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 鮮やかな緑の山々を背景に、白壁に赤茶色の帯のある建物がすっくと建つ風景に魅せられ、是非とも「観たい」と思いました。そして、この国の文化や風景、街、デザインが素晴らしいと単純に思いました。集まって棲む村や街の構造を一番「知りたい」と思ったのですが、現地で聞くと、強い個人主義の国で、集まって棲まないのだそうです。ですから農村では、一戸一戸ポツンポツンと一定の距離をおいて建っていて、日本の集落とは全然違うことが行ってみて初めてわかりました。 
  起・かの国への動機
 「観たい」「知りたい」「行きたい」
 五年前に同僚がブータンに行って、そのスライドをたくさん見せてくれたのですが、その風景と建物の美しさに感動いたしました。
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 | 川沿いのくねった道は国道一号線のような感じの道です。谷に沿ったり、転げ落ちそうな断崖の上なども這うように、延々と続いています。途中で気がついたのですが、トンネルがひとつもありません。ある街からある街に行くまでに、必ず峠を越えて行きます。橋もほとんどないという国でした。途中、道路の舗装工事をしているところに出会いましたが、家族でやっているようで、小さい子どもも働いていました。 
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 | 段々畑が非常に美しい所です。ごらんのように集落はほとんどありません。 
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 | このようにポツンと農家があって、急な斜面に建っています。観光ガイドブックにもそこまで行くのにどうやって行くのだろうと書いてありました。 
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 | これは途中で見た数少ない集落です。ここは行けなかったので、中がどうなっているのかわからないのですが、珍しいという話でした。 
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 | 建物のデザインが美しく、色が周囲の緑に映えて素晴らしくきれいです。特にえんじの色が素晴らしい。上のほうに茶色の帯がありますが、これには宗教的な意味があって、基本的には宗教施設に使われるものです。 
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 | これは国会図書館ですけれども、入っているものは、ほとんど仏典ばかりでした。 
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 | 丸い建物もあります。やはり上部にえんじ色の帯がみえます。 
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 | 人間がこれくらいですので、大きな建物です。デザインはシンプルですが、素晴らしい細かい細工が施されています。日本のそれのように精巧に彫刻がしてあるというものではありませんが、こういった細工を至る所で見ることができます。 
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 | これは街の中です。 
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 | 街の中には野良犬がたくさんいます。この国は山の中にあって、街ができたのはそんなに古いことではないらしいのですが、敬虔な仏教国で殺生はしません。とにかく野良犬がたくさんいます。じゃれあっている野良犬を車が避けて通っていました。犬を追っ払うということをしません。この国は犬と牛の糞とお坊さんがたくさんいる国だなと思いました。 
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 | 伝統的な街の2階建ての建物で、お店です。こういう形が街なかでは基本になっているそうです。 
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 | それが高層化されるのですが、やはりデザインは伝統的な様式を守るように指導されています。ブータンは成文法がなく、慣習法のようですが、こういう建物を建てる時には、きちんと指導されるということです。 
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 | これはパロの中心街です。といってもメインストリートを挟んで両側にこの建物が並んでいるだけです。 
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 | これは店です。 
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