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(101)河川の場合、 低水域と高水域という2つのレベルがあります。 低水域は、 通常、 水が流れていても大丈夫な川幅と水深が保たれています。 高水域は一定量以上の雨が降った場合の受け皿としての幅と深さを保持し、 洪水から守る領域です。
 この高水域については、 河川法で高さ1mまでのものは河川敷に設置しても構わないということになっています。 従ってスライドにありますような遊具であるとか、 樹木というものは高さが1m以内であれば設置できるわけです。 これらの遊具類は完全に固定されておらず、 ボルトで仮止めしています。 大雨が降ればこのボルトをはずして移動させるということが建て前ですが、 もちろん実際にそんなことは出来ません。 結果として水はこれらの上を流れ、 水が引いたあと、 ここはゴミの山になります。
 この様に高水域を河川敷オープンスペースとして様々な方法で利用しています。 ただ美しい水の流れや川の風情をずたずたに傷つけてまで利用する必要があるかは疑問です。 もちろん地域の防災や安全のスペースとして利用することは賛成ですが。
[大阪府石川]

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(c) by 長谷川弘直  
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