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(89)(90)道頓堀です。 噴水によって水を上げ下げしていますが、 これは水を美しく見せようとする発想から来たものではなくて、 水を空中に散布し、 空気とふれあわせることで少しでも水を綺麗にしようという、 浄化の発想から来たものです。 しかし夜は街のネオンとライトアップされた噴水によって、 大阪ミナミの歓楽街に独自の風情を見せてはいます。
 この道頓堀も垂直護岸で、 申し訳程度に両側にさつきつつじが植えられています。 建物は川に対して背を向けています。 私は今、 この道頓堀の再生計画を勝手にやっていまして、 川の表情を見せる、 川に対して人も建物も街も向いてもらえるようなものを考えています。
 そのためには川をどうとらえ、 どのように見せればいいかということが、 街のデザインの再構築とあわせて川の景観創出を考えていくうえで重要だろうと思います。
[大阪市道頓堀]

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(c) by 長谷川弘直  
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