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都市環境デザインは

都市計画批判足り得たか

 最後にもっとも本質的なことですが、 都市デザインとか都市環境デザインは、 近代とか文明に対する批判として成立しているのか、 それとも近代化がもたらした、 つまり機能主義だとか合理主義とかがボロボロ落こっとしていった情緒的な側面とか、 そういうものを補完するものなのか、 そのどちら側でみなさんが捉えているのかということをお聞きしたいと考えています。

   

 実はさっき近代批判みたいなことを言いましたが、 都市デザインとか都市環境デザインというものが成立している基盤がどちらなのか、 たぶんどちらでもあると思うのですが、 皆さんがどう捉えておられるのかが、 かなり前から気にはなっている点です。

   

 “創造的な都市計画=都市デザイン”と呼びたいと若い頃わめいたわけですが、 これは明らかに近代都市計画の全否定とまでは言わないにしても、 都市計画全体にクエッションをつけていたわけです。

実際の仕事はこちょこちょと都市計画の方でやり残したところに色付けをしているみたいな仕事ばっかりしているわけですが、 それでも根っこがどの辺にあるのかが気になるのです。

この都市環境デザイン会議はいろいろな人の寄り合い所帯で、 たぶんいろいろな考えで入っておられる方がいて、 その辺がまだ整理されていないまま来てるのではないかという気がしています。

   

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このページへのご意見は前田裕資

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