1つの疑問として、 等間隔に樹木が配置されたことがある。 技術面での制約があったのかも知れないが、 バラバラに配置することで、 変化に富む空間が生まれ、 より自然に近づいたのではと考えた。
「今田の家」では、 「便利」は必ずしも「快適」の主要素でないことを改めて気付かされた。 「快適」への道が今後「便利」から自然との関わりへと、 比重が移っていくものと考えられる。 環境共生をあまり意識せず、 自然との関わりによる快適さを突き詰めることで、 ある程度の共生が達成される一例であると思う。
ただこの住宅について、 山崩れなどの自然災害への対応が心配になった。 自然との共生を考えるとき、 自然災害への対応は切り離せない問題であると思う。
奥村さん
「さいたま新都心・けやき広場」は、 近代建築と環境との共生・融合として1つの明確な答えであると思う。 今後、 木々の成長により新たな空間が成長していくであろうが、 現在はまだ「人工的な自然」という感は否めない。
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