淡路景観園芸学校の現在と未来
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まとめ

 

 まとめですが、 私達の学校は県立ということもあって地方分権の時代、 「地域にこだわる」事を実践的な形で学んでいって欲しいと考えています。 そして花と緑による地域デザインのプロフェッショナルを育てていくというのがこれから本学校の目指すべき方向ではないかと思っています。

 最後に問題点についても触れさせて頂きます。

 うちの学生はよくがんばっていると思います。

 例えば先ほどのような実践的な活動をベースとした課題を論文としてまとめて、 学会などでかなりの数を発表しています。

 しかも論文をまとめるだけでなく、 地域で行われるプロジェクト演習だとか、 植物を実際に育てる演習だとかをこれと並行してこなしています。

 しかし実際のところ、 学校教育法によらないため、 就職等に絡んで少々問題が起こっています。

 例えば会社訪問などの登録ができなかったり、 学科試験も公務員試験なども資格無しと判断されてしまう、 留学なども困難だったり、 奨学金や学割が無かったり、 就職できても専門学校扱いで初任給が大学以下になって、 この学校卒よりももとの大卒の方で申し込んだ方が有利といった状況になっています。

 これには、 いわゆる学校教育法の矛盾点がかなり出ているのではないかと思います。

 学校教育法でみとめられた「特権」はある意味では教育を大切にする国民の意志の現れかもしれません。 しかし大学教育は今、 変革の時期に来ていますので、 このような地域にこだわった教育も、 もちろん我々の行っている教育が全てだとは言いませんが、 なんとか就職などで不利にならないよう認めてもらえるような状況にならないかというのが、 私達教員が望んでいる事です。 学生が頑張っているだけに、 私たちの責任で資格上の不利益などを何とかしないといけないと思っている所です。

 まとまりを欠いた話になりましたが、 この4年間、 本当に手探りで始めた私達の学校の様子についてご紹介させていただきました。 以上で終わります。 ありがとうございました。

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