JUDI関西ブロックの都市環境デザインフォーラムの今年のテーマが「環境共生型都市デザイン」だったので、 今日のお話はタイムリーだと思いました。 上野さんもそれを意識して話されたのでしょうか。
上野:
直接の関連はありません。 実は今年のフォーラムのテーマを詳しく知ったのは割合と最
有光:
私も鶴橋で取り組んでいるまちづくりで「環境共生型都市デザイン」を理念としてあげています。 ですから、 今日のお話の最後に出てきた駅前広場を緑で覆うという話は、 とても参考になりました。
ただ、 私達も屋上緑化やソーラーシステムはすぐに思いつくのですが、 建物の壁の緑化はなかなか気がつきませんでした。 上野さんのスケッチでは本当に壁面全部を緑で覆っていますね。 関西でも甲子園球場の壁は緑でびっしり覆われていますが、 上野さんのスケッチのように高層のオフィスビルの壁面を緑で覆うような方法は、 現実に出来るものなのですか。
上野:
壁面を覆った緑は地面から生えているわけではなくて、 それぞれの階にプラントボックスを置いてそこから壁面緑化をするという方法です。 だから建物の高さが問題になることはないと思います。 現にマレーシアでは30階位の建物も緑化している例があります。 ただ生育条件は問題がありそうなので、 管理には特別なスタディが必要になるでしょう。
同じくマレーシアの例では50階位の屋上に樹木を植えている例もあります。 木は可哀想かもしれませんが、 つくることは技術的には可能だと思います。
しかし気をつけたいのは、 建物の寿命が来ればそこに根ざす植物の寿命も終わりになってしまうことです。 ですから、 これも一種のフローの緑化です。 フローの緑化と、 地面に植えて何百年のタイムスパンで考えられるストックとしての緑化はきちんと役割分担を考えておくべきだと思います。
司会:
ありがとうございました。 では最後に鳴海先生にコメントをお願いします。
オフィスビルの緑化について
有光(環境開発研究所):
近のことで、まったくの偶然です。
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