アジアの大都市における都市デザインの状況
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3. KUNINGAN CENTER

 

 次は、 一部分完成した事例をご紹介します。 バンドン工科大学の設計で、 ゴールデン・トライアングルと呼ばれている地区のすぐ近くに立地しています。

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Linkage
 交通計画図です。 直線で示したのが歩行者用の道、 真ん中に示されているのが欧米によく見られる、 信号がなくて回れるロータリー式の交差点です。 ○で示されているのは、 特別なデザインをすべき箇所です。

 マスタープランも作っていますが、 この通りにしなければいけないというわけではありません。 壁面後退については、 行政は民間に公共のためのスペースを提供するように求めています。

 建物はミックスユースですから、 いくつかの用途が入りますが、 その用途を階ごとに指定することも考えています。 特に、 地上階であるグラウンドフロアの用途はまちに対する影響が大きいので重要です。

 たとえば最も重要なショッピングモールを形成するための商店街配置は指定しています。

 用途については、 1階から最上階までシングルユース、 つまり特定の用途だけしか建てられないところや、 指定されたミックスユースで建てなければならない所があります。 一番大きな用途はオフィスです。

 またオープンスペースのシステムとそのつなぎ方の検討も行なっています。

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Building Envelope
 指定された用途にあわせてスタディした建物の例です。 破線部分の内側であれば、 建築家は自由に設計することができます。

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Skylines
 スカイライン図です。 真ん中に大きな建物がありますが、 一番上の方は他の方角から見た例です。

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出来上がった建物の一例
 この写真はすでに出来上がった部分ですが、 1階に特定用途が指定され、 その部分と歩行者空間が一体となった例です。 車は他の場所からアクセスする形になっています。

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