昨年の12月から1月にかけて約2週間の旅です。
なぜインドのそのようなところに行ったのかということですが、 実は昨年一年間ほどかけ、 『市街地再開発』という雑誌に「世界の商空間と商店街による都市再生」というシリーズを連載していました。
それはアジアだとかヨーロッパだとかアメリカというように私がこれまで訪れた街の、 特に市場や商店街を中心に紹介するシリーズだったのですが、 どうも大きいところが抜けていると気になっていたのが、 インドだったのです。
とにかく世界の商空間という限りはインドをぜひとも入れたいというわけで今回行ってきました。
特にインドの持ってる商業のにぎわいだとか、 商業と居住の融合というものは、 日本では過去の時代のものとなってしまった世界が、 まさに活気づいているということを目のあたりに見ることができるのです。
その前の年に行ったベトナムの路上空間、 そのいきいきとする生活空間に感激したわけですが、 インドの場合はそういう路上以前といいますか、 住まいと路上の全ての都市空間が悠々として存在していると感じました。
庶民の生活地区などはもう少し近代的な流れに移り変わっているのかと予想していったのですが、 見事に裏切られてしまいました。
もちろん郊外などでは近代的なニュータウン的まちづくりも起きてきているのですが、 それはインドの中のほんの一部にすぎないのです。
はじめに
なぜインドか?
今回私が行ってまいりましたのはムンバイ(昔のボンベイ)とデリー、 そしてその中間にあるいわゆるラジャスタン地方といわれるところです。商業と居住の融合
インドという国は、 行ってよかったという人と、 とんでもなく嫌いになる人のどちらかでして、 私は非常によかった口でございます。
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