倉敷窓(くらしきまど−扉つき) 倉敷では現存最古の町屋である井上家住宅のみにしかみられないものであるが、 片開きの漆喰仕上げの土戸をつけた倉敷窓がある。 もちろん閉めた場合には角柄(つのがら)形式の木地のままの枠はかくれ防火的となる。 倉敷では少なくとも江戸時代後半には大火がなかったようなので、 この土扉は防火的には必要性に乏しく廃止されるようになったものと推察される。 (倉敷市教育委員会文化財保護課 吉田晴幸)