無関心層、 住民層、 市民層への上昇 |
これまで私達は常に住民参加というと意識ある市民層を中心にずっとまちづくりをしてきたと思います。 ところが市民層の背景には住民層というちょっと興味あるけどまあ参加するのはやめておこうかという人達がいて、 さらにもっと多くの人々がそんな事知らないという無関心層として存在するのです。
こういうピラミッド型の層構造の中で、 私達は市民層の人達を相手に今まで議論していたと思います。
しかし、 これから景観園芸学校の仕事としては、 この人達を当然ターゲットにしながら、 無関心の人に関心を持ってもらう、 さらに市民層になってもらうという、 この三角形を逆三角形にしていくくらいの活動をしていくことがとても大事な使命だと思います。 それによって様々な興味を持った市民の方が増え、 地域づくりが進んでいくのではないかという気がします。
その意味でも、 私は景観園芸学校には多大な期待を寄せています。 兵庫県下のあちこちで言っていますので、 学生の皆さんはぜひ覚悟を決めて、 卒業したら活躍して頂きたいと思います。
二つ目に申し上げたいのは、 先ほど斉藤先生が学校教育法の枠をはずれているために就職等が大変困難だというお話をされましたが、 実際そうで、 今の学生さんはWEB上で登録しないと会社訪問もできないというシステムになっているそうです。
しかしながら私は、 新しい活動をし、 新しい仕組みを創っていくべきときに、 古い仕組みの上に乗った新しい仕組みなどというのはあり得ないだろうという気がします。 もし今の仕組みに乗る努力をしたら、 多分園芸学校は駄目になるでしょう。
そういう意味でも、 景観園芸学校のみならず色んな新しい試みをされている組織が集まって、 今の仕組みをどう変えるかに全てはかかっているのではないでしょうか。 できれば今度は社会の側から、 景観園芸学校の人達がなるほど言えるような新しい仕組みを提供してくれるようになって欲しいですし、 私もそれに向けて努力したいと思います。
ありがとうございました。