都市緑化の可能性
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水の庭園と地上部分の緑地

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図5 水の庭園(1階平面図)と木柵詳細断面図
改行マーク次に、 水の庭園です。 ここは南から北に向かって傾斜しています。 当初、 全部大きな池にするのか、 図5に示した決定案のような流れにするのか、 ずいぶん論議しました。 大きな水の面積があったほうが、 生物相がたくさんあるんじゃないかという意見、 それから、 地形というものは無視できないのではないかという意見、 といったものを総合して、 どうせ都市から見たら小さなスペースですから、 その中にたまりを作ったりして、 水と接する縁をできるだけ多くすることで、 この形が決定されました。

改行マークそれと、 敷地の東側の隣地との境界ですが、 ここには結構力を入れました。 普段は絶対誰も見ないのですが、 その分、 野鳥の通過とか休息があるだろうと考えて、 ツバキ類を植えました。 そういうふうに隠れて、 人間には死角になって関係のないところを、 野鳥とかその他の生物がどういうふうに利用するのか、 これは野鳥の会の方にアイディアをもらいながら、 詰めていったわけです。

改行マークそれから西側ですが、 ちょうどそのすぐとなりが自然情報センターですから、 野鳥の会の方々が管理できるようなスペースにして、 植物を育成していただくということになっております。

改行マークあとは、 これは僕の実験だったわけですが、 南側緑地部分に排気設備の外壁があるんですが、 そのまわりにトレリスを作りまして、 いろいろな草を植えてみました。 やっぱり当初の半年か1年でずいぶんと枯れました。 そういう多少の実験もさせていただきました。

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