景観まちづくりの今
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 小浦先生のお話、会場の方もご指摘されていましたが、「ガイドラインは規制ではなく情報発信」ということがすごく魅力的でした。
 私の数少ない経験のかぎりですが、ある市の美観申請では、表向きはどうであれ、担当者とのやりとりのなかに本質的な議論はまったくなく、結局は条文の言葉の解釈に終始することがほとんどです。まさに規制でしかない、と感じています。
 (ごくまれに運良く「いい」担当者にあたると、本質的な議論ができ、非常に刺激的な気分になれます。)
 それでも、新美観条例施行以前のように、提案に対して、提案者の知らないとこで会議がなされ、結果だけが伝えられる、時間だけは非常にかかる、なんて時代からすれば、遥かに改善された現況だとは感じます。
 小浦先生のお話であれば、そのやり取りを情報として公開しようとされている、そうなると、やり取りの内容がチェックされるだけでなく、そのやり取りの内容の蓄積自体が価値ある資料となっていいな、と感じました。この価値ある資料というのは、ガイドライン自体が成長し(改善され)ていくポテンシャルにもなると思います。

魚谷繁礼

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