 たたずむ、 すわる、 うつろうことができる空間に変えました(図37)。
座るベンチはこのように人がいなくても楽しめる家具のようにデザインしました(図38)。
かつては女性が歩ける道ではなかったのですが、 こういうふうにデザインしますとファッショナブルな空間に変わり、 女性も安心して歩けるようです(図41)。
その結果、 落花も美しく見えます(図45)。
これは、 それらをテーマにした「さいたまひろば」国際コンペで当選した「空の森」という駅前広場の空間で、 現在、 実施設計中のものです(図48)。
1階は商業空間となっています。
ガラスのファサードで囲われアーススラブがビルの外壁として見えるようにしました。
この街の人々は駅をでると森に出会い、 森の中を通って家へ帰ることが将来できるでしょう。
こういう都市と自然の入れ子構造をつくることによって、 新しい都市づくりの提案を試みたものです。
ありがとうございました。
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