地域に学ぶ景観まちづくりの作法
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歩行者と車の関係は

 

高木

 それと、今日実際にまち歩きをして思ったんですけれど、車がよく通る通りですよね。歩行者と車の関係とか、道路の修景と言いますか、町並みに合った道路空間と建物の関係について今後どういう取り組みをされていくのか、その辺もうかがいたいと思います。

谷口

 道路に関しては、京都市も歩行者優先の考え方になってきて、我われも歩道を広くして車道を狭める計画を考えています。具体的には今ある3.5メートルの車道幅員を3メートルに狭めようという内容です。姉小路通りには白線が両側に引かれていますが、それを3メートルに縮めることで、両方の家の前が広くなります。人が安心して歩ける空間を作ろうと考えたのですが、反面、家の前が広くなると物を置きたくなったり、自転車の問題も出てきますから、歩行者にとって安全で快適な空間を実現するための勉強も必要です。

 このように広くなった分をどう使うかは車とはまた別の議論になってくると思います。なおかつ、そこのしつらえをどうするかということも、これから考えていこうとしているところです。

地域がしっかりし、それを行政がバックアップしてくれるような良い事例になればと考えております。

中村

 昨年、姉小路の方々が京都市・歩くまち京都推進室と一緒に、「歩いて楽しいまちなか戦略」の勉強会をして交通環境改善の方針を打ち出されましたので、今のはタイムリーな質問だったと思います。

 時間が来ましたので、ここで終わりにしたいと思います。今日ご報告した事例はあくまで中間報告であり、まだまだ序の口です。今後も末永くお付き合いをお願いしたいと思います。どうもありがとうございました。

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