以下はその第1次試案とも言うべきのであり、 今後幅広く議論を重ねてゆく事によって、 より意味のあるものになってゆくことを期待している。
都市開発における大規模化、 総合化の限界が明らかとなってきた今、 部分からの改変、 例えば wwwのような小規模な「部分的」システムの連担によって、 全体的システムを構築する「緑としての建築」と言う考え方は、 今日的システムとして検討に値するものと考えている。
1.街に「緑のスカイライン」を造りだす建築。
2.街中にあっても小鳥や蝶などの声や姿に接することが出来る建築。
3.日陰棚の下の涼しい住まい。
4.夏道を歩いていても、 暑い「照り返し」を受けない建築。
5.風通しが良く、 クーラーに頼らない暮らしを目指す建築。
6.冬の日差しが入るように「隙間」の多い建築。
7.隙間の多い建築は内部に路地や中庭を持つ。
8.集合住宅の上階でも、 窓の前に緑がある住まい。
9.緑が身近にあり、 街中でも四季が感じられる住まい。
10.「緑のスクリーン」によりプライバシーが守られる住まい。
11.街中に居ても、 誰でも気軽に菜園や園芸が出来る住まい。
12.既存の樹木や環境資産を生かした建築。
13.緑に包まれた快適な「共用空間」を持つ住まい。
14.緑を通じて、 地域の人のつながりが出来る住まい。
15.古い町並みとも共存できる形を持った建築。
16.近隣に住む人に、 日照や風通し、 眺望で迷惑をかけない建築。
17.近隣に「借景」を提供する建築。
18.同じような建物が多く出来れば出来るほど、 町の環境が豊かになる建築。
19.「早もの勝ち」ではなく、 地域の誰もが京都の良さを享受できる様な、 周りに配慮した建築。
緑のスカイラインは、 京都周囲の山々と呼応して、 街に「生命感」を呼び込む。
スカイラインを造る緑は、 小鳥や虫たちを街に呼び戻す。
建築は、 植物に覆われて直射日光を受けない。
植物に覆われた建築は太陽の熱を貯め込まない。
外気との接触面を大きく採った「ラジエーター状」の建築。
夏風を通す「ラジエーター状」の建築は、 冬の日差しを通す。
中庭等は舗装せず、 可能な限り緑化する。
「ウエット」な潤いの感じられる住まい。
敷地内に既存の樹木等がある場合は可能な限りそれを生かす。
町の持つスケール感やテイストを尊重した形態。